「頑張れない自分が嫌だ」
こんな風に自分に嫌気がさす度、「自分は何をしているのだろう」と落ち込んでしまいますよね。
実は、心の中では「頑張りたい」と思っているのに、「なぜか頑張れない」原因には、3つの思考の落とし穴があるのです。
頑張れない人が陥っている状況
頑張りたいのに頑張れない
「期待に答えられるよう頑張りたい!」
心の中ではそう強く思っているのに、やる気が出ない。行動できない。
頑張りたいのに頑張れない状態とは、心の中では何を頑張るのか分かっていて、気持ちだけは前に進もうとしているのに、結果的に前に進めていない状態です。
あなたは今やるべきことが分かっています。
頭の中では計画ができていて、頑張りさえすれば目標を達成できるのです。
それなのに、やる気がでなくて先に進めない。ついゲームや無意味な動画などを見て時間を費やしてしまう。
「やらなきゃ」と思うほど先延ばしにしてしまい、気持ちだけが焦ってしまう状況は辛いですよね。
繰り返せば、「自分はなぜ頑張れないのだろう」と落ち込んでしまいます。
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頑張れないのは、努力の才能がないから?
よくある勘違いに、「頑張れないのは、努力する才能がないからだ」と思ってしまうことがあります。
「頑張れない」というのは、「具合が悪いとき、食べさえしたら元気になるのに体が受けつけず、食べられない」という状態に似ています。
しかし、病気になったときは、どんな病気かを把握して対処すれば、元気も食欲も戻りますよね。
同じように、あなたの「頑張れない」という状態も、原因を把握して対処法を見出せば、必ず改善できるのです。
頑張れない人が陥っている3つの落とし穴
「頑張りたいのに頑張れない」という状態には、あなたが気がつかなかった3つの落とし穴があります。
その落とし穴こそ、あなたが頑張れない原因。
あなたが陥っている3つの落とし穴をよく理解して、対処法を実践してみましょう。
①頑張ることを我慢することだと思っている
最初の落とし穴は、「頑張って物事をするということは、我慢してやらなければいけない」という思い込みです。
「頑張る」とは「我慢すること」
これは、ほとんどの人が陥りやすい落とし穴です。
しかし、「我慢する」というのはとても辛いもの。
辛いことに意欲的に楽しんで取り組む人などいませんよね。
ここで対処法として、まずは考え方を変えてみましょう。
「頑張る」とは「我慢すること」なのではなく、「頑張る」とは「楽しむこと」であると、捉え直すのです。
子供の頃を思い出そう
学生の頃を思い出してみてください。
クラス対抗の合唱コンクールで頑張ってみんなと歌ったとき、我慢して頑張りましたか?
きっと、楽しんで頑張ったはずです。
みんなでドッチボールをしたとき、頑張って相手を倒そうとしたときも、楽しんでいたはず。
しかし、大人になるにつれて責任も増え、頑張らなければいけないことも深刻になりますよね。
すると、頑張ることは楽しむことだということを忘れ、いつの間にか頑張るとは我慢することだという思考にすり替わってしまいます。
だからこそ、もう一度子供の頃を思い出して、楽しみながら頑張った自分を取り戻しましょう。
本当は、「頑張る」というのは「楽しむこと」。
考え方を変えることで、「やるべきことを頑張る」が「やるべきことを楽しむ」に変わっていきます。
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②失敗を恐れている
最初は「頑張ってやろう」と意気込んでも、後に「頑張りが無駄になるかもしれない」と思ってしまう。
これもまた、よくある落とし穴です。
必死に頑張って取り組んだのに努力が報われなかったら、誰だって辛いですよね。
頑張ったのに失敗した経験をしたり、頑張ったのに上手くいかなかった人を目の当たりにしてしまったりすると、さらに失敗が怖くなり、頑張ろうと思っているのにやる気がなくなってしまいます。
特に努力する期間が長い、または努力しなければないけない量が多いといった場合には、「労力をかけた分の結果を出せない方がリスク」だと思ってしまう人も多いでしょう。
対処法として「失敗するかもしれない」「努力が無駄になるかもしれない」と思い始めた時点で、
・「努力は無駄にならない」
と思い込むことが挙げられます。
失敗から学べば、頑張りは報われる
もちろん人生には頑張っても報われないこともあります。
しかし、頑張りが報われて先に進める人の方が、実は圧倒的に多いのです。
そして、失敗しない理由には、楽観的な思い込みの力も少なからず含まれているのです。
頑張れば頑張った分、あなたに蓄積されていきます。
たとえ1度や2度失敗したとしても、失敗から学ぶことで、次は成功する確率がグッと上がるのです。
なので、今のあなたの頑張りを信じましょう。
・わたしは必ずできる
・わたしの努力は報われる
失敗が怖くなり頑張れなくなったら、これを何度も唱えてまた挑戦するのです。
「努力は絶対に報われる」と思い込んでいれば、失敗など怖くなくなり、前に進むことができます。
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③自分に期待しすぎている
最後の落とし穴はこれ、「自分に期待しすぎている」です。
「頑張ろう」という目標のハードルが高すぎて、やる気が起きなくなってしまうのです。
やる気があるときは、なぜかどんなこともできそうな気持ちになります。
これもやって、あれもこなしてと、目標がどんどん高くなり結果的にハードルが高くなってしまい、最終的にやる気がなくなる。
「これぐらいならできる!」と意欲的に行動し始めたときに限って、後になってやる気がなくなりやすくなります。
実現可能な目標か見直そう
やる気があるときに立てた目標を、数日後にまた見直してみましょう。
もう一度目標を見直せば、どこかに必ず無理なところがあるはず。
その無理な部分を思い切って外すのです。
やる気があり自分に期待することは素晴らしいことですが、人間は超人ではありません。
無理なことは、できそうなことが済んでから挑戦すればいいことなので、まずはやれそうなことから始めましょう。
目標を立てたときは気持ちが高ぶってハードルが高くなってしまうので、数日後にまた目標を見直して、自分ができる範囲に改善する。
これで自分に期待しすぎずに、あなたのペースでできるようになります。
小さな目標をたくさん達成する方が、自信にもつながり、モチベーションの回復も大いに期待できますよ。
「頑張ろう」と思いすぎないことから始めよう
3つの落とし穴はすべて「頑張りたい」という欲求が強すぎて陥ってしまうことです。
そういうときは、まず一度肩の力を抜いて「頑張ろう」と思いすぎるのをやめてみましょう。
もしかしたら、「それではもっと先に進めないのではないか」と思うかもしれません。
しかし、あなたは「頑張る」ということを目的に、努力しているわけではないはず。
大事なことは、頑張ることでありません。
優先すべきは、「前に進むこと」なのです。
「少しでも前に進むこと」を優先しよう
「頑張りたい」と思うのは、やるべきことや目標のために、今よりも少しでも前に進みたいからです。
だったら、「頑張る」ということに縛られずに、「少しでも前に進めることを優先しよう」と思ってみませんか?
何事も、頑張ろうと思えば思うほど、気持ちだけが先に進んでしまうもの。
だったら、頑張ろうと追いかけるのをやめて、あなたのペースで少しずつ前に進んでみましょう。
少しやったら休む。
また少し挑戦したら、後は明日の自分に任せる。
といった具合に、少しでもいいので前に進むことを優先するのです。
「頑張る」と思いすぎるのをやめると、あなたの気持ちも自然とあなたと一緒についてきます。
気持ちが楽になってきませんか?
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最後に:ベストを尽くす
頑張りたいのに頑張れないとしても、何かを頑張ろうと悩んでいる時点で素晴らしいことです。
何かを頑張りたいと思うことは、頑張りたいと思える目標があるということ。
英語には実質「頑張る」という言葉がないのを知っていますか?
自分が頑張ることを表現するときは「Do my best」をよく使います。
「ベストを尽くす」ということです。
「頑張る」という言葉はとても曖昧で、どこまで頑張ればいいのか先が見えなくなりがちです。
でも「ベストを尽くす」と言えば、あなたのペースで全力を出せばいいので、先が見えます。
やりたいことや目標があり、それをやり遂げたいときは、あなたのベストを尽くすのです。
どうしてもやる気が出ないときは、「自分はベストを尽くしているか?」と問いかけてみると、「いや、ベストではない」と気づき、やる気がでてきます。
あなたのベストの範囲が大きかろうが、小さかろうが、『あなたのベスト』には変わりないのです。
周りや他のことは気にせずに、あなただけのペースで進んでいくことが、今のあなたに一番必要なこと。
何を頑張ればいいのかさえ探し出せない人が多い世の中で、頑張ろうとする何かがあることはすごいことなのだと、あなた自身が気づき、ベストを尽くして挑戦してください。
今現在、先に進めなくて迷っているとしても、頑張ろうとしているあなたなら必ず前に進むことができます。