生き方がわからない理由と『自分の生き方』を見つける方法

生き方がわからない理由と『自分の生き方』を見つける方法 前向きな人生にする方法
「自分の生き方がわからない」と悩む人に、コーチングの手法を用いた「自分の生き方」を見つける方法をご紹介します。まずは、「生き方がわからないのはなぜか」を知り、自分を見直してみてください。そして「なりたい自分」をイメージし、それに向けたステップを1つ1つ設定することで、あなたらしく生きる方法を見つけ出しましょう!

社会人になり、ある程度経験も積んできたけど、

「本当にやりたいことってなんだろう」
「自分はこのままでいいのだろうか?」

そんな思いが胸にあり、これから先をどう生きていけばいいのかわからない。

しかし、生き方に「正解」などありません

自分が「正解」だと思える生き方を、見つけ出していく必要があるのです。

今回は、「自分らしい、自分の生き方」を見つける方法をご紹介します!

「自分の生き方」がわからない理由

生き方がわからない人の考え方(なぜわからないと思うのか)

①中長期的な目標やビジョンがない

今の人生におけるはっきりとした目標となるもの、つまり「5年後、10年後はこうなりたい」という中長期的な目標やビジョンを持っていない。

すると、今の自分がどういう道に進んでいけばいいのかわからず、あっちへ行ったりこっちへ行ったりな生き方になってしまいます。

「この方向で合っているのだろうか」という迷いが生じやすく、その結果、不安を感じてしまいます。

②漠然とした不安がある

漠然とした不安がある

自分の仕事や老後、家族の介護など、この先どうなるかわからないことへの漠然とした不安を持っている。

しかし、それに対してこれといった対策をとっていない状態だと、「このままでいいのかな?」と自分の今の生き方について、さらに不安を抱くようになってしまいます。

③完璧な生き方を求めている

仕事やプライベートでの、「自分はこうあるべき」という姿があまりにも完璧で、今すぐに手に入るようなものではない。

その場合、目の前の理想のハードルが高すぎて、なかなかそれを越えられません。

すると常に「何かが足りない」と不足を抱え、達成感が得られない自分の今の生き方についても疑問を持つようになります。

④いつも時間に追われている

いつも時間に追われている

日々の中でなにかと時間やタスクに追われていると、
「なんでこんなことをしている(させられている)のだろう」「自分ってなんなのだろう」という思いが生まれてきます。

⑤他人と比較して自信を失っている

自分の周囲の人が、仕事や趣味の世界でどんどん成果や実績を積み上げていく中で、自分自身がなかなか結果が出せない日が続いていくと、「みんなはこんなに前に進んでいるのに自分は…」と自信を失い、今の生き方がこれでいいのかと思うようになります。

⑥これといった趣味がない

プライベートの楽しみやリフレッシュにもなり、ときには生き方の道しるべにもなる趣味がない場合、自分の生き方に物足りなさを感じます。

これらを見てみますと、「将来の目標がない、明確ではない、高すぎる」「今の自分がわからない、今の自分ってなんなのだろう」という、未来や現在の自分の像が明確になっていないという状況が、「自分の生き方がわからない」という考えの根底にあることがうかがえます。

生き方を見つけるために大切なこと

生き方を見つけるために大切なこと
一方で、”「自分の生き方」がわかっている”という状態とは、どういった状態でしょうか。

自分の生き方がわかる人は、今と未来を明確に見据え小さなハードルを1つ1つクリアし、達成感を得ながら日々を過ごしています。

①将来の目標とそこまでの道筋を明確にする

将来の目標とそこまでの道筋を明確にする

将来への中長期的な目標やビジョンと、その達成のために次にすべきことが決まっていれば、あとはそれに向けてひた走るのみなので、今の生き方に迷いが生じません。

ここで重要なのは、「目標は仮でも良い」ということです。

大事なのは、目標に向けた小さなステップまで決まっていること

大きく目標が変わったときには、小さなステップまで修正すれば良いのです。

まずは一度、「道筋を明確に決める」ことに注力しましょう。

②今の自分の状況を把握する

自分の生き方がわかる人は、現在の自分が置かれている状況や持っているものも把握しています。

例えば、職場での地位、技能やスキル、家族、所有しているものや財産、住んでいる環境など多岐にわたります。

中には目を背けたいものもあると思いますが、そういうものもあやふやにせず向き合うことで、今、何が達成していて何が不足しているのか、どうすればその不足を補えるか、ということもおのずと見えてきて、そこから今後の目標設定へとつながり、先述の中長期的な目標やビジョンにもつながります。

③自分にあったハードルを設定する

現在の自分、そして目標を把握したうえで、その目標に向かって「今できること」は何か、ということを決めることができています。

その「今できること」というのは、例えば、いきなり「社長になる」ということではなく、「昇進のために現在携わっているプロジェクトで昨年以上の売上を達成する」という、現実的でかつ具体的なハードルを自分の前に置いています。

そしてそれらのハードルを1つ1つクリアすることで達成感が得られ、今の自分の生き方にどんどん自信が持てるようになります。

④自分の軸をはっきりさせる

「自分はこういう人だ」という自己認識をしっかり持っている状態です。

自分のアイデンティティーとなる「軸」です。

この軸を持ち意識していると、たとえ周囲が先にどんどん実績や成果を上げていっても、それと比較して「自分の生き方や取り組み方は間違っている」と思うことなく、自分の生き方を信頼して歩んでいくことができます。

⑤打ち込める趣味を見つける

仕事だけではなく、打ち込むことのできる趣味があるとプライベートでも楽しい時間が増え、今の自分の生き方に疑問を持つことはなくなります。

単純に「楽しい」ということが自分の生き方にポジティブな意味を与えます。

生き方がわからない人がやるべき5ステップ

生き方がわからない人がやるべき5ステップ

①未来の自分の「こうなりたい!」を書き出してみる

自分の「こうなりたい!」という未来の姿を、実際に文字で紙に書いてみましょう。

仕事のことでも趣味やプライベートのことでも思いついたものを、あまり難しく考えず、10分くらいを目安に箇条書きで列挙してみてください。

②「こうなりたい!」を手に入れた自分をイメージしてみる

「こうなりたい!」を手に入れた自分を想像してみる

挙げていただいた「こうなりたい!」の中から、特になりたいものを一つ選び、そのなりたい姿になった自分をイメージしてみます。

このときに重要なのは「今まさに、なりたい自分になっている」と、今の自分がまさにそのなりたい姿になっているとイメージして、そのときの自分がいつどこにいるのか、周りには誰がいてどんな声や音が聞こえ、その中にいる自分がどんな気持ちでいるのかというふうに、五感を駆使してイメージをしていきます。

こうすることで、なりたい自分のイメージがより具体的になり、漠然とした夢ではなく明確な目標を立てるための後押しになります。

③「こうなりたい!」に対して、今自分がどの位置にいるかを明確にする

イメージした未来の自分に対して、現在の自分がどの地点にいるのかを数字で示してみます。

なりたい自分になっている状態を「10」、そのなりたい自分になるために特に何もしていない状態を「0」とし、現在の自分が数字でどの位置にいるのかを示します。

そして、なぜその数字なのかという具体的な根拠も挙げてみます。

例として、「資格を取得するために先月からテキストを読んで勉強を始めたから今の数字は2」などが挙げられます。

④今の自分から「プラス1」の状態とすぐできることを設定する

次に、先ほど示した数字から「プラス1」になったらどういう状態になるのかを設定します。

例として、「3の状態では、テキストの第3章までの内容を理解する」などがあります。

その「プラス1」の状態が決まったら、そこに向かうために今すぐできることは何かを、5W1Hを用いた具体的な内容で決めてください。

なお、実行する日を2週間先や1か月先に設定すると、忘れてしまったり気が変わってしまったりするので、実行する日は明日やあさって、遅くても1週間以内がおすすめです。

例えば

「明日、私は自宅でテキストの第3章の第1節を読み、内容を理解する」

など、具体的に書きましょう。

⑤実行して達成したら自分を褒める

実行して達成したら自分を褒める
次のステップに上がるために、今すぐできることが決まったら、決めた日までに実行してください。

そして実行できたら、「よくやった!」と自分を褒めてあげてください。

こうすることで達成感自己肯定感が高まり、さらに次のステップへ向けての意欲も高まり、自分の生き方がより明確で自信に満ちたものとなるでしょう。

なお、なんらかの事情で達成できなかった場合は、設定したスケジュールや内容に無理があった可能性がありますので、その場合はスケジュールや内容の変更を検討してみましょう

できなかった自分を責めずに、自分に合った方法を考え直す良い機会と捉えましょう。

最後に

最後に

いかがでしたでしょうか?

人生というものを道にたとえると、「生き方がわからない」というのはその道の先が深い霧や暗い闇に包まれていたり、何本にも分岐して選ぶことができなかったり、もしくは到底越えられないような高い壁があったり、という状態です。

また、今立っている現在地がどこなのかがわからない状況でもあります。

しかしそんな状況であったとしても、あきらめる必要はありません。

現在地とゴール地点を示す地図と、道を照らす懐中電灯や方向を示すコンパスがあれば、道は開けます。

その地図の役割を担うのが現状の把握と明確な目標で、懐中電灯やコンパスの役割を担うのが目標へ近づくための具体的な次へのステップの設定です。

それらが揃うことで、あなたの「自分の生き方」として自分の足で進んでいくことができます。

今回お伝えした方法で、現在と未来をしっかりと見据えて、自分だけの地図や懐中電灯、コンパスを手に入れて「自分の生き方」を歩んでいきましょう!