一生に一度は幻想的なオーロラを見てみたいという人は多いのではないでしょうか。
そのために必要な期間や金額は気になるところですよね。オーロラが見られるツアーはたくさんありますが、今回はその中でもオススメなものをご紹介します。特に格安ツアーは必見です。
目次
オーロラとは
日本で暮らしていると、非日常的で美しいオーロラを見ることは憧れそのものですよね。大切な人との記念の旅行にオーロラ鑑賞ツアーを選ぶというのも素敵です。
夜空いっぱいに広がるオーロラを共有すると、忘れられない想い出となるでしょう。
ところで、オーロラはどのようにして現れるのかご存じでしょうか。オーロラツアーに参加する前に知っておくともっと楽しむことができる、オーロラのメカニズムや由来についてご説明します。
オーロラの名前の由来
オーロラの名前の由来は、ローマ神話に登場する女神アウロラであると言われています。
アウロラは夜明けと希望をもたらす女神として知られ、地上から暗闇を消し去り、生きる希望の光を与えてくれると伝えられています。
真っ暗な夜の闇に突如として現れる光輝くオーロラ、まさにそのものです。
オーロラのメカニズム
夜空に広がる色鮮やかなオーロラは、主に北極圏で見られる光の自然現象です。オーロラは太陽の活動によって発生します。
太陽の表面の爆発がきっかけで太陽風が起こります。地球に向かってきた太陽風は磁気圏に防がれ、その一部が磁力で北極圏と南極圏に流れ込みます。そして大気圏の酸素や窒素とぶつかって発光します。
オーロラは色や形もさまざまです。太陽風の活動レベルが高いとカーテン状、低いとアーチ状に見えます。地上からの高度が約200㎞の場所では赤色になり、太陽風の力が強いともっと低い位置にも発生し、高度100㎞付近では緑色、酸素より重い窒素分子まで届くと紫色や青色になります。
太陽の活動によってさまざまに見えるオーロラは、まさに太陽からの神秘的な贈り物ですね。
美しいオーロラの魅力とは
二度と同じものを見ることができないというところが、オーロラの魅力のひとつではないでしょうか。オーロラが見れる条件・確率
オーロラを見るためにはいくつか条件があります。ツアーに参加を考えているなら、オーロラに遭遇できる確率が高くなる条件を知っておくべきです。
重要なのは、場所・天気・季節です。それでは順番に見ていきましょう。
高いものがなく開けている場所
まず高いものが周りになく、開けた場所であることです。オーロラは空のどの位置に見られるかの予測ができないので、高い建物や山などがない平地が見やすい場所となります。
地球上でオーロラの出現頻度が高い地域はオーロラベルトと呼ばれ、北半球では北緯60度から70度の付近です。カナダや北欧がオーロラベルトの地域に含まれています。
南半球もオーロラは出現しますが、大半が海の上のなので鑑賞にはあまり適していません。
そして空が暗くて周りに人工の光がないことです。オーロラの光は弱いので、街の明かりがあるところではよく見えません。
晴天が多い場所
天気がよいということも重要です。
オーロラは高度80㎞以上の位置に発生するので、天気が悪いと、オーロラより低い位置に発生する雲にさえぎられてしまいます。空気が澄んでいると晴天が続き、見られる確率が高くなります。
しかし、一度天気が崩れると、同じような天候が数日続くことはよくあるので、旅行の日程には注意が必要です。旅先を決めるときは、晴れの確率が高いところを選びましょう。
オーロラ鑑賞にオススメの季節や時間
オーロラは暗い夜空に現れるので、夜の時間が長い時期がオススメです。
北欧では、5月~8月中旬ごろまでは白夜が続くので、8月下旬~4月末頃がオーロラ鑑賞に向いています。またカナダでは秋がオススメの季節です。日照時間が短くなってくるカナダの秋は、ちょうど日本の冬ぐらいの気温だからです。日本人にとっても比較的すごしやすく、紅葉も楽しむことができるでしょう。
一方で、オーロラが現れる時間に決まりはありません。
オーロラは太陽の表面の爆発によって起こる太陽風がつくりだしているので、見られるかどうかは太陽のご機嫌次第というところでしょうか。太陽活動の活発さによって、オーロラは現れたり消えたりを繰り返すことが多いです。
このように場所と天候に左右されるオーロラですが、鑑賞できる確率は北欧に3日間の滞在で1
回程度だと言われています。オーロラを鑑賞するには、数日間の日程をとり、郊外にあるロッジに泊まるツアーに参加するのがおすすめです。
オススメのオーロラスポット
ここからはオーロラベルトについてもう少し詳しく見ていきましょう。そしてその中でもオススメなスポットをご紹介します。
オーロラベルトとは
オーロラが頻繁に出現する、緯度60~70度の地域をオーロラベルトと言いますが、この地域は緯線に沿っている単純な円形ではありません。
オーロラベルトの円の中心が北極点と南極点ではないからです。方位磁石のN極が実際に指す、地磁気極という地点が中心になります。この地点は真北より少しずれていて、昼の地域は細く夜の地域は太いため、オーロラベルトは60度から70度の位置で楕円形をしています。楕円形に歪んだ形なので、緯度が60度に達していない場所でもオーロラが見られる場所もあります。
オーロラベルトに属しているカナダや北欧には有名なスポットがあり、オーロラツアーも充実しています。
高い出現率で人気のイエローナイフ
カナダ北部のノースウエスト準州の州都であるイエローナイフは、湖や森の大自然に囲まれ、オーロラの鑑賞スポットとしてとても有名です。
ここは北緯62度で、オーロラベルトの真ん中辺りに位置しています。平地で山がないことや、空気が乾燥していて晴れの日が多いことで、オーロラの出現率も高くなっています。
3日間の滞在で96.7%の出現率だと言われています。
また、古くからオーロラツアーが行われてきた歴史があります。大人数でのプランが多いため、金額も比較的安い傾向です。ツアーの多くは、滞在しているホテルから、オーロラの鑑賞施設に移動するスタイルです。そのため日中はその他の観光なども楽しめます。
日本からのツアーも多いので、初心者の人も安心して参加できるでしょう。
大自然が魅力のホワイトホース
ホワイトホースは、イエローナイフと同じくカナダ北部にあります。
ユーコン準州の州都で、美しい自然に囲まれています。人口が少なく、郊外に行くと光がほとんどないので、オーロラ鑑賞に最適です。こちらには世界遺産の国立公園などがあり、大自然の景観がすばらしいです。
そのため、風景とともにオーロラを楽しみたい人や、写真撮影をしたい人に向いています。ホワイトホースでのツアーは、ロッジに滞在して鑑賞するスタイルが多いため、ゆっくりと旅を楽しみたい人にオススメです。
近年になって人気が増しており、リピーターも満足のオーロラスポットです。
北欧でオーロラも観光も楽しめる
オーロラといえば北欧を思い浮かべる人は多いでしょう。フィンランドやスウェーデンなどがオーロラベルトに含まれています。
北欧はノルウェー海を流れる暖流のおかげで、-10℃~‐20℃と高緯度のわりに気温が高めであり、カナダやアラスカと比べると比較的温暖です。
スウェーデンのキルナの街は北スウェーデンの玄関口として知られ、オーロラ研究所もあります。また、北欧はサンタクロースや数々のおとぎ話の舞台でもあり、女性にとても人気があります。日本でも北欧のテキスタイルやインテリアが好きな人が多いです。
歴史を感じられるおしゃれな街並みもあり、オーロラ以外に観光も楽しめます。
アラスカは晴天率が高くてオススメ
日本からのツアーで人気の場所といえば、アラスカもそのひとつです。カナダのホワイトホースがあるユーコン準州の隣にあり、大自然に囲まれています。
アラスカの中央にあるフェアバンクスが、オーロラ鑑賞で人気の街です。晴れの確率が高く、待機できるロッジもたくさんあります。日本からの直行便があるのでツアーがたくさん行われており、金額も安めの設定になっています。
特に、冬の間は大手旅行会社がチャーター便を出すツアーもあり、日本からは比較的行きやすいです。
オススメのオーロラツアー
数あるツアーの中からオススメのオーロラツアーをご紹介します。それぞれの特徴を参考にじっくり選んでみてください。
オーロラビレッジで快適に!イエローナイフで見るオーロラ
オーロラビレッジにある伝統的なテント「ティーピー」で、快適にオーロラの出現を待つことができます。
オーロラビレッジはイエローナイフから車で約30分ほどの場所にあり、人工の光がなくオーロラ鑑賞に最適な環境です。
日本語ガイドも常駐しており、初心者にも安心です。
6日間でチャンス4回!ホワイトホースへの旅
2019年11月~のシーズンではなんと、4日間の滞在でオーロラ観測率が99%!添乗員が同行なので、初めての人でも安心して参加できます。
オーロラ鑑賞の他にも、アイスフィッシングやガラス工芸、温泉とアクティビティも充実しています。
サンタクロースに会えるオーロラの国フィンランド
サンタクロースの村、ロバニエミに泊まるツアーです。サンタクロースが1年中温かく迎えてくれます。街にはおしゃれな建物がならび、クリスマスグッズのお店などでにぎわっています。
シンプルなプランなので、金額も格安となっています。
まとめ
オススメのオーロラツアーはいかがだったでしょうか。オーロラ初体験の人も安心して参加できるツアーをご紹介しました。
一生に一度は見たい、太陽からの贈り物オーロラ。
実際に見ると、感動で人生観が変わること間違いなしです。