一口に「機嫌」と言うと、物事を受けて上下する感情の振れ幅だと思っている人が多くいます。
良いことがあれば機嫌が良くなり、嫌なことに遭遇すれば機嫌は悪くなる。
確かにそういう認識で間違いありません。
ただ、機嫌の持つ要素はそれだけではありません。
自分の持つ機嫌によって、周りに集まってくる物事も変わってくるという一面もあるのです。
機嫌がいいと、自然と「いいこと」が周りに集まり、反対に機嫌が悪いと、嫌なことが続いてしまいます。
これは精神論や超自然的な話ではなく、事実としてそういう傾向があるのです。
いつも楽しそうにしている人には自然と人が集まり、憮然としている人は周りから敬遠されてしまうのと同じです。
明るい人生を得るためには、上機嫌でいることが非常に大切。
では、いつもご機嫌でいるには、一体何をすれば良いのでしょうか?
今回の記事では、受けたストレスを緩和、解消させることで、いつも上機嫌でいれるようになる9つのコツをご紹介します。
いつだって上機嫌でいるコツ9個
①たっぷり寝る
仕事にプライベートにと、忙しい毎日を送る現代人にとって、睡眠時間を犠牲にするという選択肢は常套手段です。
自分の時間を確保するため、あるいは期限の危ういタスクを消化するために、まず寝る時間から削ってしまう人は多いでしょう。
確かに、その場をしのぐための一手としては、必要になることもあるかもしれません。
しかし、この手を常に使うようになってしまえば、睡眠不足になることは明白。
睡眠不足な状態では、脳のパフォーマンスは低下し、睡眠欲求が満たされないことがストレスへと繋がります。
ただでさえ眠くてイライラしているのに、色んなことが上手くいかないことで、さらにイライラしてしまいます。これでは負の連鎖です。
そうならないためにも、睡眠時間はできるだけ多く確保するようにしましょう。
②規則正しい生活をする
現状維持の法則という考え方があります。
人は選択肢が増えるほど、思考が停止しがちになり、結果として普段と同じ選択をしてしまうという法則です。
選択肢が増えれば、その分考えなければならないことが増えてしまうので、選んだ結果を想像しやすい「いつもの選択肢」をとりたくなってしまうのです。
この現状維持の法則ですが、実は日常生活に応用することができます。
ルーティーン、つまり同じ行動を繰り返すことは、脳にとって負荷が少なく、ストレスを減らすことに繋がります。
ならば、生活の中にある様々な行動を、ある程度パターン化してしまえば、1日の内に抱えるストレスを大きく減少させることができるのです。
起床、家事、食事、就寝など、生活の主な行動について、あらかじめ時間を決めて規則的に生活を送れるようにしましょう。
生活のリズムを一定にすることができれば、体調管理ができ、かつストレスも減らせることができ、良いことだらけなのです。
③大好きな人とお出かけする
嫌な人と一緒にいることで、上機嫌になる人はいないと思います。
反対に、自分が大好きだと思える人と一緒に行動することを、嫌だと思う人もほとんどいないでしょう。
嫌なことがあったとしても、大好きな人と一緒にいれば気分が晴れやかになります。
一緒に出かけて、「楽しい」という感情を共有することは、心の栄養剤です。
機嫌が悪いときは無気力になりがちで、外に出ることが億劫に感じるかもしれません。
しかし、重い腰を上げて友達や恋人のような、自分にとって大切な人たちと遊びに出かければ、それだけで嫌なことを忘れてしまうほど、人にはエネルギーがあるのです。
機嫌の良し悪しは、起こった物事だけではなく、単純に周りの環境によっても大きく左右されます。
自分にとって「いい環境」を意図的に用意することができれば、機嫌を向上させるための機会はグッと増えるでしょう。
④好きなことを目一杯楽しむ
プライベートな時間なのに、つい仕事のことを考えてしまったり、不安に思っていることを反芻してしまったりして、気が休まらない、という人がいます。
せっかく自分がやりたいことをやっているのに、他のことを考えるせいで存分に楽しめないのは非常にもったいないですよね。
好きなことを目一杯楽しむためにも、日頃からオンオフを切り替えることを心がけましょう。
好きなことをしてる間は、他のことは一切考えないくらいの気持ちでいれば、ちょっとやそっとのことで水を差されることはなくなります。
人生には、願望や欲求に忠実になる時間が必要です。ぜひ、楽しむことを大切にしていきましょう。
⑤部屋を掃除してキレイに保つ
「掃除」「整理整頓」と聞くと、どうしても仕事に近い印象を持ってしまい億劫に感じてしまうかもしれません。
しかし、周りの環境をキレイにすると、自然とやる気も出てきて、精神的な面でも自分を変えることができるのです。
身だしなみを整えることで、心の面でもハリを保てますよね。
同じ様に、自分の部屋を清潔に保つことも、精神的な安寧を得ることに繋がります。
また、掃除という行為には、一種のマインドフルネス的な効果を期待できるもの。
勉強しなきゃと思って腰を上げたのに、気づくとずっと掃除をしていたという経験、みなさんもあるのではないでしょうか。
不思議なもので、1度掃除をし始めると、自然ろ集中してしまうのです。
無心になって掃除をし、気づくと「整理された部屋」という成果が明確に現れることで、達成感を得るとともに、ストレスを発散させることもできます。
「部屋の全てをキレイにしなければ」と構える必要はないので、テレビの周りや机の上など、どこか一部分だけでも実践してみることをオススメします。
⑥美味しいご飯をたらふく食べる
「食事は人生における最大の楽しみだ」という人がいるくらい、食事で得られる幸福感は軽視できません。
好きな物を食べる喜びは、何事にも代え難いもの。
逆に、空腹を感じると機嫌が悪くなることは、改めて説明をする必要がないくらい明白です。
睡眠欲求と同じで、食欲が満たされない状態もストレスに直結します。
頑張った自分へのご褒美や、休憩中の楽しみといった形で、美味しいご飯をたらふく食べる機会を作りましょう。
⑦なるべくポジティブな言葉を使う
「疲れた」と口にすることが癖になってしまっている人が増えています。
実際に疲れているのでしょうが、こういったネガティブな言葉が、自分の気持ちを下げてしまいます。
それが、たとえ独り言だったとしても、自分の耳にはしっかりと届いているのです。
ツイッターなどのSNSで流行している言葉に、「今日は良い日だ」というものがあります。
その日に買った物や、偶然目にした綺麗な風景などの写真を添えて、「今日は良い日だ」と投稿するのです。
ポジティブな言葉を意識して発信する癖がつけば、自然と気分は明るくなります。
最初は難しいかもしれませんが、なるべく前向きな言葉を使うように意識してみましょう。
⑧1日1つ、ちょっとしたいいことをする
例えば困っている人を助けたとき、助けられた側は「ありがたい」と思うでしょうが、助けた側も晴れやかな気持ちになります。
これは感謝されただとか、見返りがあっただとか、そうことではなく、ただ「いいことをした」という事実に対しての結果です。
いいことをする理由が、周りからの評価にあるとなかなか気づけないことですが、人の心には自分が行ったことに対する自己評価が必ず存在します。
嫌がらせを楽しんでいる人は、どこかで自分のことを嫌な人間だと自覚しているのです。
同様に、誰も見ていない状況だとしても、何かいいことをすれば自己評価はプラスされます。
自分のことを嫌な人間だと思うか、悪くない人間だと思うか、どちらが気分が良いのかは言うまでもないでしょう。
道のゴミを拾ってみたり、誰かが点けっぱなしにしている電気を消してみたり、そんな簡単なことで構いません。
一日一善を、生活にとり入れてみましょう。
⑨日常の当たり前と思っていることに感謝をする
今日も家族や友達が元気でいることや、美味しいごはんを食べられることは、当たり前ではありません。
また、私たちの生活は、色々な人の努力や思いやりの上で成り立っています。
普段使っている水道や電気などのインフラや、何気なく目にしたテレビ番組まで、想像もつかないほど多くの人が関わることで、私たちの元に届けられているのです。
それは、知識としてはわかっていても、実感が湧かないのが現実。
しかし、多くの人の支えで自分の生活が成り立っていることに感謝することができれば、日々を心安らかに送ることができます。
当たり前のことに日々感謝するようになると、嫌なことがあってもちっぽけなことに思えます。
何より、小さな感謝でいっぱいの毎日を過ごすと、とても気持ちが良くなるのです。
仕事から帰ると食事が用意されているならば、作ってくれた人に、自分で用意している人は、食材を作ってくれた人たちに、感謝する心を忘れないようにしましょう。
最後に
ここまでご覧いただければ分かるように、上機嫌な自分でいるコツは、どれも簡単で当たり前のことです。
しかし、人は簡単なものほど軽んじてしまい、当たり前になるほど重要であることを忘れてしまいます。
だからこそ、改めてそれらを身につけていくことが大切なのです。
楽しい日々が送れるなら、それに越したことはないですよね。
善は急げと言います。今回ご紹介したコツをすぐに実践して、笑って人生を謳歌しましょう。