やりたいことや夢を叶え、自分の行動を取捨選択するのに役立つバケットリスト。
しかし、いざリストを作ってみたものの、実行に移せず、書いただけで終わってしまってはいませんか?
それは、自分でリストアップした内容を『理想』だと認識してしまった結果、『現実』と離れた場所へと自分から遠ざけてしまっているからです。
今回は、やりたいことを理想で終わらせず、実際に叶えていくバケットリストの書き方とその活用方法をご紹介します!
バケットリストとは?
バケットリストとは、「死ぬまでにやりたいことをまとめたリスト」のことです。
バケットリストの意味と効果については、『夢を叶える!バケットリストの意味と作るメリット』で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
バケットリストの書き方と活用方法
まずは、実際にバケットリストを作っていきましよう。
専用のノートなどを準備しておくと便利です。
バケットリストは、以下の順で制作していきます。
②カテゴリに分ける。
③どの項目から着手するかを決める。
④実行してから実現するまでの経過を記録する。
①思い付いたやりたいことを全て書き出す
はじめに簡単な紙を用意して、頭に浮かんだやりたいことを、どんどん書き出していってください。
羅列する数は人によって違いますが、「もうこれ以上思い付かない」と思った頃から、さらに頑張っていくつかか挙げるくらいが望ましいです。
書き出す前の段階で、50個や100個と具体的な数を決めてしまうのも有効でしょう。
スマホや携帯で書きたくなるところではありますが、次の工程で非常に不便になる可能性があるので、ここでは一旦紙に書くことをおすすめします。
②カテゴリに分ける
無秩序に思いつくまま、やりたいことを書けるだけ書き出したら、次はそれらをカテゴリごとにグルーピングしていきます。
仕事やプライベートなど、属性ごとに分ける方法
・資格を取りたい
・大きな仕事を任されたい
恋愛
・好きな人にサプライズしたい
お出かけ
・バンドのライブに行きたい
・カナダでオーロラが見たい
などと、やりたいことや目標を、カテゴリ別に分けていく方法です。
こうすることで、カテゴリごとのバランスが極端になっていないか、確認したり、補充することができます。
優先順位で分ける方法
最も優先度が高いグループ、優先度が低いグループなど、優先レベルごとにグルーピングする方法です。
・海外で仕事をする
・家族に旅行をプレゼントする
優先度 中(ぜひ叶えたい!興味がある!)
・英会話教室に通う
・友達と大きな花火大会に行く
・料理できるようになる
優先度 低(叶ったら嬉しい!ちょっと興味がある!)
・有名人に会う
・夜な夜なゲームする
・イメチェンする
などと、優先順位を明確にします。
すると、実際に行動に移していく際のスケジュール管理が非常に簡単になります。
もちろん優先度は変わっても構いません。
今現在いちばん心が動くものからグルーピングしていくといいでしょう。
③どの項目から着手するかを決める
リストが完成したら、最初に着手する項目を選びましょう。
各カテゴリの中から一つずつ選んでも、優先度が最も高いグループの中から上位数個を選んでもOKです。
ポイントとしては、全部一気に叶えようとするのではなく、3つくらいまでに絞ることです。
かかる日数や費用を考える
例えば、
・部屋の片付けをしたい
・カラオケに行きたい
を最初に叶えていくことにします。
ここで注目してもらいたいのが、それぞれの項目を実現するために必要となる日数や費用です。
真っ先に思い付いたにも関わらず未だ叶っていないものであれば、スケジュールや金銭の面で障害がある場合が考えられます。
また、叶えるまでに継続的な努力が必要となるものもあるでしょう。
それらを踏まえ、
などと、同時進行で叶えるためのスケジュールを立てていきます。
もちろん、ひとつひとつ叶えていく方がいい!という人であれば、一個に絞って集中する方法でも効果があります。
また、反対に一度にたくさんのことを同時進行しようすると、その分スケジュール管理が大変です。
モチベーションが低下する原因となりますので注意が必要です。
④実行してから実現するまでの経過を記録する
やりたいことを実行に移したら、実現するまでの過程をノートに書き留めていきましょう。
やりたいこと1つにつき1ページのスペースを確保して、進み具合や叶った感想などを記録していきます。
ページ一杯に書く必要はありません。
たった一言だけでも良いので、実現に向けて行動した軌跡を残すようにしましょう。
文章にして記録する場合
自分がどれだけ実現に近付いたのか、あるいは実現できたのかを、文章にすることでより明確に実感することができます。
その実感は、その後もリストを活用していくためのモチベーションに直結します。
余裕があれば、空いたスペースに写真やイラストを載せてみると、後々に見返した時の楽しみもあります。
達成したら斜線を入れよう
やりたいことが実現したら、達成した項目に斜線を入れていきます。
実現する度に目で見て達成感を味わえるのも、バケットリストの魅力です。
以上が、今回の記事でご紹介するバケットリストの作り方です。
継続するための注意点
①最低限丁寧に書く
バケットリストはそこに記載した内容を全て完了するまでに、何度も目を通すものです。改めて見直した時に、自分でも何が書かれているのか分からないような状態にならないように気を付けてください。
「字を書くのが苦手だ」という人は、バケットリストに使うノートは横線が入っている大学ノートのようなものを使ってみるといいでしょう。
文字を書き込む時に、下線を意識して記入するだけでも随分と見やすくなります。
また、色ペンやシールを使って記入すれば、バケットリストを作ること自体にも楽しみが生まれます。見直す時の楽しみもひとしおでしょう。
自分の願望を書き込んでいくノートです。
相応に綺麗に制作していきましょう。
②リストの項目はできるだけ具体的な内容にする
やりたいことをピックアップしていく段階での話ですが、抽象的な内容は極力避けるようにしてください。
リストの内容は、項目によってはかなり時間が経過してから着手するものも出てきます。
その時に、確認した内容が抽象的だと、自分が元々何を目指していたのか分からなくなってしまう可能性があります。
例えば、「痩せる」と書き込もうとした場合は、「運動をして10kg痩せる」といったように、具体的な手段と目標がわかるようにしましょう。
③実行中の項目を目につく場所に貼り出しておく
バケットリストを活用していく上で、達成に対する意識を維持していくことは、1つの困難であり、何よりも重要なことでもあります。
達成する意識を持ち続けるために、現在着手している項目は、目に入りやすくなるようにしておきましょう。
例えば、着手している項目を書いた紙を、自室の扉やトイレなどの、自分の目に入りやすい場所に貼ってみてください。
そうすれば、1日に1回は必ず自分のやりたいことを確認する機会が得られます。
他には、その紙を写真に撮っておいて、スマホの待ち受け画像に設定しておく方法もあります。
付き合いや仕事の関係で出かける機会の多い人などは、こちらの方が実用的かもしれません。
やりたいことは、何度も目で見て確認できることで、達成に対する意識を維持しやすくなるのです。
④リストの達成は目的ではない
バケットリストを作り、そこから1つずつ項目を消化していく過程には、それ自体に楽しみが生じます。書き出したやりたいことよりも、リストを作っていく作業が楽しくて続けている人も少なくありません。
バケットリストは、「つくること自体が楽しい」といった意識のすり替えを利用した1つの手法でもあります。
しかし、よくよく念頭に置いてほしいのが、バケットリストはあくまで手段にすぎず、目的ではないということです。
いくつかの項目を消化した頃に陥りやすい状態ですが、リストにチェックを入れることに熱を入れ過ぎて、肝心のやりたいことの達成内容がおざなりになってしまうことがあります。
達成した内容の質が良くないのであれば、と、バケットリストをつくる意味が薄れてしまいます。焦って雑に項目を消化したことにするくらいなら、時間をかけてでもしっかりと達成した方が理にかなっています。
目的はあくまで『やりたいことを実現させる』ことであるということを、忘れないようにしてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?今回は「より実際的に」をテーマにバケットリストの作り方をご紹介しました。
自分のやりたいことをやる。
それは本来ならば人が生きる上で最も優先するべき物事です。
しかし、社会の中で生きていくためには、自分のことを二の次にしなければならない局面がたくさんあります。
それほどまでに、現代社会に生きる人々は、粉骨砕身して社会に貢献することを強く求められているのです。
そうしていく中でも、何とかして自分のやりたいことを実現していくための手段の1つとして、バケットリストが存在します。
実現できた「やりたいこと」が増えるごとに、自分の人生はより豊かに、より幸福感に溢れたものになっていきます。
この記事を通して、みなさんのやりたいことが1つでも多く実現できたならば幸いです。