休日になると趣味を楽しんで、明日の活力にしている人を目にして、「自分も人生を有意義に過ごすために、趣味を楽しみたい!」と考える方は多いです。
しかし、熱中できるような趣味が見つからないと悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか?
今回は、趣味が見つからないと悩んでいる方に向けて、心の根本的な原因や、身につけてほしいマインドをご紹介します。
ぜひ心のあり方や視点を変えるきっかけにしてみてください!
趣味が見つからなくて悩む人はたくさんいる
他人に趣味を聞かれたときに、即答できる人は多いような気がしますよね。また親しい友人などを思い返しても彼らの趣味を知っているという人は少なくないのではないでしょうか。
ところが一方で、他人に聞かれても趣味をなかなか答えられなかったり、趣味がないと答える人も意外と多いのです。
悩んでしまうほど趣味を見つけたいのに見つからないのはなぜなのでしょうか。
趣味が見つからないパターンを5つご紹介します。
①新しい趣味に取り組んでみたもののすぐに辞めてしまう
流行っていたり、人に誘われて新しく趣味を始めようととりあえずやってみたが、結局すぐに辞めてしまって続かなかったというパターンです。
最初から自分に合った趣味を見つけるのはなかなか難しいです。このパターンの人はいろいろなものを体験していくうちにずっと続けていくような趣味に出会う可能性があります。
ただし、たくさん体験をしているにもかかわらずいつまでも同じようにすぐに辞めてしまうのであれば、何か別の原因があるかもしれません。
②面白そうだと思いながらも行動に移さなかった
「これなら自分も楽しめるかもしれない」と、興味を持った趣味があったにもかかわらず、結局行動に移さずに何もしなかったというパターンです。
せっかく自分から興味を持ったのに行動に移さないのは、非常にもったいないことです。
頭で考えているだけで行動を起こさなければ、日常を変えるのは難しいです。
このようなパターンの人は、気楽な気持ちでできることから手を付けてみると、その次の行動を起こせるようになるかもしれません。
ただし、趣味にとりかかることを先延ばしにしてしまう理由が他にある可能性があります。
③どのような趣味にも興味を持てない
趣味を見つけようと流行りのもの、メジャーなものからマイナーなものまでいろいろ見てみたけれど、何を見てもやりたいという気持ちになれなかったというパターンです。
どれにも興味を持てないと、とりあえず手を付けてみるということも億劫になってしまいますよね。このパターンの人が趣味をもつのは、誰かに誘われてとりあえず体験してみるということがきっかけになることが多いでしょう。
自分から能動的に趣味を見つけるということはなかなか難しそうです。
また、誰かに誘われなければいつまでも趣味を持つことがないかもしれません。
④趣味にかけられる体力と時間がなくなった
学生時代には熱中できる趣味があったのに、働きだしてからはだんだんと無趣味になってしまったという人もいます。
仕事を始めてから趣味の時間が取りにくくなってしまったことなどが原因です。また、せっかくの休日も仕事の疲れが出てしまい、なかなか趣味をする元気が出なくなってしまったということもあります。
このように、就職や転職など、それまでとは違う環境に変わってしまったことで趣味がなくなってしまうこともあります。
⑤次第に興味がなくなってしまった
時間が経つにつれて趣味に対する興味がなくなってしまうというパターンもあります。
例えば、子どものときから長い間大好きだった趣味があったのに、大人になるにつれて次第に興味がなくなってしまったというような場合です。
心身ともに成長をしたことで、それまでとは違う視点を持つようになったり、さまざまな体験をするようになったことで、もともとの趣味への興味が失われてしまったという人もいます。
趣味が見つからない人の本当の悩み
ここまでで、趣味が見つからないさまざまな理由、パターンをご紹介してきました。
一見、趣味が見つからないのは単純な理由のように見えます。
しかし、実は趣味が見つからないのは、本人も気づいていないような別の悩みを抱えていることが原因の可能性があるのです。
ご紹介した趣味が見つからないパターンの中から、趣味が見つからない人が心の奥底に抱えている根本的な悩みについて探っていきましょう。
①飽きっぽく、何事にも熱中できない
「新しい趣味に取り組んでみたもののすぐに辞めてしまう」パターンの人は、根本的には、飽きっぽくて何事にも熱中できないというような悩みを抱えているかもしれません。
広く浅く、さまざまなものに興味を持つため、一つのことを極めるということはあまりないのではないでしょうか。
ただ、興味の対象が広い分、人よりも何かを体験する機会は多いといえます。その幅広い経験は、きっと無駄にはなりません。
②自分が何をしたいのか、何が好きなのかが分からない
「どのような趣味にも興味を持てない」パターンの人は、自分が何をしたいのか、何が好きなのかが分からないという悩みを根本的には抱いている可能性があります。
自分が何をしているときに楽しいと感じるのかよく分かっていないという人は、たくさんの選択肢の中から自分に合いそうな趣味を選び取るということができません。
普段から、自分が何をしているときに楽しいと感じるかを意識して過ごしてみることをおすすめします。
そうすると、自分でも意外な楽しみを見つけられることもありますよ。
③生きがいがない
「面白そうだと思いながらも行動に移さなかった」パターンの人は、本心では、趣味ではなく生きがいや刺激が欲しいと悩んでいる可能性があります。
このパターンの人は、代わり映えのしない日常をつまらなく感じているのかもしれません。
「生きがいを持つ」というとなんだか抽象的で、具体的なイメージが持ちにくいですよね。
そのため、生きがいを持つ手段として趣味を持とうとしていると考えられます。
趣味があれば、生きがいを持てるし、人生を充実させることができると思いこんでいるのではないでしょうか。
生きがいを持つという目的を、趣味を持つという手段で達成しようとしても、その目的と手段が合致しないと、実際の行動にはなかなか移す気持ちになれませんよね。
例えば、本来の目的が「新しい友人をつくる」であるのに、興味を持った趣味が読書のようにひとりで楽しむものであれば読書という趣味をやろうとはしないでしょう。
つまり、目的と手段が合っていないのです。
趣味が見つからない人が持つべき3つのマインド
ここまでで、趣味が見つからないと悩む人が抱えている本当の悩みについて掘り下げてみてきました。
次では、趣味がないと悩む人に持ってほしいマインドについて3つご紹介します。
①自分は自分、他人と比べない
趣味がないと悩む人の中には、趣味がある人と自分を比べてしまう人がいます。趣味がないせいで、自分は人生が楽しめていないと劣等感を感じてしまうのです。
そもそも趣味がないと人生を楽しめないという考えは正しいのでしょうか。
他人と自分は、性格も趣味嗜好も全くちがう存在であり、比べることはできません。
趣味が見つからず、趣味を持てないことは恥ずかしいことではありません。
自分は自分、他人は他人だと割り切りましょう。
②目的と手段が正しいかを意識する
まずは、自分の内側を見つめ自問自答しましょう。そして自分の本当の欲求や目的が確認できたら、その目的を達成するための手段を正しく選びましょう。
無理に「趣味」の枠の中から手段を選ぶ必要はありません。
例えば、本来の目的が「物足りない日々を変えたい」であったとします。すると、その目的を果たす手段は、趣味ではなく、仕事や勉強であったり、生活リズムの見直しであるかもしれません。
大切なのは
「趣味」に固執せずに、自分の本当の欲求、目的を達成することを意識することです。
本来の目的を達成する手段として「趣味を見つけること」が適切かどうか、今一度自分に問いかけてみましょう。
③自分の小さな欲求を大切にする
「趣味」というと、誰かに説明できるほど詳しかったり、周囲とは群を抜いてお金や時間をかけていたりするものというイメージがありますよね。
しかし、そこまで熱心ではないけれど、やっていると楽しいこと、気分が良くなることは誰にでもあると思います。
また、毎日特に代り映えはしないし、夢中になれるほど好きなこともないし、その時間もないけれど、そんな毎日を過ごすのも自分には合っていて悪くはないという人もいます。
そう考えると、趣味があるかどうかは、人生が充実するかどうかに必ず必要なものではないのではないでしょうか?
無理に趣味を見つけようとするよりも、自分のやりたいことは本当は何なのか、本当は何がしたくないのかを敏感に感じ取ることが大切です。
難しく考えずに、例えばケーキが食べたいと感じているのならば、その小さな自分の欲求を叶えてあげましょう。
食べたいときにおいしいケーキが食べられる…とても幸せだと思いませんか?
最後に:趣味にとらわれず、自分らしく生きよう!
人生を充実させられるかどうかにおいて、趣味があるかどうかはたいして問題ではありません。
無理に趣味を持とうとせずとも、やっていて楽しかったり、元気が出たり、気分が良くなることをして自分をごきげんにしてあげてみてください。
趣味があれば、確かに人生の充実度は上がるでしょう。しかし、だからといって趣味がないから人生が充実しないということではなく、趣味といえるものがなくても人生は充実させられるのです。
趣味が見つからないのであれば、それはそれでいいのです。趣味が見つからないと悩む必要はありません。
他に自分が本当にやりたいこと、欲しいものが一体何なのかを突き詰めて自分を満たしてあげることが、人生を楽しむポイントになります。
趣味を持っているかどうかではなく、自分らしさを大切にして生きることを意識しましょう。