あなたがやる気を出そうと思うときに限って、やる気をなくさせる人が必ずと言っていいほど周りに現れます。
そんな人とはできれば関わりたくないものですが、仕事や仲間などの関わりによっては避けられないものです。
今回は、「いるいる」と頷きたくなるような「やる気をなくさせる人」の特徴と、接し方、そして「やる気を与える人」の特徴もご紹介します。
目次
やる気をなくさせる人の3つの特徴
②怒ってばかりいる
③ネガティブ思考
これは、やる気をなくさせる人の3つの特徴です。
言葉や態度にはエネルギーがあります。
やる気をなくさせる人とは、マイナスエネルギーを放出している人。
気分がいいときに人の不幸話を聞かされたり、楽しい席で愚痴や悪口が始まったりなど、楽しい気分を乱された経験はないでしょうか?
あなたがどんなにポジティブに接しても、相手がネガティブなエネルギーを発していたら要注意です。
①何をしても否定的
・「だからお前は無能なんだ」と、人格や能力まで否定する
・思い込みが激しく、一度「自分より下」だと思ったら何があっても褒めない
・意見を言っても、絶対「いや」「でも」といった言葉ではじめ、まず否定から入る
否定的な人は上記のように、相手の取り組み、人格を、全面的に「ダメ」だと言わんばかりの言動をします。
こちらがどんなにいい案を出しても粗探しをしているように否定し、相手を認めることができません。
たとえいい提案だとしても、良いところは褒めずに「ここが良くないからダメだな」などと言います。
あなたが「良し」と思いながらしていることを頭から否定されたら、やる気もなくなってしまいますよね。
②イライラ怒ってばかり、愚痴ばかり
・休憩や飲み会などで、口をひらけば誰かの悪口
・怒りの沸点が低く、すぐにイライラして八つ当たりする
・自分はちゃんとやっていないのに文句ばかり言っている
・ムカついたことがあれば、態度や口に出さないと気が済まない
・部下には「何をしてもいいし、何を言ってもいい」と勘違いしている
怒ってばかりいる人は、近づくのも面倒なものです。
愚痴ばかり言う人には、「次は自分が言われるんじゃないか」とヒヤヒヤしますよね。
いつも機嫌が悪い人や少しのことで気が立つ人は、怒りのエネルギーが渦巻いていて、こちらのやる気を削いでしまいます。
③極度のネガティブ思考
・ミスをずっと引きずったり、気にしすぎる傾向がある
・「どうせうまくいかない」などと周りの士気を下げる言動をする
・何事も「自分なんて」と謙遜ではなく卑屈になってしまっている
・褒められても素直に受け取らず、発言の裏を読み取ろうとする
・自信のなさから主体的に動けず、その状況を「自分はお荷物なんだ」などと思ってしまう
このように、極度にネガティブな人は、謙遜を通り越して「卑屈」になっています。
一見責任感が強いようにも見えますが、「自分に責任など取れるわけない」と考えているため、逃げ腰になっていることが多いです。
「そんなことないよ」といった言葉ではフォローしきれない卑屈な発言が増えれば、周りもうんざりしてしまいます。
また、人が「ありがとう」や「手伝えなくてごめんね!」などと言ったときに、「あなたは仕事ができないね」という意味だと解釈するような人は、声をかけるのも嫌になりますよね。
やる気をなくさせる人との関わり方
マイナスエネルギーを放出する「やる気をなくさせる人」など付き合いたくないものですが、仕事や仲間の関係など、逃れられないことも多いですよね。
マイナスエネルギーに負けないように、「やる気をなくさせる人」とどうやって関わっていったらよいのか、ご紹介していきます。
関わり方は仕事の場合と友人の場合とで異なるので、分けてお伝えしていきます。
何をしても否定的な人との関わり方
仕事の場合
仕事で否定的な人は完璧主義者がほとんどです。
たとえあなたが完璧に仕事をこなしたとしても、相手は完璧を求めるがゆえに常に粗探しをしています。
そんな時は粗探しをさせて思う存分否定させてあげましょう。
ポイントは、「自分で見つけることができなかった課題を探してくれている人」だと思うこと。
自分で良くないところを探そうとしなくても、悪いところや間違いを見つけてくれる「課題の発見が上手な人」だと思うと、否定されてもさほど気にならなくなります。
否定する人に反発しても、今度はあなたの人格まで否定してくる恐れもありますので、「課題を見つけてくれる人」だと思って関わっていきましょう。
友達の場合
否定的な友人は、実はあなたのことを考えて否定的になることがほとんどです。
あなたがいいと思うことを提案しても「でも、ここは良くない」「これじゃあ、ダメだよ」などと否定して、あなたが間違った方向にいかないようにしてくれているのです。
否定されたらへこみますが、そこで「良くなるにはどうしたらいいかな?」とあなたが友人を頼りにするように相談してみましょう。
そうなると友人も、「ここは自分の出番だ」とばかりに、もっといい案を出してくれるかもしれません。
否定的な友人は実はあなたのことを考えていてくれるので、頼られると嬉しいものなのです。
優位に立ちたいタイプの人には要注意
中には、単純に自分が優位に立ちたいだけであなたを否定する人もいるかもしれません。
そういった人は強い劣等感を持っている場合がほとんど。
コツは、「コンプレックスがあって辛いんだな」と少し客観的で冷静な捉え方をして流すこと。
しかし、あまりにも自分が理不尽に傷つけられるようなら、そっと距離を置きましょう。
イライラして怒ったり愚痴ばかり言う人との関わり方
イライラする人は、自分のことをコントロールすることができません。
しかし、人のことはコントロールしようとする傾向にあります。
世の中は思い通りにならないことばかりですが、思い通りにならないことに対してイライラして怒ったり愚痴を言ったりするのです。
でもよく考えてみてください。
怒ってばかりの人は、感情をコントロールできない子供と同じですよね。
もしあなたが10歳の子供に怒られたら、あなたの気分は落ち込みますか?
きっと大人のあなたなら、「子供だからしょうがない」と思えるはずです。
怒ってばかりいる人は「子供なんだ」と思うようにして付き合いましょう。
子供だと思っていたら、怒られても笑って流すことができます。
友達の場合
いつも何か気に食わなくて文句ばかりの友人はいるものです。
友人であれば、「そうだね」「辛かったね」などと、軽く1度受け入れるだけでも、本人の気持ちは全然違うはずです。
わざわざ否定する必要も一緒に文句を言う必要もありません。
また、「その話には興味がない」といった態度ができるなら、友人も察してくれるかもしれません。
極度にネガティブ思考な人との関わり方
仕事の場合
いつもネガティブすぎる言動をされれば、自分だけでなくチーム全体のやる気が下がることもしばしば。
「過去に嫌な経験でもしたんだろうなあ」と考え、「かわいそうな人」だと思いましょう。
かわいそうな人に辛く当たりたいですか?
辛く当たったらまたネガティブになってしまい、悪循環です。
「かわいそうに」と思って悪循環をストップさせましょう。
褒めるときは具体的に
また、ネガティブな人は「ありがとう」や「ごめんね」など曖昧な言葉だけだと、その真意を考えてしまい、逆効果になることも。
褒めるときには「〇〇をしてくれてありがとう!おかげで△△ができて助かったよ!」などと、具体的に何が良かったのかまで伝えてあげましょう。
あなたのちょっとした思いやりが、ネガティブな人にほんの少し自信を与えるかもしれません。
友達の場合
ネガティブな人は、心配性で自分に自信がない人がほとんどです。
「この人と話していると色々とモチベーションが下がる」などと思っていると、相手にもそれが伝わり、余計にどんよりしてしまうかもしれません。
しかし、「あなたといると楽しい」「居心地が良い」などと発言すれば、自分もそう思えてきますし、相手も「楽しませよう」と思うようになります。
人には、褒められた部分を自分の役割だと思う性質があり、例えば「爽やかだね」と言われれば、本当に爽やかになるのです。
まずは、かける言葉から変えていきましょう。
やる気を与える人の特徴
マイナスエネルギーを放出する人がやる気をなくさせる人なら、反対にプラスエネルギーを放出する人は、やる気を与えてくれる人です。
あなたの周りには、プラスエネルギーを出している人はどれぐらいいるでしょうか?
あなた自身はプラスエネルギーを発しているでしょうか?
特徴を参考にしながら、あなたの周りの「やる気を与えてくれる人」を思い浮かべてみましょう。
そして、できるだけプラスエネルギーを持つ人と関わるようにしましょう。
もしあなたの周りに「やる気を与えてくれる人」が見つからないようであれば、あなた自身がプラスエネルギーを出して、誰かにやる気を与えてあげればいいのです。
やる気を与えてくれる人の特徴は大きく分けて3つあります。
・さりげないアドバイスができる
・おおらかで細かいことを気にしない
「褒め上手」といっても機嫌を取ったり、おだてたりする褒め上手ではありません。
人がしたことの良い部分を中心に褒めてくれる人です。
さりげないアドバイスができるのは、言わずもがなですね。
ただ、否定的な人とは紙一重なのがまた難しいところです。
ポイントとしては、「一言目にプラスの言葉を発する」ということが挙げられます。
細かいことを気にしないのは、ある意味マイナスな部分を受け入れてくれると言えますね。
誰しもマイナスな部分はあるもので、そこを突くのではなく、プラスの部分を見て伸ばしてくれるような人が、プラスのエネルギーに溢れているのです。
やる気を与える人の例
この3つの特徴の例として、あなたが職場や友人の集まりなどの幹事になったとします。
皆が楽しめるように一生懸命探した場所に、「そこって高いよね」とか、「あそこの料理は美味しくないんだよね」などと言われた後に、「まあ、別にそこでもいいよ」などと言われると、予約する気もなくなってきますよね。
反対に、「いいところ見つけたね」「幹事を頼んで良かったよ」などと褒められてから、「大人数だと割引があるか聞いてみるのもいいよね」とか、「料理はどんなものか確認してみるといいかもね」と言われると、「よし、そうしてみよう」とやる気になりますよね。
同じシチュエーションでも、細かいことを気にせず、褒め上手でさりげないアドバイスができる人は、人にやる気を与えてくれます。
最後に:あなたは努力家
あなたがここで「やる気をなくさせる人」についての記事を読んでるということは、あなたは努力しているということです。
なぜなら、努力するからこそ「やる気をなくさせる人」の対処法を知って、「やる気を出したい」と思っているからです。
もし、あなたが努力していないのなら、もともとやる気がないということになるので、「やる気をなくさせる人」など気になりませんよね。
まずは、努力しているあなたをすごいと思ってください。
やる気を削ぐようなマイナスエネルギーを発する人がいても、「負けないように」と思うあなたは、素晴らしい人です。
マイナスエネルギーはどうしてもプラスエネルギーを吸収してしまいがちですが、マイナスエネルギーに巻き込まれさえしなければ、あなたがやる気をなくすことはないのです。
そのためには、できるだけ「やる気をなくさせる人」との間に壁を作って関わっていきましょう。
もしあなたがマイナスエネルギーに巻き込まれてやる気がなくなったら、「努力している自分はすごいのだ」と自分を励ましてみてください。またやる気が出てきます。
努力家のあなたの姿勢がマイナスエネルギーに負けないように、心から応援しています。