将来が不安で何もできないときの対処法

将来が不安で何もできないときの対処法 前向きな人生にする方法
「将来のことが不安だけど、漠然としていてどうすればいいのかわからない…」方に向け、もやもやとした不安の原因を解説し、対処法を紹介します。不安の正体を明確にし、「不安で何もできない」という状況からの脱却しましょう。

仕事や毎日の暮らしにはそこそこ満足している。

なのに、将来について考えるとなんとなく不安になってくる。

お金のこと?それとも家庭や介護のこと?

いろいろ思いつくけど、はっきりしたものがわからなくてさらに不安が増すばかり。

もしかして、これって自分だけ?どうすればいいんだろう…

このように、将来がなんとなく不安で、頭の中がいっぱいにならないためには一体どうすればいいのでしょうか。

『不安の正体』を明確にすることでストレスが減る

<h2>『不安の正体』を明確にすることでストレスが減る</h2>

「なんとなく不安」という言葉にあるように、不安とははっきりとしない対象に抱く感情です。

はっきりしないからどう対処していいのかわからず、さらに不安やストレスを招くのです。

それであれば、不安の対象になっているものが明確化すれば、それに対して実際は大丈夫なのか、大丈夫ではないのかが明確になります。

もし、実際大丈夫なことではなかったとしても、不安の正体がはっきりとわかっていれば、どういう対策を講じればいいかが考えられるようになりますよね。

そして、その対策に従い行動に移すことができるので、不安という感情やストレスはしだいに減っていきます。

これは突然に起きる思いがけないできごと、たとえば家族の病気や死、転勤、受験の失敗なども同じです。

突然のことにその先のイメージができなくて対処できるかどうかわからなくなり、不安という感情が出てきます。

この場合も、少し状況から距離を置いてみることが大切。

不安なことは一体何なのかを整理して明確化すると、不安が軽減していきます。

不安の解消のカギは、現在の不安の原因を曖昧にせずに具体的に明確化するということです。

「将来が不安」の原因

<h2>「将来が不安」の原因</h2>

では、わたしたちが将来に不安を感じるものにはどのようなものがあるでしょうか。

その代表的なものといえる、「お金」「介護」を紹介し、不安になる原因がそれらのどこから生まれるのかを見ていきます。

お金にまつわる不安

<h3>お金にまつわる不安</h3>
老後や退職後のお金の不安を持つ人も多いかと思います。

今納めている年金も、そのお金が将来の自分(老後)にどうかかわってくるのか定かではありませんし、年金を受け取る年齢になった時点で自分がどのようになっているかもわかりません。

現時点で具体的にイメージができないものなので不安になるのは当然ですよね。

その一方で、今現在のお金についてはどうでしょうか?

・毎月の生活費がどれくらいかかっているのかを把握していない
・貯金はなんとなくしている
・その貯金からもときどき引き出したりする
・貯金から引き出していることを気に留めていない

など、これらの傾向があったら、少し注意。

毎月どれくらいの生活費があれば暮らせるかとか、将来のためにどれほどの蓄えがあるとか具体的なイメージや数値がわからないまま年月を重ねていくので、ますます不安が募ります。

介護にまつわる不安

<h3>介護にまつわる不安</h3>
次は介護についての不安です。

少子高齢化が進むわが国においてはこれも不安の要因として大きなものでしょう。

介護に関するニュースを見て不安を感じることもあるかと思います。

自分の親が一生元気で過ごせるということが確定しているのならそこから不安は生まれませんが、この先どうなるかなんてわかりません。

だからこそ、漠然とした不安が出てきます。

そして、ニュースなどで介護にまつわるネガティブな情報を見つけると、「自分もこのようになるのだろうか」とさらに不安が増していきます。

ネガティブな情報ほど記憶に残りやすいので、不安の状態が長く続いたり定期的に発生したりしてストレスとなります。

その一方で、介護が必要になったときになにをすればよいかというイメージや具体的な方法、必要な金額などが明確になっていなければ、その不安はさらに大きくなっていきます。

このように、お金にしても介護にしても共通して、将来の具体的なイメージや対策、数値的なものが明確になっていないからこそ不安に結びついていくのです。

将来の不安を生み出す悪習慣

<h2>将来の不安を生み出す悪習慣</h2>

お金や介護以外にも将来の不安となる要因はありますが、それらの要因とは別に、不安が生まれやすい習慣というものもあります。

将来の不安を生み出しやすい悪習慣を見てみましょう。

①なんとなくものを始める癖がある

中長期的な仕事や趣味に関する物事を始めるときに、なんとなく始めてしまう癖はありませんか?

これといった目標や将来のビジョン、具体的な方法や知識も持たずになんとなく物事を始めると、その途中で

「これで本当にあっているのだろうか?」
「何でこんなことをしているのだろう」

と疑問に思い、この先の道筋がわからなくなり、不安を感じるようになります。

②不安を煽るための情報に鵜呑みにしている

<h3>②不安を煽るための情報に鵜呑みにしている</h3>
新聞やニュース、健康に関する番組やテレビショッピングなどを見て、その情報から不安を抱くことがよくあります。

実際に健康やお金の面で過度に将来への不安を煽ったうえで、それを解消するために購入を促すというビジネスモデルが世の中にはたくさんあります。

当然、不安を煽る情報を疑うことなく鵜呑みにする人は、不安を生み出しやすい人といえます。

そしてそのような情報を見るたびに将来への漠然とした不安を抱いて、なんの疑いも持たずに商品やサービスを購入してしまいます。

③不安の原因となる強い思い込みを疑う習慣がない

思い込みが不安を生み出し、強めることがあります。

たとえば、

「年金生活に入る前に一定の金額以上の貯金がないといけない」
「30歳までに結婚しないといけない」

などという思い込みがある場合、「もしそれが実現できなかったらどうなるのだろう…きっと将来良くないことが起きるのだろう」といった、もやもやとした不安を抱きながら日々を過ごすことになります。

思い込みの内容に対して疑うことがなければ、さらに不安を強めます。

将来が不安な人の対処法

<h2>将来が不安な人の対処法</h2>

将来への不安を生み出し増長させる要因や悪習慣について説明しましたが、次に紹介する方法によってそこから抜け出すことができます。

1つ1つ見ていきましょう。

なにが不安なのかを具体的に明確にする

最初にお話ししたとおり、不安の正体・原因を具体的に明確にしていくと、それに対しどのように対策を講じればいいかという未来のビジョンや次の一歩について考える足掛かりとなり、それに応じた行動に移せます。

そのために、何が不安なのかを具体的に挙げて紙に書いてみるのも有効な方法です。

頭の中で考えているだけではまだぼんやりとしたままで時間がたつと忘れてしまうことが多いので、紙に書いてそれを目にすることでより現実のこととしてしっかり認識できます。

実際に書いたものを目にしながら、「ああ、今はこのようなことに不安を感じているのだな」と不安を持っている自分の気持ちを受け止めます。

内容によっては「必要以上に不安に思っていただけだった」と気付くこともあります。

そしてたとえ不安を感じている自分がいても、それに落胆して終わるのではなく、「それならまず次は何をすればいいのか」という、次の具体的な一歩を考え、実際に行動へ移します。

行動している「今」に集中するようになれば、まだ見ぬ「未来」への不安を抱く暇もなくなってくるので、おのずと不安の感情も減っていきます。

自主的にアクションを起こすことは、気持ちも前向きにしてくれます。

そこから新しい人脈や視野が広がると、不安の解決策が見つかる可能性が高まります。

ほかの人に相談する

<h3>ほかの人に相談する</h3>

不安の内容が明確になっても、そのためになにをすればいいのか方法が見つからないこともあります。

そのようなときは、一人で悩んで抱え込まずにほかの人に相談するというのもよいでしょう。

信頼できる人や同じ悩みを経験した人に相談することで、今までとは違った視点が得られて不安に対する解決策が見つかるきっかけになります。

また、相手に話すことで不安の内容が整理されてより明確になるので、それが解決策への糸口になることもあります。

カウンセリングでもこのような効果が得られます。

不安を解消するために相談できる場所やコミュニティ、国や自治体の制度などを知っておくのも良いでしょう。

家計を把握する

お金について将来に不安を持っている人は、まずは今の家計を把握しておきましょう。

今の家計、生活費やその他の諸費用について知っておけば、老後に毎月どれほどのお金が必要なのかが見えてきますし、それによって今まで感じていた不安は軽減されます。

それでもなお不安が残る場合は、その不安を解消するためになにが必要なのか、どういうことをすればいいのかを具体的に考えていき、行動計画を立てましょう。

資格を取って副収入や退職後の収入を確保する

<h3> 資格を取って副収入や退職後の収入を確保する</h3>
先ほどのお金の不安に関連して、資格を取って副収入を手に入れるという方法もあります。

終身雇用が当たり前ではなくなった昨今では、大手の企業でも副業が解禁されていく傾向にあります。

その流れに乗って、若いうちに資格に関する勉強や講座の受講を始め、資格を取って副収入を得るスタイルを確立させるのも、将来に向けて有効な手段といえます。

会社を退職後にも役に立つ資格であればさらに不安が安心に変わりますし、やむを得ず会社を辞めることになった場合にも、その資格が強い味方になります。

また、学校などで勉強する場合ですと、同じ道を目指す受講生との交流を通じて新たな人脈が生まれることもあります。

このつながりが、不安の解消につながることもあります。

思い込みに対して疑問を持つ

<h3>思い込みに対して疑問を持つ</h3>
思い込みが将来への不安を生み出すという人は、まずその思い込みに対して「本当にそうなのか?」という疑問の目を持ってみましょう。

たとえば「30歳までに結婚しないといけない」という思い込みがあるとすれば、世間一般でいえばそうかもしれませんが、それが絶対というわけではありません。

仮に30歳までに結婚をしなかった場合にどういう未来になるのかというイメージがはっきりとせず、またそのイメージがなんとなくネガティブなものとなって膨らんでいるので不安を引き起こします。

しかし、その不安の内容(起こるかもしれない未来のイメージ)を書き出して1つ1つ見てみると、それらが絶対に起きるものではないということが見えてきますし、それに対する対策も見えてきます。

孤独な未来に不安を感じているなら職場以外での交友関係を広げていくというアプローチもありますし、結婚自体にこだわらないなら別の選択肢も見えてきます。

たとえそれらが「世間一般」の道ではなくても、不安から安心に変えられる方法はたくさんあります。

そして「世間一般」というものも時代とともに変わりますし、そもそも「世間一般」だと思っていること自体も強い思い込みである場合もあります。

思い込みの呪縛から解放されるために情報を集めたり、ときにはほかの人から意見をもらったりしてみるのもよいでしょう。

最後に

<h2>最後に</h2>

将来が不安で何をすればよいのかがわからないあなたへ、今回はその原因を探り、解決へ導く方法を紹介いたしました。

不安という感情は決して悪いものではありません。人類が遠い昔から危険な状況を回避するために持っている本能的なもので、これがないと危険を顧みず行動してしまい、絶滅していたかもしれません。

ですので、不安を抱いているのは自分だけではありません。

しかし、いつも不安を感じながら生きていると大きなストレスになるので、必要以上に不安を感じているなと思ったときは、今回紹介した方法を試してみてください。