家族や恋人、仲の良い友人以外の周りの人の中に、あなたやあなた以外の人の言動に対して、やたらと突っかかってくる人はいないでしょうか。
もしくはあなたが働く職場の中に、自分よりも年下のスタッフなど特定の人にだけ厳しく注意をし、威張り散らしている上司はいませんか?
このように、妬みやコンプレックスから他人に対して攻撃する人は、どこにいっても必ず存在します。
今回は攻撃的な人の心理や特徴を解説し、職場などで関わらなければいけない場合の対処方法をご紹介します。
攻撃的な人の特徴
それでは、攻撃的な人は
「どんな人に」
「どんな攻撃を」
してくるのでしょうか。ここからは、シチュエーション、ターゲット、アタックの種類を順次紹介していきます。
シチュエーション
相手がどのような状況で攻撃してくる可能性があるのかを知っておくことで、自分が攻撃されそうになった際に対処できるようになります。
まずは、代表的な2つのシチュエーションをみていきましょう。
攻撃する人が自分の感情を制御できないとき
最も代表的なのは、感情をコントロールできず、何かに怒っているとき。
攻撃する人は自己中心的で、感情の起伏が激しく自分で制御することができません。また、そもそも感情を抑えようとさえ考えていない場合もあります。
攻撃する人は、自身の感情に流された言動によって、どれだけ周囲の人を傷つけ迷惑をかけているか自覚していません。
攻撃してくる人の機嫌が悪そうであれば、しばらくの時間、同じ空間にいないよう、あなたが別室にいくことが一番適した行動といえるでしょう。
妬まれたとき
攻撃する人の多くは、自分以外の誰かが注目されたり、人から支持を得ていると嫉妬します。
もちろん、どんな人でも妬むことはありますが、攻撃する理由にはなりませんよね。
しかし、攻撃する性質をもっている人にとっては、大きな理由となるのです。
例えば、あなたが学校の先生だったとします。
あなたは、生徒から絶大な信頼を得ており、生徒はあなたを見かける度に声をかけてきます。
あなたは、声をかけられた以上、無視することはできませんので、手を振ったり、話しかけられた内容に応じます。
攻撃する人は、自分が同じように生徒から声をかけられることがなかったとき、あなたに嫉妬し攻撃してくる可能性があります。
このように、あなたに全く落ち度がなくても嫉妬深い人から攻撃される場合があるので、できれば妬みを買うようなシーンを見られないように注意しましょう。
ターゲット
続いては、どんな人が攻撃されやすいのかをご紹介します。
しかし、ターゲットに関しては、事実としてどうしようもない場合がありますので、対処法に関しては、後述いたします。
新入社員や年下相手
攻撃する人は、誰かを非難したり、自分の知識をひけらかすことで、満足感を得ようとします。
そんな人からすれば、何もわからない新入社員や年下の人は格好の餌食。
周りに自分や特定の同期・後輩にだけ厳しく当たる上司がいたら要注意です。
また、攻撃する人は、反撃されることは望んでおらず、これまでも反撃された経験が少ないため、反撃してこない人を攻撃対象とすることが多いのです。
しかもやっかいなことに、あなたが何も悪いことをしていなくても、攻撃してくる場合があります。
嫌いな相手
人の好き嫌いは、誰にでもあります。
きちんとした理由がなくても、人は人を嫌いますし、好きにもなります。
そんな中、攻撃する人は、嫌いな相手に責めるポイントが見つかれば、ここぞとばかりに責めてきます。
もし、あなたが自分で「嫌われているな」と感じているのであれば、攻撃されるポイントを作らないよう、日々意識して行動するしかありません。
アタックの種類
最後は、一体どんな攻撃をしてくるのか。攻撃の種類をご紹介いたします。
ストレートにぶつける
最も多い攻撃方法は、ストレートにぶつかってくる場合。
ストレートな分、何に怒っているのか、何を言いたいのかがわかりやすいのですが、感情を伴ってぶつかってきた場合、あなたがどう反論しても話が収まることはないでしょう。
次から次へ問題をすり替え、あなたが謝るまで攻撃し続けてくるかもしれません。
仮に、反撃した結果、相手が攻撃をやめたとしても、それは攻撃を諦めたわけではなく、「方法を変えてくるというサインだ」と認識してください。
本人がいない場所で陰口を言いふらす
これも、ストレートに次いで多い攻撃方法。
攻撃対象には良い顔をしておきながら、いなくなったときに不満を爆発させ、周囲の人に噂話や陰口を言いふらします。
言いふらすだけで満足する場合もあれば、周囲の人から同調を得て、対象の評価を下げることを目的とする場合もしばしば。
いずれにしろ、対象がいないときに話をするので、悪質な攻撃方法であると言えます。
上司に告げ口をおこない、上司に注意させる
攻撃する人には、ずる賢い人が多くいます。
対象が100%悪くないことはわかっていて、でもどうにかして対象に言わないと、自分の感情が満足できない。
そこで、あなたに対して直接注意するのではなく、上司などの第三者に注意させようと考えます。
具体的にはあなたが責められやすい状況を作り、上手に上司に吹き込みます。上司から注意された場合、反論しにくいとわかった上で行っているため、注意された側は謝るしかなくなるでしょう。
なぜ攻撃的な態度になるの?その心理と原因
人が攻撃的になってしまうのには、大きくわけて2つの理由が存在します。
ここでは、攻撃する側の心理について解説いたします。
自信がなく、自分を守るため
人は自分に自信や余裕がない場合、自分の立場を守るために自分の地位を脅かしそうな相手に対して、強烈な敵意をもちます。
そして、この敵意が引き金となり、様々な攻撃を仕掛けようと思わせてしまうのです。
感情としては、『嫉妬、妬み、嫌悪』が代表的。
もし、あなたが攻撃の対象となっているのであれば、相手にないものを持っているか、嫌われているからのどちらかが理由でしょう。
例えば職場において、部下であるあなたの方が上司よりも優秀だった場合、自分の立場や評価が脅かされるという恐怖から攻撃的になる上司もいるかもしれません。
こうした嫉妬や妬み、嫌悪を抱かせないようにするには、攻撃してくる人と仲良くなるしか抑える術はないでしょう。
本当に仲良くなる必要はないので、相手が喜ぶように普段から相手を適度に褒め続けるか、自分は攻撃する人の味方だと思ってもらえるように振る舞うしかないでしょう。
自信とプライドが高すぎるため
プライドが高い人は、自分の考えや言動は間違っておらず、常に自分が正しいと考えています。
だからこそ、あなたが相手の進め方や対応の仕方と違うことをした場合、攻撃されやすくなります。
この場合、相手は自分を正当化するために頭ごなしに突っかかってくることが多いため、攻撃対象者にとっては理不尽な行動としか映りません。
また周囲の人から見ても、この場合は自己中心的で理不尽な攻撃としか思われないでしょう。
攻撃的な人との関わり方
何らかのコミュニティに所属して生きていく場合、どこかのタイミングで必ず攻撃的な人に出くわすでしょう。
そしてその可能性は、社会に出れば、一気に高くなります。
最後に、攻撃的な人との関わり方を紹介します。
対象をあなたの世界からシャットアウトする
一番の理想の行動と言えますが、相手が上司や同僚など職場が同じ場合に関しては、相手の存在を無視したりシャットアウトすることは現実的に難しい対応方法です。
なぜなら、仕事を進める上ではチームで動くことも多くあり、本人同士だけの問題ではないからです。
プライベートにしろ、仕事にしろ、攻撃対象側だけがシャットアウトしてしまうと、必ず問題になってしまうでしょう。
しかし、「私はあなたのことが嫌いです」と伝わるような対応をすることで、相手にあなたの意思を伝えることができれば、相手から避け始めてくれることもあります。
感情を排し、割り切って接する
人に対しての根本な考え方を改めて、あなたにとって大切でない人には、何も求めず期待しないようにすることで、無感情になります。
無感情になることができれば、何を言っていても「こういう人もいるんだな」と聞き流すことができます。
仮にあなたが攻撃されたとしても、「また、何か言っているわ」と他人事のように右から左へ聞き流すことができるでしょう。
職場においては、多種多様な考え方をもった人がいます。
攻撃してくる人がいるならば、「仕事だけの付き合いだ」と割り切リましょう。
意識的に避け、相手との接する機会を極端に減らす
最も楽な方法として、接する機会を意図的に減らす方法があります。
具体的には、同じ空間にいないよう行動したり、仕事であれば、出勤日や出勤時間をずらすなどの方法があります。
また、直接話さなくても良い内容であれば、メールやメモで済ますことも可能です。
意識的に相手と関わる機会を減らすことであなたへの関心も薄れ、攻撃される機会も減るでしょう。
最後に
残念ながら、妬みやコンプレックスから周囲に攻撃を加える人は社会に一定数存在します。
攻撃的な人の特徴や心理を理解することで、現状の悩みを解決するだけでなく、今後同じような経験をした際にも適切な対処できるようになるでしょう。
一部の攻撃的な人に振り回されることなく、ストレスフリーな人間関係を築いていきたいものですね。