緊張する理由と克服するための心がけ3つ

緊張する原因と緊張しないために心がけるポイント 前向きな人生にする方法
緊張しやすい人と緊張しにくい人がいますが、緊張しやすい人もその原因がわかれば、対策をすることで緊張を克服することができるのです。緊張しないために心がけるべきことをご紹介します。
「大切な場で頭が真っ白になった」
「明日の仕事のことを考えると緊張してお腹や胃が痛い」
「緊張する場が苦痛で仕方ない」

という経験はありませんか?

普段のような自分や成果が出せなかったり、それがトラウマになり、「また失敗したらどうしよう」「できない人だと思われたらどうしよう」という悪循環を繰り返している人も多いのではないでしょうか?

あがり症という言葉があるように、緊張しやすい人としにくい人がいますが、その原因を知ればあがり症も克服できるかもしれません。

緊張する理由とは?5つの原因

緊張する原因5つ

緊張とは、自然な心の動きです。

では、緊張する人としない人の違いは一体どこから来るのでしょうか。

要因は様々ですが、今回は理由を5つご紹介します。

①自意識が過剰だから

人の目が気になる

緊張しやすい人は自意識過剰の人が多いです。

「失敗することで人にどう思われるだろう」
「ダメなやつだと評価されるかもしれない」
「皆に見られている気がする」

など、必要以上に人の目が気になり、不安やプレッシャーを感じ、緊張に繋がってしまうのです。

案外、そこまで人は人のことを気にしていなかったりしますよね。

しかし、緊張しやすい人は、相手がどう受け取るかより、自分がどう思われるかの方が気になっていることが多いのです。

相手によく思われたいという想いが強いので、「自分をもっと良く見せたい」「完璧に見せたい」と、自分以上の自分を見せようとして緊張し、空回りする傾向にあります。

②非日常シチュエーションだから

非日常シチュエーションだから

皆さんは、どんなときに緊張してしまいますか?

・多くの人の前でスピーチやプレゼン
・会社の面接や、初対面の人に会いに行くとき
・上司に報告をするとき

…など、きっと非日常なシチュエーションであることが多いですよね。

普段から多く経験するわけではない、非日常感を感じるので緊張してしまうのは当たり前かもしれません。

緊張しにくいという人は、普段からそういったシチュエーションが多く、場に慣れている方が多いのです。

逆に緊張しやすい人は、普段そういった場が少なく日常とかけ離れているため、どうしても不慣れなシチュエーションに緊張してしまうのです。

③失敗してしまったトラウマがある

失敗してしまったトラウマがある
「人前で話したとき、真っ白になって失敗した」
「大勢の人の前で恥をかいた」

などの経験がある人は、「また同じことがおこったらどうしよう」という思いが頭をよぎり余計に緊張してしまうことも。

そういった過去のトラウマが原因で、必要以上に緊張してしまうというケースも少なくないでしょう。

私たちは、幼い時の失敗もトラウマとなり頭で記憶し、人前で話すことに対して苦手意識を抱いてしまいます。

ですので、幼い頃の失敗も未だに緊張の原因の1つになっていることが多いのです。

④準備が十分できていない

準備が十分にできていない

準備不足も、緊張の原因の1つです。

きちんと準備をしておけば、もしもの時の対策なども考えてどんな場でも対応できるようにしているので自信を持って挑めます。

しかし準備を怠っていると当日になり急に「もしもこうなったらどうしよう…」と不安がよぎってきます。

そして、不安が緊張へとつながってしまうのです。

同様に自分の準備に自信が持てない場合も、不安から緊張へと変わりやすいでしょう。

⑤完璧を目指している

「絶対にこうでなければならない!」
「絶対に失敗してはならない!」
「完璧にしなければ!」

などと思いすぎていると、プレッシャーになり、緊張につながってしまいます。

全て完璧にこなさなければならないと思いすぎてしまう完璧主義の人は、少しのミスやトラブルも許せず、計画通りに進めたいと肩に力が入りすぎているかもしれません。

しかしどんなことでも100%はありませんし、何が起こるかわかりません。

計画通りにいくという保証はどこにもないのです。

また、完璧主義になっていると、予想外のことが起きた時に完璧から外れると対処しにくく、もう失敗だ…と思って落ち込んでしまいます。

そして、そのことを気にしすぎて、本番中に立て直すことができなくなることも。

完璧を目指すことも大切ですが、何があるかわからないことも頭に置いて臨機応変な対応を目指す方が大切であったりします。

緊張を克服するには?心がけるべき3つのポイント

緊張しないために心がけるポイント

緊張するのは、不安を感じやすいかどうか、場慣れしているかどうかも大きな要因。

しかし、緊張しやすい人に最も共通するのは自分を良く見せたいという想いです。

場慣れしてないことや準備不足から来る不安と緊張も、その根底には「自分を良く見せたい」という思いがあるのです。

①「自分を良く見せたい」と思いすぎない

もちろん、「より良い結果を残したい」「より良く見られたい」という向上心は素晴らしいもので、成長するのにとても大切な感情です。

しかし、それらは本番を向かえるまでの過程で意識し、準備することで、より良い結果につながるもの。

本番でいきなり自分が持っている力以上出そうすることではないのです。

「自分が持っている力以上を出す」というのは、例えば、自分の実力が100なのに、本番でいきなり120を出そうと力んでしまうことです。

よく、「練習でできないものは、本番でもできない」と言いますが、本番という慣れない場では、練習通りの結果を残すことさえ難しいもの。

過去にスポーツや受験勉強などを経験した人は、その意味が痛いほどよくわかるでしょう。

だから、本番当日では、「今まで一生懸命やってきたのだから、あとはいつも通りやるだけだ」という心持ちでいられることが大切です。

そのように、「自分をいつも以上によく見せようとしないこと」が、緊張を緩和し、より良い結果にもつながります。

緊張しない人とは、「練習通り」を淡々と再現しようとする人

緊張しない人の多くは、ありのままの自分でいようとします。

つい、よく見せようと頑張りすぎたり、空回りすることもありません。

「練習通り」「実力通り」を淡々と再現しようとします。

もちろん失敗をすることはありますが、力んでいない分、冷静に対応することができるのです。

②他人がどう感じるかを意識しよう

困るのは自分

「自分を良く見せよう」と力めば、自分にプレッシャーがかかり、必要以上に緊張してしまうでしょう。

これは、自分に意識が集中しすぎるために起こります。

そうではなく、相手の立場に立ち、意識を他人に向けてみましょう。

例えば、相手に何かを報告するとき。

相手は、あなたのかっこいい姿を見たいわけではなく、あくまであなたの話を聞きたいはずです。

しかし、あなたが「ちゃんとしなきゃ」と緊張し、早口で話せば、相手は聞き取れなくて困ってしまいますよね。

そうではなく、「相手が聞き取りやすいように、はっきりとした口調で話そう」と、相手へ意識を向けてみてください。

すると、意識が自分に向きすぎて緊張してしまうことを避ける他、相手への思いやりがより良い結果にもつながるでしょう。

③今の自分にできることに集中しよう

今の自分にできることに集中しよう

実力以上を目指して緊張しすぎてしまうことは、冷静さを失い、逆に失敗が増えてしまったり、トラブルに対処できなくなってしまいます。

大切なのは、今の自分にできることを一生懸命することです!

今の自分ができることとは「準備した通り」のこと。

見えを張ったりせず、今の自分の力をそのまま発揮することを心がけることなのです。

まずは、準備してきた分をそのまま再現することに集中しましょう。

そして、準備した通りにうまくいかなかった時、今の自分にできることとは、冷静に対処することです。

きっと、冷静で、ありのままな自分の方が、結果的にうまくいくよう導いてくれるでしょう。

緊張しないためのポイントはありのままの自分でいることなのです。

ありのままの自分を受け止めよう

ありのままの自分を受け止めよう

緊張しないために心がけるポイントを「ありのままの自分でいること」と述べました。

そのためにまず、ありのままの自分を受け入れる必要があります。

人は完璧ではありませんし物事に100%はありません。

緊張しやすい人は100%を求めすぎる傾向にありますが、まずは完璧でない自分を受け入れることが大切です。

緊張しない人は良い意味で、失敗してもいいや!と思っていたりするものです。
「自分は完璧だ」「自分はすごい」と思っていないので、失敗する自分も最初から受け入れ、許しているのです。

完璧主義な人ほど、自分を過大評価したくなり、ありのままを見ようとしない傾向にありますが、ありのままの自分を無視していては自分の弱みだけでなく強みも本当の意味で知ることはできません

自分の弱さもわかっている人ほど成長できるのです。

自分が完璧ではないと受け入れることができれば、自分の今後の課題も知ることができます。

自分にどの力が足りないのか、それがわかればあとは足りない力を埋める努力ができますよね。

「準備不足な自分」も素直に受け入れる

また練習不足、準備不足なのであれば、自分を大きく見せようとせず、まずはその状態を受け入れることも大切。

ありのままの自分を受け入れ、そのままで挑もうとすれば過度な緊張に襲われることはなくなります。

ありのままなので、肩の力が抜けて案外思っている以上の力が発揮できたり、ありのままの自分を受け入れてくれる人に評価されたりするかもしれません。

もちろん、準備不足の反省は、しっかりする必要があるでしょう。

人生の挑戦はそこで終わりではないはず。

次回はどう対策をすれば良いのか、失敗から学ぶ姿勢を持っているといいでしょう。

最後に

最後に

緊張することは珍しいことではありません。

実は日本人の8割〜9割の人が人前で緊張すると言われているほどです。

緊張する場面を非日常に感じることがないように場数や経験を踏み自分の日常の一部にすることも大切ですが、何より自分を大きく見せない、ありのままの自分で挑もうとすることが大切です。

きっと自分自身も緊張しないだけでなく、トラウマになるなどの悪循環に陥ることもなく、成長に繋がるでしょう。

ある程度の緊張感は気持ちをシャキッとさせたり良い刺激になり、悪いものではありません。

緊張感があるからこそ頑張れたり、自身の成長にも繋がります。

しかし、緊張しすぎて自分の本来の良さや、力が出せなかったり空回りしてしまったりするとすごくもったいないですよね。

緊張しないためのポイントを抑え、ありのままの自分自身を見つめ直し、上手に緊張感と付き合っていきましょう!