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先延ばしにする人は『人生損している』
『先延ばし』とは、言うなれば『時間の前借り』です。 『今』という時間を得るために、『未来』から時間を借りる。これが『先延ばし』の実態です。後回しにする物事が増えれば増えるほどに、その分の未来の時間を使って返さなければなりません。
すると、未来の時間はどんどんと減っていき、後回しにしたタスクを消化するだけの日々になってしまいます。
「やりたいこと」に充てる時間がなくなる
そして、後回しにしたタスクが増えるということは、新たに発生した「やりたいこと」に充てる時間を失ってしまうということ。
それは、新しいことを学び、挑戦するための時間や、大切な人との時間など、人生においてとてもかけがえのないものかもしれません。
何の時間が大切かは人それぞれですが、後回しのせいで他の時間を失うということは、とっても損ですよね。
無計画な後回しで人生における損を増やしてしまう前に、できるだけ早急に先延ばし癖を改善していきましょう。
先延ばし癖がある人の特徴
①めんどくさがり
先延ばし癖がある人の言い分として「めんどくさい」が最も多く上げられのではないでしょうか。
今すぐ動くのがめんどくさい、時間がないと言い訳しながら、本当は時間は有限だということを感じていない場合が多く、危機感がありません。
いつかがまたくると思っていたり、今回チャンスを逃してもまたチャンスはあると心のどこかで思っていることもあるでしょう。
やろう!と最初に思った気持ちの熱は冷め、言い訳がどんどん溢れ、結局何もできずに時間だけが過ぎていく…という状況に陥りやすいのです。
②自信がない
先延ばし癖がある人には、今はまだ自信がないから、と失敗や後悔を恐れて踏み出せない人もいるでしょう。
失敗を恐れたり完璧を求めると、ついつい後回しになってしまいますよね。
しかし、すぐやる人は、「失敗よりもどうしたら成功するか」を考えますし、失敗する可能性を受け入れています。
反対に、失敗したときのデメリットばかりを考えてしまったり、とりあえず動いてみよう!というより、頭で先に完璧な結果を描こうとすると、一歩が踏み出せなくなります。
または、結果ばかりが気になってしまい、行動に移すことに躊躇してしまいます。
そして何年も同じことに挑戦できずにいたり悩んでいる…というような時間を過ごしてしまいがちです。
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先延ばし癖の3つの原因
先延ばし癖を改善していくために、自分が普段どういった経緯で後回しという選択肢をとっているのかを理解していきましょう。
①やりたい事を優先してしまう
「やりたい事」と「やりたくない事」があった時、「やりたい事」から手を付けたくなってしまうのは極自然な心の動きです。
・部屋を片付けたいけれど、見たいテレビがある。
・提出するべに書類があるけれど、他にしたい仕事がある。
心情的には仕方がないと言いたいところですが、これが先延ばしの原因になります。
一概にそうだと言うわけではありませんが、これは楽な方へと逃げる習慣がついてしまっているのです。
この癖は、タスクの消化だけではなく、場合によっては周りとの信頼関係をも損なってしまう恐れがあります。
②優先順位の低いものを後回しにしてしまう
これは①の逆のパターンです。
「やらなければならない事」を最優先で行った結果、比較的優先順位の低い物事を、後回しにしてしまう状況です。
見方によっては正しい選択だと言えますが、長期的に見ると、自分の首を締める行動にもなってしまいます。
止むを得ず後回しにした物事は、計画的に消化するスケジュール管理をしなければ苦しいだけになってしまいます。
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優先順位が低くても無計画な後回しは危険
例えば、大事なプレゼンを控えており、プレゼンを作ることを最優先して、日々やらなければいけない他のタスクを後回しにし続けた場合。
日々のタスクを優先順位が低いと判断して後回しにしたことで、最後は消化しきれない大きなタスクとなって自分にのしかかってきます。きっと会社や周りの人にも迷惑をかけてしまうでしょう。
この場合、最良な選択であったとは言えません。
今回の例でいえば、最良な選択は、「時間を作り出して、業務を平行する」または「あらかじめ他の人にタスクを依頼しておく」など、後回しにしない工夫をすることだったでしょう。
優先順位によって無計画に後回しをしてしまうと、無自覚に後のタスクを増やしてしまう危険があるのです。
③後回しにしたこと自体を忘れてしまう
些細なことほどこの状況に陥りやすいです。
「〇〇のあとに✕✕をしよう」と思っていたのに、〇〇が終わった時には✕✕をするつもりだったことを忘れてしまっていた。
結果的に後回しになってしまう状況です。
これは、そもそも後回しにしている自覚がないので注意が必要。
それが周りの人にも関係する物事だった時には、人間関係が損なわれてしまう場合もあります。
ただし後回ししたこと自体を忘れてしまった場合は、状況が単純な分、改善するための手段も至ってシンプルです。
すぐやる人の特徴
①行動力がある
すぐやる人の特徴は、行動力があることです。
常に自分の時間は有限だと危機感を持っており、目の前に来たチャンスを逃すことの方が怖いと感じています。
そして一見自信があるように思われがちですが、自分を過剰評価しているわけではありません。
失敗しない自信があるのではなく、失敗してしまうことも受け入れているのです。
失敗からも何かを学べると思っているので、結果はどう転がってもプラスだと考えることが、行動力につながっています。
②長期的な視点を持っている
すぐやる人は、短期的にではなく、長期的に物事を捉えている人が多いでしょう。
今気になることは、遅かれ早かれ挑戦したり行動したいと思う日が来るものです。
ならば今動かないと時間がもったいないですよね!
すぐやる人は「どうせやるのであれば、今やればいい」と思っています。
時間は有限。早く手をつけることに越したことはないのです。
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すぐやる人がうまくいく理由
すぐやる人がうまくいく理由は、先延ばしする人よりもチャンスが圧倒的に多いことです。
例えば、何か自分で考えて作ったものをネットで販売しようとしていたとします。
しかし、売れるかな?需要はあるかな?なんて悩んでいる間に同じような商品を他の誰かが販売始めてしまうかもしれません。
すると、後発組となってしまい、すぐに販売の体制を整えて始めた人に比べるとチャンスはグッと減ってしまいます。
行動することで、失敗だと感じることからも何か学びを得ることができます。
そして失敗するから次にどうすればいいかが見えてきますし,また新しい道が見つかるかもしれません。
失敗ではなく、自分に「合う・合わない」がわかったというだけでも、大きな功績です。
結局、行動しないと成功もしないということです。
中谷彰宏さんの言葉に、
「失敗しなかった1日は、何もしなかった1日だ」
というものがあります。
先延ばし癖がある人は、「めんどくさいからやりたくない」と思いがちですが、そうしている間に時間だけが過ぎていきます。
すぐやる人は一見失敗したり遠回りしているように見えても、先延ばしする人よりはるかに多くの経験をし、学びを得ることで、自分の望みに近づいているのです。
まずはやってみることで得た経験や、失敗だと感じることの中にこそ、本当のチャンスがあるのです。
先延ばし癖をやめて『すぐやる人』になる6つの方法
では、どうしたら先延ばし癖をなくして、すぐやる人になれるのでしょうか。
両者の違いは、すぐ行動することを習慣にしているか、昔からなんでも後回しにする癖が付いているかです。
すぐやる人になるために、自分の習慣を変えていきましょう!
①すぐやることのメリットとデメリットを知る
実は、先延ばし癖がある人は、行動しないことに何かしらのメリットを感じています。
そんなことはない、ただめんどくさいだけ!失敗が怖いだけ!と思うかもしれません。
しかし、そこには、失敗して傷ついたり、大変なことをしなくていいというメリットを感じているのです。
<h4>メリットがあれば行動する</h4>
人間はメリットがあれば必ず行動したくなります。
ですので、行動しないことにメリットを感じている限り行動に移すことは難しいです。
今、この瞬間の楽や安心感を選ぶのではなく、長期的に見て行動することのメリット、デメリットを明確に考えてみましょう!
行動することが自分にとってメリットがあると本当に気づくことができればすぐに行動に移すはずです。
逆に失敗した時の最悪の事態を考えてみるのもいいでしょう。
失敗したからといって命を取られるわけではありませんし、自分の価値が決まるわけでもありません。
自分にとって何かしらの経験になる、本当はメリットが多いとわかれば、一歩踏み出す勇気が湧いてくるのではないでしょうか。
②とりあえず始めてみる
人間は言い訳の天才。そして変化を怖れる生き物です。
考えれば考えるほどできない理由が浮かんできたり、やらないことを正当化する理由を探そうとしてしまいます。
ですが、同じことを繰り返しても結果は同じ…
だったら1度、とりあえず始めてみませんか?
自分のできることから手をつけると、「案外できるかも?」と気付いたり、「楽しいかも!」と思うこともあるでしょう。
そして、とりあえず手をつけてみると、「失敗したらどうしよう…」よりも「どうすればできるかな?」を考え始めます。
そのように、動きながら考えればいいのです。
いつも先延ばしにすることを選択し、チャンスを逃しているかもしれないと感じているのであれば、考え過ぎずにとりあえず始めてみる!を心がけてみてください。
③余計な行動をやめる
先延ばし癖がある人は、余計な行動、無駄な行動で時間を消費してしまいがち。
無駄にしたくない、損したくないという想いから、安全確認に時間をかけ過ぎたり本当の目的ではないことに時間を使っています。
人生の時間は限られています。今何に時間を使うことが最終的には無駄にならないのかをきちんと把握し、優先順位をつける必要があります。
自分が何に時間を使っているのか、わかっているようで無意識に無駄にしていることがあるかもしれません。
すぐやる人になるためにも、時間の使い方を見直してみましょう!
④やりたいことをする日を決める
やりたいことを優先してしまい、本来やるべきことを後回しにしてしまう癖がある人にとって、自分の時間を犠牲にすることは非常に抵抗のあることでしょう。
一時的に無理矢理にタスクを消化できることはあっても、習慣として身につくまで継続することは難しいものです。
そこでおすすめなのが、週に一度『やりたいことをやる日』という一日を設けることです。
7日間の内の6日間はやるべきことをこなしていき、残りの1日はやりたいこと以外には手を付けないと決めます。
これにより「本当は〇〇をしたいのに」「本当なら××をしなければならないのに」といった葛藤が減り、ストレスフリーで生活することができるのです。
さらに、やるべきこととやりたいこと、それぞれに着手する際の集中力も上がります。
⑤優先順位の低いタスクでも、日中に必ず一度は着手するようにする
人は「明日やろう」と思った瞬間に、その物事を一旦意識の外へと切り離してしまいます。
日が経ってから手をつければ、改めて現状や手順の確認が必要になったりと、完全な二度手間ですよね。
先延ばしは、すればするほど、作業完了までにかかる時間が増えるのです。
ポイントは、タスクを完全に後回しにする前に、少しでも良いので手を付けておきます。
タスクを「進行中」の状態にすることが大切なのです。
一度手をつけたものは、再度手をつけた時にすぐに思い出せたり、案外やってみたらすぐに終わるなんてこともあります。
必要な部分だけ消化して、他の誰かに手伝ってもらうのも手です。
後回しせざるを得ない状況は必ずありますが、のちほど自分が困らない工夫をしていきましょう。
⑥TO DOリスト(やることリスト)を作成する
後回しにしたことを忘れてしまう場合は、忘れる前にメモしておきましょう。
メモを取ることを習慣付ければ、進行中のタスクを常に確認することが出来る上、時間配分を考慮して最適な順番で着手していくこともできるでしょう。
忘れがちになるタスクというのは、突発的に発生したものが多いでしょう。
何かの作業の途中に、口頭で伝えられたり、途中で手を止めるのが難しく、忘れてしまうというのがよくあるケースです。
そこで、注意して欲しいポイントは
・常にメモできるツールを持っていること
・メモを取ることに必要以上の手間をかけないこと
この2点です。
また、必要以上に情報を書き込んだり、カテゴリを分けたりすることは妨げとなります。
シンプルに見返しやすくまとめることが、習慣化のポイントです。
最後に
すぐやる人は後回しする人に比べて圧倒的に成長が早いです。
早く多くのことを経験し、早く失敗できます。
あらゆることは実際に動いてみることで初めてわかるのです。
成功する人とそうでない人にはある違い…それは『すぐ行動に移せるかどうか』です。
人生は思っている以上に短くて、あっという間に過ぎてしまいます。
先延ばしをしていては、人生で経験できる多くのことを出来ずに終わってしまいます。
人生の豊かさとは、どれだけ多くのことを経験しどれだけ様々なことに挑戦し、多くの景色を見ることではないでしょうか。
小さなことの積み重ねが習慣をつくりますので、意識して簡単なことからすぐ行動に移す癖をつけてみてください。
すぐやることが習慣となれば、チャンスも増え、世界も広がるはずです!