同じ出来事が起こっても、ポジティブに捉える人とネガティブに捉える人がいます。
人によって受け止め方が違うからです。
同じ出来事でも、違いは『捉え方』だけであるとすれば…
ポジティブ思考である方が人生を楽しめるし、楽に生きることができるのではないでしょうか。
実はポジティブもネガティブも大きな違いがあるのではなく、ただの思考の癖である場合がほとんど。
つまり、考え方のコツさえ掴めば、誰でもすぐにポジティブになることができるのです。
ポジティブ思考を身につけるとっておきのコツについて、ご紹介します。
ポジティブ思考とは?
ポジティブ思考とは、良い意味で楽観的で、悪いことが起こってもその中の良い面に目を向けられたり、前向きに捉えたりする思考のことを指します。
例えば、何か問題が起きたとき。
ネガティブ思考な人は、必要以上に落ち込んだり、自分を責めたり、まだ起こってもいない先のことまで考え、気持ちが重くなったりするでしょう。
反対にポジティブ思考の人は、
「この失敗をチャンスに変えることができるのではないか?」
と、落ち込むのではなく良い方向に持っていくことができます。
もちろん、どんなにポジティブ思考の人も、人間なのでトラブルや落ち込むことを避けることはできません。
しかし、「そんなときもある」という考え方ができるので、落ち込むことが長く続くことはありません。
逆にネガティブな人は、一時的だと思うのが難しく、同じループにはまり、ずっと同じ悩みを持ち続けている…という違いがあります。
そして何より、ポジティブ思考の人は、結果的にうまくいきやすい傾向にあります。
なぜなら常に前向きに考えているので、「やってみよう!」と早く行動に移しやすいのです。
とにかく行動していれば、悩んで行動しない人に比べて確実にチャンスや成功の可能性は上がります。
また失敗することを怖がらないので、どんどんチャンスに恵まれます。
また「心配事の9割は起こらない」といわれているように、考えても無駄なことが実際は多いものです。
考えても何も変わらないのであれば、考えるだけ時間の無駄になってしまうのです。
そういった点でも、ポジティブ思考の人が人生を無駄にしない、人生を楽しむことができるといえます。
他にも、思考は周りの人にも影響を及ぼします。
いつもネガティブであったりマイナスな発言ばかりする人に、「また会いたい」とは思いませんよね。
自分も暗い気持ちになったり不安になってしまいます。
いつも前向きで明るい人と会えば、自分も明るくなれるしやる気が出たりしますよね。
自分のためにも周りのためにも、ポジティブでいることはメリットの方が多いのです。
人はネガティブになりやすい
人はマイナスな方向に引っ張られやすい生き物です。
どんなにポジティブな人でも、ネガティブな人たちに囲まれると、だんだんネガティブになっていくと言われています。
しかし、その逆はなかなか起こりません。
脳は良いことよりも悪いことの方が記憶に残りやすいのです。
例えば、朝から嬉しいことや楽しいことがあった日はポジティブな感情で過ごせますよね。
しかしその中で1つだけ、悲しいことや落ち込むことがあったらどうでしょうか?
朝からの良い出来事は一瞬にして忘れ去られ、その日1日が最悪だったような気持ちになりやすいのです。
一気にマイナスな感情でいっぱいになってしまいます。
私たちは、本当は毎日とても幸せな環境の中にいます。
当たり前だと思って忘れがちですが、
・美味しいコーヒーが飲めること
・健康で仕事に行けること
など、ささやかなことにこそ、本当はとても幸せで感謝すべきなのです。
しかし、何か1つトラブルが起これば、自分の幸せな環境など思い出せません。
それくらい良いことというのは脳に記憶されにくいのです。
ポジティブ思考は意識しないと身につかない
冒頭でも書きましたが、ネガティブは思考の癖です。
人には思考、感情、選択などにおいて必ず癖があります。
癖とは、何か起こったときの考え方、感じ方、選択のパターンです。
ネガティブな人は、なんでもマイナスな方向に考えてしまう癖があるのです。
それが自分の中で習慣になっていることにも気づいていないことがほとんど。
ポジティブ思考になるためには、意識してポジティブ思考を心がける必要があります。
起きたら歯磨きを無意識にしている…というように、習慣は無意識に行われます。
ですので、本当に意識しないと無意識に思考は始まってしまいます。
意識してポジティブ思考の習慣をつくっていかなければ、ポジティブになることは難しいのです。
ポジティブ思考を身につけるコツ
「ポジティブ思考は意識しないと身につかない」と前述しましたが、それでは一体、具体的に何を意識すればいいのでしょうか?
ここでは、具体的に意識すべきことを4つに厳選し、ご紹介します。
意識を変え、考え方の癖を直すことがポジティブ思考を身につける、とっておきのコツ。
ぜひ、意識しなくても自然と考えられるようになるまで、自分に落とし込んでいきましょう。
①受け止め方を変える
ネガティブな人の多くは何か起こったとき、解決策を考えるというより、原因を考えようとする傾向があります。
『なぜ…』『どうして…』
もちろん、考えてすぐに解決することであれば考えてもいいかもしれませんが、考えてもすぐにどうにもならない場合、必ず負のループに陥ってしまいます。
「なぜ、どうして」が頭の中でずっと繰り返されるので、どんどん不安になり落ち込み、自分を責め始めたりします。
そういった考え方をするのではなく、どうすれば解決するかという目線で考えてみましょう。
どうすれば問題は解決するか、どうなれば自分は嬉しいのか?
良い結果に目を向けるようにすれば、あとはそうなるために行動すればいいだけ。
どうすればいいか…を考えるときは、自然と前向きな気持ちになりますよね!
原因を頭で考えていても答えが出ないことの方が多いです。
その時間は無駄だと知って、結果の受け止め方や考え方の癖を変えてみましょう。
また、「どうやって解決するのか」と考えても、混乱するばかりであれば、ノートに書き出してみることをオススメします。
悩みを書き出し、矢印をつけ足して、その先にどう解決したいのかをとにかく書いてみましょう。
あとは、そのためにできる行動や方法を書き出してみてください。
ここで、「過去を変える」「他人の性格を変える」など、そのためにできることが何もないのであれば、それは考えても仕方がないことだと気づくでしょう。
②自分のことを認める、褒める
ネガティブ思考な人の多くは、自分に自信がなかったり自虐しやすい人が多いです。
まずは自分で自分を認めてあげるようにしましょう。根拠はなくていいのです。
小さなことでも自分を褒める習慣をつければ、自分に自信が持てるようになります。
誰かに責められてばかりいると、なかなか前向きな気持ちにはなれません。
逆に褒められ続ければ、自分に自信が持てるようになり前向きに考えられるようになります。
脳は、誰から言われた言葉かを認識することはできません。
つまり、自分が褒めても人から褒められても同じなのです。
褒めることが難しいのであれば、認めてあげるところから始めていきましょう。
そうすれば自ずとポジティブな思考になっていくでしょう。
③ネガティブも悪くない
「私ネガティブだから…」という考えそのものが、またネガティブを引き寄せてしまっています。
ネガティブを悪いことだと思い過ぎないことも大切です。
そもそもネガティブもポジティブも紙一重なのです。
必ずしもネガティブは悪いことではありません。
落ち込みやすい人、心配性な人は、見方によってはネガティブかもしれませんが、考え方によれば、感性が豊かな人であり危機管理がきちんとできる人なのです。
ネガティブを悪いことだと捉え過ぎず、そんな自分を受け入れ、認めるようにしましょう。
大切なのは、「自分はネガティブなんだ」という事実に、自分で「良い悪い」と定義をつくりすぎないことです。
「ネガティブでもいいか」という考え方ができれば、それはもうポジティブ思考になっているのです。
④ネガティブな発言をやめる
言葉には、『言霊』といわれるように、力があります。
ネガティブな人の発する口癖と、ポジティブな人の口癖は違います。
ネガティブな感情になったとしても、マイナスな発言はやめるようにし、ポジティブな発言を心がけましょう。
『どうしよう、どうしよう…』と言い続けるより、なんの根拠がなくても『大丈夫、大丈夫!!』と発する言葉を変えていきましょう。
たとえ「大丈夫」だとは思えなかったとしても、口癖だけはポジティブにしてみてください。
言ってるうちに大丈夫な気がしてきたり、自分に自信が持てるはずです。
最後に
ポジティブであることのメリットやポジティブ思考になるコツをまとめてみましたが、いかがでしたか?
ポジティブ思考・ネガティブ思考は、生まれつきの思考ではありません。
ただの考え方の癖なので、誰でも自分の考え方の癖に気づき習慣や考え方を変えていくことで、ポジティブ思考で生きていくことは案外簡単にできるのです。
ここで勘違いして欲しくない点は、ポジティブ思考は、「なんとかなるか!もういいや!」と、考えることを放棄したり現実逃避することではないということです。
必要以上に落ち込んだり考えすぎるのではなく、前向きな捉え方・考え方で、問題を解決したり、やりたいことに挑戦したり…と、ポジティブ思考で人生を楽しめたらいいですね!