大学生は人生の春休みと言われるように、時間がたくさんありますよね。
高校生までと比較すると、自分でお金を稼ぎ遠出をして、行動力や行動範囲が格段に変化するのではないでしょうか。
親からの制限も徐々になくなり、最も自由な期間。
この時期に何をするかで、あなたのこれからの行動や思考が大きく変わります。
大学生とは、多くの環境や価値観に触れ、これからのあなたの考え方をより豊かにするために重要な時期なのです。
大学生のうちにやっておきたいこと7選
まずは大学生のうちになにをするのが有意義なのか、その例をご紹介します。
①失敗を経験する
失敗するというより、「失敗を恐れない」ことが大学生には必要です。
大学生は学生でもあり大人でもある、最も自由でとてもオイシイ時期なので、これを利用しないではいられないでしょう。
挑戦すれば失敗することは少なからずあり、それはあなただけではなく、全ての人がそうなのです。
成功者に見える人も実は影で何度も失敗を繰り返していることを、忘れてはいけません。
様々なことに挑戦する時間があり、失うものは少ない大学生のうちから保守的になってしまっては、大変もったいないです。
責任が付きまとい失いたくないものも増える社会人になってから、何にも挑戦できないようなつまらない人間になりかねません。
また、失敗は成功とは違った学びを与えてくれる、人生において重要な経験です。
失敗することのメリットは、自分に足りない部分が見えてくるだけでなく、「自分の失敗談にできる」ことが挙げられます。
ふざけているようですが、人脈が重要な現代社会では、盛り上がるネタとして失敗談を話せるだけで、大変好感度が高いのです。
また、失敗した経験があれば、物事がうまくいかず悩んでいる人の気持ちが分かり、人に優しくなれます。
これは、天才肌と言われるような失敗をあまりしてこなかった人にはわからない、人の気持ちに対する「共感力の高さ」という強みになるのです。
②一人暮らしを始める
社会人になってから一人暮らしをしようと考える方は多いと思います。
なぜ学生のうちにやっておくべきなのかというと、社会に出る前に自分の未熟さを感じるためです。
大学生という時間があり余っている時期に自分に負荷をかけることで、社会に出てから気持ちに余裕ができ、強い自信を持つことができます。
大学生になり成人式を迎えたあたりでは、大人になって自立した気分になる方は多いのではないでしょうか?
実際は、まだまだ子どものままの学生がほとんどです。
実家暮らしをしていたら尚更、家に帰れば美味しいご飯が食べられて、温かいシャワーを浴びられて、フカフカの布団で寝られる環境があるのではないでしょうか。
もちろん、親にしっかり感謝を伝えられている方も大勢いると思います。
感謝の気持ちはあっても、それがどれだけありがたいことなのかを実感していない方は、ぜひ一人暮らしをしてみてくだい。
1ヶ月などの短期でも、一人で暮らす環境を作ってみてください。
毎日掃除をしないとどれだけ汚くなるのか、家賃や光熱費にどれだけかかるのか、親がどれだけの労力とお金をあなたの優雅な日々にかけているのか、感じてみてください。
③本気のバイト
大学生のアルバイトは、効率よくお金を稼ぐために時給や仕事の楽さで選ぶ方が多いのではないでしょうか。
お金のためだけに働くだけでは、時間を価値基準に考えたとき、時給分の価値しかなくなってしまいます。
あなたの時間を1時間1000円ほどで売るなんて、もったいないと思いませんか?
アルバイトの時間を時給以上の価値にするために、時給や待遇などだけでなく、スキルアップに繋がることを学べるアルバイト先を見つけることをオススメします。
あなたは今のアルバイト先で、何ができるようになりましたか?
何も得られていないと感じるのであれば、まずはそのアルバイト先で何が得られるか探してみてください。
「こんな風に働けるようになりたい」と思う先輩がいれば、その人がどのように働いているのか観察し、真似してみるといいでしょう。
また見よう見まねだけでなく、その先輩がどのように考えて動いているのか、何を意識しているのかなどを聞き、意識も近づけていくことも大切です。
少し意識を変えるだけで人より感度が高くなり、同じ環境でもあなたが得られる情報・経験量は、格段にアップします。
④勉強して教養を身につける
大学生である以上、勉強が本文です。
勉強したくない、どうせ役立たないと思いおざなりにしてしまう気持ちもよくわかりますが、勉強に時間をかけられるのは今のうちです。
単位のためだけに取っているような授業でも、少し真面目に聴いてみてください。
予習復習など、面倒なことをするべきだと言っているわけではないのです。
例えば高校数学は何に役立つかわからないと思われがちですが、決まった手順で問題を解く方法を勉強し、頭の使い方が鍛えられたのではないでしょうか。
このように、何を勉強したかではなく「勉強する」という姿勢を身につけることが大切なのです。
また、授業だけでなく、興味があれば手当たり次第勉強してみようと意気込むことが大切です。
授業や勉強したことから、少しでも知識を得るだけで疑問が抱けるようになり、より多くの人と話すきっかけが出来ます。
また、いろいろなことを知ると、自ずと向いていることや興味のあることが浮き彫りになってくるはずです。
⑤貯金
社会人になれば貯金ができるから、大学生のうちはしなくていいと思っていませんか?
大学生の方は使うだけ稼いで、あるだけ使っているという方も多いのではないでしょうか。
社会人は、今学費を払って授業を受けている時間が全て仕事に当てられるのですから、もちろんそれ相応の収入があり、貯金もできると思います。
しかし、学生のうちに少ない収入で、いかに節約・やりくりするかということを考えることが大切です。
節約の経験がないと、大学を卒業して収入が増えたとき、お金持ちになった気になりありったけ無駄遣いしてしまいかねません。
車の運転で高速道路から下道に降りるとき、高速で速くなった速度感覚を取り戻すため、スピードメーターを見直しますよね。
それと同じで、通常のお金の使い方をきちんと覚えておくことが大切です。
きちんと今の収入を確認し、そのうちのいくらを貯金するかを計算し上手にお金と付き合う練習をしましょう。
⑥たまにサボる
「サボっていいの?」と思うかもしれませんが、サボる時間は大学生にとって社会人よりも多くある、大切な時間です。
しかし、ただサボって勉強や遊びをおざなりにしていいわけではなく、その間に何をするのか考えることが大切です。
サボるとき、皆さんはなにをしますか?
TwitterやInstagramなど、SNSを見ることが多いのではないでしょうか。
そうでなくても、サボっている時間とは自分の好きなことをしている、自由な時間のはずです。
SNSは私たちの身近な存在で、暇さえあれば手が伸びてしまいますよね。
ですがサボるときは、SNSから離れてみてください。
SNSを見ないようになると、サボる時間が余ってきます。
その時間に本を読んだり、考え事をしたりするようになるとベストです。
友人の近況を見たり何気ないつぶやきを見たりすることは、一度離れればどうでもよくなります。
ためにならないことに時間を浪費するのではなく、サボる時間も自分の肥やしにしましょう。
⑦大人とたくさん話す
大学にいると、どうしても周りは大学生ばかりになりがちですよね。
もちろんどのような相手との関わりでも、自然とコミュニケーション力をあげてくれるため、大学生との付き合いも大切にするべきです。
それにプラスして、大学生という多感で時間がたくさんあるうちに、多種多様な大人と関わることをお勧めします。
人生の先輩である大人と話すと、自分はまだ知らない世界が見えてきます。
あるいは、こんな大人にならないように今からしっかりしようと、自分に喝を入れるきっかけにもなります。
そんなこと言っても大人との関わりがない、と思っているあなた。
探すのは大手企業の社員や起業家など、OB訪問のような特別な面談でなくていいのです。
近所の人、知り合い、アルバイト先の社員さん、どんな大人にもそれぞれのストーリーがあります。
より多くの人のお話を聞いて、よりたくさんの人生の形を知っていってください。
知を増やしていくと、自分はどんな道を歩みたいか考えることがきっと楽しみになります。
思考は自分の知見の積み重ねから生まれ、変化するものだからです。
大学生のときに考えるべきこと3選
せっかく時間がたくさんあるなら様々なことを考え、悩みましょう。
ここでは、考えるべきお題を少し紹介します。
自分がどの程度周りに流されているか
大学生っぽいと言われるのが嫌な方、逆に大学生っぽいことをしたい方、はたまた「自分は流行に乗らないからみんなとは違う」と思っている方などは、たくさんいるのではないでしょうか。
大半の大学生は、いくら自分で大学生っぽさがないと思っていても、大学生色に染まっています。
それは大学生の友達が多いということの裏付けでもあり、大学生活が充実しているとも取れます。
例えば食べるもの・遊び場所・服装・持ち物・話し方などは、仲間意識や好意などから友達と似通っていくものです。
同調は社会性の高さであり全く悪いことではありませんが、それが独自の選択ではないことを認識することが大切です。
あなたのその服装や口調・行動は、周りの影響を受けて無意識に誘導された選択であることを意識してください。
自分がどの程度周りに流されているかに気がついたところから、自分で考えて選択する意志が芽生えるのではないでしょうか。
自分はどれだけ無知か
情報化が発展した現代、なんでも調べればすぐにわかる時代になりました。
そのせいで、今や携帯電話がなければ待ち合わせもできないし目的地に辿り着けるかすらも危ういですよね。
携帯があると最強になった気になってしまいますが、情報で得られることが全てではありません。
画面から得られる情報は、いち意見に過ぎないことも忘れてはいけません。
あなたの知識は、あなたの人生に相当する分しかなく、それ以上でもそれ以下でもないということを今一度感じてみることが大切です。
全知の神であるかのような偉そうな態度をとったり、他人が何かを知らないことを小馬鹿にしたりする人間には、誰だってなりたくないもの。
自分が無知であることに気がつけば、人の意見に素直に耳を傾けることができますし、より多くの意見を吸収できるようになります。
年齢や性別に関係なく、どんな相手にも自分が知らない知識や考え方があることを常に念頭に置いておきましょう。
今自分が親になって、子どもが誇りに思ってくれるか
赤ん坊の親ではなく、小学生くらいの子どもを想像してみてください。
その子どもにとって、あなたは自慢の親になれますか?
「自分に似てわがままになったらどうしよう?」というように、子どもとは自分に似た「小さい自分」ような存在と感じるのではないでしょうか。
要は「自分を客観視したときに、自分は素敵な人間に見えるかどうか」ということでもあります。
客観的に自分を見て「この人のようになりたい」と思えますか?
そう思えないからといって、それは変えられることなので落ち込まないでください。
もし自分の子どもにとって誇りある存在になれないと思うのならば、これから意識して行動してみてださい。
何か新しいことを始めるような、外向的な行動をする必要はありません。
何か選択に迫られたときに、「どちらの方が誇りを持ってもらえるかな?」と考えるだけでもいいのです。
人生は無数の選択であふれています。
ただなんとなく選択をしてなんとなく生きるのではなく、目的や意志を持って選択し、自分で選んだということに誇りが持てるようになりましょう。
最後に
大学を卒業して、将来やりたいことがないと悩んでいるのなら、今できることをやるべきです。
ここで挙げた項目はあくまでも例ですから、向き不向きなどの個人差があると思います。
自分はなにをするべきなのか、もっと有意義な大学生活にするにはどうするべきなのかを、日々考えながら生活してみてください。
多くのことを経験し感じ、後悔のない大学生活を送りましょう。