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全て理想のものにできたら、これ以上楽しいことはないですよね。
もし今の生活に満足できていないとしたら、それは自分にとっての理想の人生を知らず、淡々と毎日を過ごしてしまっているせいかもしれません。
自分のやりたいことを知らずに日々を過ごしてしまっては、せっかくのあなただけのオリジナリティが生かされず、もったいない時間の過ごし方をしている可能性があります。
この記事では、自己肯定感を高め、モチベーションを保ちながら充実した人生を送るための、《理想の人生を描くためのやりたいことリストの作り方》を提案します。
ライフスタイルブロガー、コーチングの体験談、コーチング本の著者や心理セラピストが発表している方法も紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
目次
理想の人生に気づくのは難しい
社会の枠に収まり、義務と責任を果たしながら、成果を残している人は、自分はなんでも卒なくこなし、順風満帆な人生を送っているように感じているかもしれません。
しかし、その一見「順風満帆な人生」に思える今の状態は、「あなたの理想とする人生」かと言われれば、そうではないと言う人も多いのではないでしょうか。
「社会の中での成功」=「自分の人生の成功」と思い込んでしまうことは往々にしてよくあることです。
実はこの思い込みがあるかぎり、「自分にとっての理想の人生」に気づくことはなかなか難しくなってしまいます。
また、そうはいっても社会の枠から抜け出すことは難しいですよね。
このことも、「自分の理想の人生」とは一体何だったのか、気づけなくなってしまう原因となるのです。
理想の人生に気づくには
理想の人生を送り、モチベーションに満ちた生活を送るには、まず「自分にとっての理想の人生」とは何か?を知る必要があります。
しかし、情報過多の社会では、「自分にとって」の理想の人生を描くはずが、いつの間にか、自分以外の「誰か」の理想の人生にすり替わってしまうことがあります。
例えば、勉強家で、真剣に自分の人生を考えるためにSNSで情報収拾をしている真面目な人ほど、「誰か」の理想の人生を送ってしまいやすくなるのです。
また、コーチの助けなしで「理想の人生を考えよう、リスト化しよう!」と意気込んで始めてみたものの、「これをするべきだ」というto-doリストを作ることになってしまい、逆に自分を追い込んで辟易したという人も少なくありません。
このように、いま目の前にあるツールをなんでも用いて、とりあえず書き出せば良いというわけもないのです。
心理学やコーチングの知識なしで《理想の人生に気づくためのリスト》を作ることは、とても難しいのがお分かり頂けたと思います。
やりたいことリストを作るとどう変わる?
これまでto-do リストを作っていて、満足のいく生活どころか、to-doリストの携帯リマインダーにうんざりしていたある体験者。
この体験者は、コーチに、to-doリストではなく、I want リスト(やりたいことリスト)に変えてみるように勧められました。
やりたいことリストを書いた後、なぜそれをやりたいのか考えるようになったこと、ポジティブな欲求がタスクに駆り立ててくれるようになったことで、タスクがより魅力的に感じられ、よりモチベーションを持ってこなせるようになったというお話が実際にあります。
このお話では、体験者がやりたいことリストによって、自分が何をすれば満足するのかが明らかになり、ポジティブな欲求に目を向けられるようになりました。
そして、やりたいことに専念することができるようになったのです。
このように、やりたいことリストは、自分の人生を理想へと導くガイドとなります。
「こうするべきだ」というガイドに頼るよりも、幸福感が増し、理想の人生にも近くことができるのです。
リストを作るメリット
心理学的にも、リスト化することのメリットが証明されています。
- 自分を掘り下げることで、本当の目的が見えてくる
- やりたいことを選び優先度をつけることで、キャパシティを広げられる。
- 大したことのない些細なことと本当に大切なことを見分けられるようになり、ゴールに集中できる
- 必要なステップを見極められる。方向性と計画を立てるのに役立つ
- 抽象的だったものを具体化することで、先延ばししなくなる
- 内面の混乱をオーガナイズし、コントロールできると感じやすくなる
- リストにすることで脳が思い出しやすくなる
- 頭の中が整理されることで、情報を思い出しやすくなる
- 効率的になることで、自尊心が高まる
やりたいことリストで理想の人生を見つける方法
では、さっそくやりたいことリストを効果的に作成してみましょう!
①「自分にとっての理想の人生」とは何かを知る
まず、自分のことを知るために、下記の3つのポイントを書き出してみましょう。
自分の人生を振り返ることになるので、多少時間がかかっても問題ありません。
書けるだけ書き出してみましょう。
- 自分にとって大切なこと、譲れない価値観
- 自分は何をしてる時に楽しいと感じるか
- 自分の人生の目的
②理想の1日を想像してみる
次は、あなたの「理想の1日」を具体的に書き出してみてください。
朝起きてから夜眠りにつくまで、完璧な1日をおくるとしたら、どのような一日でしょうか?
誰に会って、何を食べるでしょうか?
そして、その部屋の温度は?
可能な限り詳細まで具体的に書き出してみます。
ある心理学の研究によると、指針のない単純なゴールしかない人に比べ、詳細で具体的なゴールを持つ人の90%がそのゴールを達成できています。
詳細で具体的に理想を言語化することは、達成率を高める大事な作業です。
まずは「理想の1日」について、細かく具体的に、言葉にしてみてくださいね。
「理想の人生」ではなく「理想の1日」と小さな枠で考えることで、自分がさりげなくいつも意識していることや、より素直な欲求に気づきやすくなりますよ。
③やりたいことリストの書き方
今度は、上記の二つを元に、「私は〜したい」という文章でリストを書き出していきます
- 私は〜なことを感じたい
- 私は〜なものを持ちたい
- 私は〜な人間になりたい
- 私は〜を達成したい
などなど、1と2のプロセスで見えてきた自分がやりたいことを、「私は〜したい」という形でどんどん書き出していきましょう。
書き出せたら、それぞれのやりたいことを実行するために具体的な小さな行動にしていきます。
以下が考慮すべきポイントになります。
- いつ実行するのか
- 実行に向けての小さなステップは何か
- 達成するための長期間の習慣とは何か
思いつかなくて困ったとき
やりたいことが思いつかずに困った時の対処法として、「他の誰かのやりたいこと」を参考にするのは有効な手段になります。
Hapiness Conciergeのライターが「やりたいこと」のわかりやすい例を挙げていますので一部ご紹介します。
- 私はエネルギーに満ち溢れて仕事に取り組む
- ジムで以前より不安を感じなくなった
- 週末は疲れよりも幸福を感じている
- 喜びを感じる仕事をしている
- 自分のアパートを所有している
- インスピレーションを与え、サポートしてくれる友人がいる
などです。
このように「他の誰かのやりたいこと」を参考にして、そこから「自分のやりたいこと」を考えてみてください。その他に、やりたいことが見つからない時の対処法として、カラフルなリストを作ったりリストに絵を描いたりするのもおすすめです。
創造性豊かなリストづくりをすることで、より自由な発想が生まれるかもしれません。リストづくりは形から入り、自由な発想を得やすい状態をつくることで、「やりたいこと」のインスピレーションが湧く。やりたいことが見つからなくて困った時は、ぜひ試してみてください。
④リストが完成したら?
せっかくやりたいことリストが完成しても、つくっただけで終わってしまったらもったいないですよね。
そこで、やりたいことリストを継続的に活用して、より理想の人生に近づけるコツをお伝えします。
完成したリストをより効果的に活用するために、下記のようなことにトライしてみてください。
① 同じようにやりたいことリストを活用している人と仲間になる
やりたいことリストを人生に活用し、理想の人生を送るためにパワフルな毎日を過ごしている友人を見つけましょう。
また、お互いのやりたいことについて語り合う時間を設けてみましょう。
② 一週間に一度はリストを見返す時間をつくる。
リストを追加するのも良いですし、実際にリストに書いたことを実現する方法をリサーチするのも良いでしょう。
この2つの方法を実践すると、やりたいことを実現させる原動力につながったり、新たな気づきを得て、リストを日々更新することができまよ。大事なことはやりたいことリストを継続して活用すること。ぜひ、この他にもやりたいことリストを継続できる工夫をしてみてくださいね。
⑤ 意志力が弱まってきたと感じた時は
やりたいことリストを継続して活用しようと思っても、モチベーションの維持は簡単なことではありませんよね。
そこで、モチベーションの鍵となる意志力に注目してみましょう。もしモチベーションの維持ができなくなったと感じていたら
心理学者が紹介している、意志力を回復させる方法に取り組んでみてください。
①リアリティー番組を見る
障害を乗り越えようとゴールを追い求める誰かを見ることで、セルフコントロール能力を得ることができます。
②おやつを食べる
脳はセルフコントロールのために通常以上のエネルギーを消費しています。
お腹が空いていることは、意志力も枯渇していることを意味しているのです。
ある研究によると、血液中の糖分が減ると集中力が低下することがわかっています。
③ かわいいYouTube動画を見る
かわいい子猫やハリネズミの赤ちゃんなどの動画を見ることで、意志力を回復させることができます。
研究によって、面白い動画を見ることで減ってしまった意志力が回復し、難しいタスクに再びチャレンジできるようになると証明されました。
かわいい動物でなくても、面白くてクスッと笑えるものであれば効果があります。
④午後の昼寝をする
意志力は、睡眠によって脳がリフレッシュされるため、朝が一番高いことが判明しました。
もし質の良い睡眠がとれていない場合、脳は気が散りやすくなり、誘惑に負けやすくなります。
朝がピークで減り続けてしまう意志力ですが、昼寝で意志力のピークをコントロールできます。
夜に8時間の睡眠がとれなくても、昼寝はストレスを減らし、気分改善、そして集中力を回復させる効果があります。
⑤ 一杯のエスプレッソを飲む
悪い噂も多いカフェインですが、実はストレスを減らす効果があります。
神経系のバランスを整え、活発にするのと同時に落ち着きを与えます。
また、体と脳がエネルギーを効果的に消費するのを助ける働きもあるので、結果的に誘惑に打ち勝ったり、積極的に挑戦できるようになります。
ただし、砂糖やクリームを加えるのは控えましょう。
少量のカフェインで意志力を回復できるので、他のものと混ぜてハイカロリーな飲み物にするのはやめましょう。
The Impossible List (不可能なことのリスト)
やりたいことリストができたら、自分のリミットを外すために、英語圏で莫大な支持を受けているもう一つのリストを追加してみることもオススメです。
The Impossible List(不可能なことのリスト)と呼ばれるリストは、Joel Runyonというブロガーによって始められたリスト。
バケットリストは、「死ぬまでにしたい100のことを書くリスト」として日本でも知られていますよね。
The Impossible Listの創始者は、バケットリストを書いていましたが、現実的で、安全に、確実にできることばかりのリストになってしまい、退屈してしまったそうです。
そこで彼は、できるわけがない、不可能だと思い込んでいたことを書くという、新たな挑戦を始めるためのリストを作り始めました。
絶対できないだろうと思っていたけどやってみたい、ということを現実を無視してどんどん書き出してみましょう。
達成できたら上から線を引いて、達成した日時を横に書き込みます。
無理だと思っていたのに意外とできてしまった!ということも案外多く、いかに思い込みに囚われていたかに気づくことができます。
これまでの自分の思い込みをぶち破り、コンフォートゾーンから脱出するためのリスト。
自分の中の常識が変わり、自信をつけることで、理想以上の人生を送れるかもしれません。
もしも自分のやりたいことリストが「簡単にできそうなこと」ばかりになっていたら、この「不可能なことリスト」で視点を変えてみてくださいね。
最後に
やりたいことリストは、自分の人生を理想へと導くガイドとなります。
「こうするべきだ」という社会のルールに従うよりも、幸福感が増し、感情的にもより強くなることができます。
ぜひ時間をとって、今後の人生を充実させるために活用してみてください。