子どものころ溢れるくらいあった夢を、ふと、どこかに置き忘れてしまっていることに気づくことはありませんか。
将来のことを考えると、「夢なんて見てもどうせ叶わない、だから夢なんてはじめから見ない方がいい」と諦めてしまう人も多いでしょう。
本当にやりたいことがわからない。
でも、今のままでいいのだろうか?
そう思っているあなたに、一度しかない人生を自分らしく生きるために、やりたいことの見つけ方をご紹介します。
目次
やりたいことや夢が見つからない理由
「やりたいことや夢が見つからない」という人は、「どうせ叶わないから」などと、夢に向かって動き始める前から諦めていませんか?
「見つからない」と言う前に、そもそも諦めていたりと、「見つかりにくい」考え方をしている場合がとても多いのです。
ここでは、やりたいことや夢が見つからない理由を具体的に6つご紹介します。
①失敗を恐れてしまう
「夢を持ちたい」と思うのと同時に、「もしも失敗したら怖いから、夢を持てない」と考えてしまう…。
この気持ちが続くと、「失敗するくらいなら、夢なんて持たなくていい」という結論にたどり着いてしまいます。
失敗したら恥ずかしい。
失敗したら迷惑をかけてしまう。
しかし、失敗は誰にでもあるものです。
そもそも失敗とは捉え方の問題。
過去の自分を振り返ると、「失敗した…」と当時は落ち込んだものも、案外その経験が人生を好転させてくれた、なんてことはありませんか?
失敗から学べば、それは「成功の途中」に変わります。
しかし、失敗が不安材料である限りは、「本当にやりたいこと」を諦めてしまうのです。
いつしか大きな夢を見ようとしなくなり、自ら「夢が見つかりづらい状態」を作り出してしまいます。
②夢を持たない言い訳をしてしまう
夢がない、夢を持たない人は、夢がない言い訳をします。
お金がないから夢が叶わない。
時間がなくて夢を持つことができない。
つい、「ない」ものばかりに目が行ってしまいますが、本当に必要なものは「考える力」であるはず。
例えば、仕事をしながら、お金をかけずに時間を作る方法を考える力。
自分の好きだったテニスを広めたいという夢を追いかけて、副業でSNSを介して叶える道だってあるでしょう。
しかし、夢を遠ざける言い訳癖があると、夢が見つかるきっかけさえもを失ってしまいます。
まずは、このくらいポジティブに考えることが、「やりたいことを見つけやすい体質」にしてくれるのです。
③夢を語るのが恥ずかしい
そもそも、「今、自分が夢を持つこと」「将来を語ること」が恥ずかしいという思いがある場合が多いことが挙げられます。
自分自身、夢を見つけたいと思っているのに、「夢を持つこと」や「夢や、夢に向かって頑張っていることを人に言うこと」に恥ずかしさを感じる。
そうであれば、「夢を見つけること」に対しても意味を感じなくなってしまいますよね。
④夢に期限をつけてしまっている
「この年齢で夢なんて言っている場合じゃない」なんて思っていませんか?
「もう何歳だ」とか「もう遅い」といったように、夢に期限をつけてしまっていては、夢を見つけることはできません。
もちろん、手遅れだなんてことはありません。
夢を叶えようと思えるならば、何歳からでも始めてよいのです。
制度的に期限のあるものであれば、仕方のないこともあります。
しかし、そうであれば、他に道はないか細かく調べ考えてみないと、夢はなかなか見つかりません。
⑤夢を大きく捉えすぎている
やりたいことや夢を、その響きから「壮大なもの」だと捉えすぎてしまい、非現実的なものに感じていませんか?
「羨ましい」「かっこいい」などと憧れているものがあっても、それらを目指すことをやりたいことや夢だと言うには気がひけてしまう…。
そんな風に、せっかく自分の心が動いたことに対し、「夢とは言えない」と自分で線引きした結果、「やりたいことがわからない」状態に陥っているかもしれません。
なにも、やりたいことや夢は、社会的に立派だったり大きくなければならないわけではありません。
また、夢を自分の中に設定したら「絶対に叶えなくてはいけない」わけでもないのです。
もっと気軽に、やりたいことや夢を捉えてみてくださいね!
⑥やりたいことに「気づいていない」だけ
もしかしたら、やりたいことが「ない」のではなく、「気づいていないだけ」である可能性もあります。
「それ、自分かもしれない…!」
と思った方は『やりたいことは「わからない」のではなく「気づいていない」だけ』もチェックしてみてください。
やりたいことや夢を見つける前に
ここでは、やりたいことや夢を見つける方法を実践する前に、持っておきたい心構えをご紹介します。
一番大切なのは、あなたが心から夢を見つけようと思うことです。
夢の見つけ方を実践したからといって、見つかるとは限りません。
しかし、受け身ではなく、主体的な気持ちを持つことこそ、夢を見つける第一歩。
そして日頃から、自分の感じることや心の声に、耳を澄ませてみてください。
①日々の小さな出来事を大切にする
楽しかったこと。
褒められたこと。
そんなことを、1日の終わりに、5分でもいいので振り返ってみてください。
自分の琴線に触れる(=心に響く)出来事を認識すると、自分がどんなことを夢見ているのかがわかります。
ふとした拍子に、自分のかけがえのないものに出会うことがあります。
様々な経験から夢は形作られるので、日記をつけるなど、小さな出来事を大切にするよう心がけてみてください。
日々の出来事で感じたこと、自分の好きなものを振り返る方法は『お気に入りのノートを用意!やりたいことを見つける方法』で詳しく紹介しています。
②「ワクワク」を大切にする
ワクワクするという感覚は、自分の琴線に触れている合図。
「自分がワクワクすること」を見つけることは、自分がやりたいことを見つけるための土台になります。
また、いつもワクワク楽しそうにしている人には、同じように楽しそうな人や、素敵な出来事が集まります。
偶然や出会いを楽しむ姿勢こそ、「自分の好きなこと」を見つけるきっかけをグッと増やしてくれるもの。
ワクワクするものがわからない方は、ぜひ『ワクワクすることを見つける心がけ6つ』もご覧ください。
やりたいことや夢の見つけ方【経験を増やそう】
では、実際にどうしたらやりたいことや夢は見つかるのでしょうか。
答えは、とにかく「経験を増やすこと」です。
具体的な経験の増やし方を4つご紹介します。
①なんとなくでもやってみる
「なんとなく」は悪いことではありません。
「なんとなく」とは、決していい加減というわけではなく、自分が気づいていない欲望です。
最初はなんとなく気になって始めたことが、気がつけば夢中になっていたり、徐々に楽しくなったりしますよね。
なんとなくやってみたいことがあれば、理由は考えずにやってみましょう。
②小さな夢をたくさん叶える
夢がない人が、はじめから大きな夢を見つけることは少し難しいですよね。
まずははじめの一歩として、目の前の気になることを少しずつ叶えていきましょう。
「できたらいいなぁ」
などと、ふとした拍子に思うことでも、実際に実行してみたら大きな夢に繋がっていくこともあるのです。
もちろん、夢には優劣はありませんので、あなたが叶えたいと思う夢を大切にしてください。
③今の自分と比べて少し上を目指す
他人を圧倒することではなく、今の自分よりも少しだけ上を目指しましょう。
昨日より今日、今日より明日へと、自分自身の日々の進化を続けていると、自然と経験が増えますよね。
例えば、飲食店のアルバイトで、「料理をつくること」を頑張っていると、気づけば後輩ができ、今度は後輩の指導を頑張り、いつしか「料理を教えること」の経験が増える、などがあります。
何かができるようになると、次に新しい何かをしたくなったり、できることを増やそうとしたり…結果的に色々なことに手を出せるようになります。
枝葉のように経験が増えていき、夢が見つかる可能性が広がっていきますよ。
④バケットリスト(やりたいことリスト)を作る
バケットリストとは、「死ぬまでにやりたいことをまとめたリスト」のことです。
「死ぬまでに」というと壮大なものに思えますが、どんなに小さな欲求でも大きすぎる目標でも、自分の「やりたいこと」を一挙にリストアップします。
今、パッと頭に浮かぶ「やりたいこと」といったら、どんなことですか?
例えば、「出来立ての美味しいパンが食べたい!」など、自分の素直な欲求に沿った「やりたいこと」をリストに書き込むという、とても簡単なもの。
そして、自分のバケットリストを一つ一つ叶えていくことが、経験として蓄積され、それに伴い興味の幅も広がっていきます。
詳しくは『夢を叶える!バケットリストの意味と作るメリット』と『全部叶える!バケットリストのおすすめの書き方と活用法』をご覧ください。
注意したいこと
①夢は変わるもの
子どもの頃の夢と、大人になってからの夢というように、夢は常に変化します。
実際にやってみたら違和感があったり、他の経験をすることで夢は変わっていきます。
夢が変化するのは当たり前です。
夢が変わってしまっても、自分を裏切ったような感覚になる必要はありません。
②夢=やりたい仕事とは限らない
ここで一度、夢が見つかっている状態を考えてみましょう。
夢ややりたいことが見つかっている状態とは、「叶えたいもの、欲しいものがある状態」というのはわかると思います。
ここで、「叶えたいもの、欲しいもの」をしっかり自己理解していることが大切。
「叶えたいもの」が明確であることが、夢が見つかっている状態です。
では、「明確である」とは、どのように確認すればよいでしょうか。
1つは、「そのためにどんなことでもできる」と、少し大げさに考えるのが一番わかりやすい方法です。
例えば、「アイドルになる」ことが夢だとします。
・ボイストレーニングに励む
・ファンとの交流を欠かさない
・誰かに見られることを意識した立ち振る舞いを常に心がける
このようなことを熱心に続けられるでしょうか。
できなそうと思ったのであれば、それは「やりたいこと」ではないかもしれません。
例えば、
そういう可能性もあるのです。
人気者になりたいのであれば、他にもたくさん道はあります。
小学生の時はそれらの道を知らないため、「アイドルになりたい」と思うかもしれませんが、大人になった今は自己理解も進められて、また、たくさんの道(選択肢)を知っているはずです。
つまり、【夢=やりたい仕事】であるとは限らないのです。
はじめから夢がある人はいません。
夢は目の前に落ちているものではなく、自らの様々な経験から、自分の手で作り出すものです。
日々過ごす中で、様々な出会いや経験などから得られるものが、夢へと繋がっていきます。
その中で、【本当に叶えたいこと】と【叶えるための手段】の選択肢が広がっていくのです。
「やりたいことや夢が見つからない」は悪いことではない
「夢がない」「本当にやりたいことが見つからない」のは決して悪いことではありません。
まだ見つかっていないだけかもしれませんし、自分はまだ夢を見つけたいと思える時期ではないのかもしれません。
「夢がないから最悪の人生だ、輝いていない人生だ」と思わないでください。
「夢が見つからない」と絶望していると前には進めません。
「絶対見つけるんだ」というような強い意志はなくとも、「見つけたいな」という希望は捨てないようにしましょう。
最後に
やりたいことや夢が見つからないのであれば、「見つけようと思っていない人」になってしまってはいませんか?
やりたいことや夢を見つける方法は様々です。
しかし、そのほとんどに共通することは、「受け身ではなく主体的であることが大切」な点ですよね。
夢はなくとも生きていくには困らないですし、なかなか必死になって夢を探そうとはならないのが現実。
しかし、小さなやりたいことでも、大きな夢でも、自分の中に持っているだけで、もっと楽しく過ごせる可能性があるのです。
この記事を読んで、ちょっとだけでも、本気で夢を見つけたいという覚悟がついたのであれば、ぜひ見つけ方を実践してみてくださいね。