私たちが子供の頃、学校の授業で「将来なりたい職業」など、叶えたい夢についていろいろと想像する機会が多かったように思います。
しかし、大人になるにつれて、そのまま夢を叶え続ける人もいれば、傷つくことを恐れ、始めから夢などなかったかのようにふるまう人もいます。
今回は、筆者の体験談を交えながら、本当にやりたいこととは何かをお伝えしていきます。
目次
夢が見つからない理由
夢が見つからない理由は簡単で、自ら見つけないようにしているだけかもしれません。
何をするにも、「でも」「だって」「どうせ」と年齢や金銭的な理由を並べ立て、頭が固くなってはいませんか?
社会人になると、時間がないから。
結婚して主婦になり、子供が落ち着いてからは、もうそんな年齢じゃないから。
そんな風に、やらない理由を考えてしまいますよね。
しかし、何でもやってみなければ、人生をかけてでもやりたいこと、つまり夢を見つけることはできません。
夢ややりたいことがみつからない人生の例
これは、ある企業で15年以上働く、女性会社員の筆者のお話です。
社会人5年目まで夢ややりたいことが見つかりません。
学生時代はアトピー等の病気で将来のことをあまり考えられなかった。
特にこれといって就職活動もしないまま、派遣社員として入社。
入社後はキャリアアップの機会があれば、積極的にチャレンジするようにしていた。
かつての夢は「税理士になること」
会社在籍5年目、周りの女性先輩を見ると、結婚して辞めるか、独身でバリバリ男性と同じように働き、ある程度出世していくかの2つの道がありました。
ただ、女性社員の大部分は、5年も10年も同じような仕事をしている毎日。
「このままいても、何もスキルもないし、かといって転職する勇気もない…」
そこで考えたのが、資格取得によるキャリアアップ。
筆者は周りからの勧めもあり、税理士を目指すことにしました。
簿記検定から受けることにし、2級までは、難なくクリア。
しかし、簿記1級のとき、一番勉強したにもかかわらず、全くわからず白紙で提出。
その後、不合格を繰り返し、ついに会社のパソコンで合格を確認し、帰り道にあまりにうれしくて号泣しました。
「あれ?これが夢だったのかな?」
翌年、晴れて税理士試験に進みましたが、大きな壁にぶつかりました。
簿記試験は、合格しさえすれば認められますが、税理士試験は簿記よりも10倍以上の難関。
「あれ?何のために税理士になりたいんだっけ?」
常に、誰かと切磋琢磨しながら、時には自分を責め立て、試験に合格するという達成感を追い求め、いつしか目的が「勝つこと」にすり替わっていたのだと思いました。
その後は仕事が忙しくなったこともあり、身を引くことにしました。
誰かに認められたい、褒められたいという思い
何年か経ち、筆者は当時のことを振り返り、たくさん自分と向き合いました。
そして出てきた答えは、「自分ではなく、他人に承認してほしかった」というもの。
幼い頃から病気になったりしていた自分は、いつしか周りの大人の顔色をうかがい、自分のことを抑えるようになっていたのです。
本当の夢は、すぐそこにあった
夢を叶えるための手段が夢になってしまい、本当の夢を忘れてしまっていました。
「税理士になりたい」という自分の本当の夢は、「親から自立した自分になりたい」だったのです。
税理士になれば、親に認められ、自立できる、だから税理士になるという考えだったのに、気づいたら税理士になるのが夢になってしまい、途中で夢が何かわからない、そんな状況に陥っていました。
ここで、初めて「もしかして自分は一人暮らしがしたいのか?」と思い始めました。
両親が元気なうちから自立して、お互いに一人の大人として対等感を持ちたい。
このように、筆者の場合、本当にやりたいことはすぐそこにありました。
「何を叶えたくて、そのための手段は何なのか」
これをしっかり把握することが、本当にやりたいことを見つけ出す大前提になるのです。
叶う夢と叶わない夢がある
「夢を何かに紙に書いたり、写真に貼ったりすれば、あとは宇宙が願いを運んでくれる」
そんな風に何かの本に書いてあっても、ふたを開けてみると、叶った夢と叶わなかった夢の両方があることがわかります。
同じように目標を立てて実践したのに、この違いは何でしょうか。
叶う夢と叶わない夢の違い
諦めずに追い求めれば、形は違えど、最終的に夢が叶うということはあります。
その場合、諦めなかった理由は、死んでもやりたい事だったからでしょう。
死んでもやりたいことだと本気で思えている夢は、叶えられる『可能性』があるということです。
夢を見つけてチャレンジして失敗しても、死んでも叶えたいと思っていれば、その失敗を活かそう、長い目で見ていつか必ず叶えよう、と思えるものです。
「これをしなきゃ後悔する」
そう強く思うものは、叶えることができる確率が上がるでしょう。
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最後に
自分にはやりたいことが見つからない、夢などないから、生きていても楽しくないと思う人もいるかもしれません。
だからといって、自分自身を責めるのだけは止めてほしいと思います。
アップル社の創設者の1人、スティーブ・ジョブズは、「夢を描け、笑われてもいいでっかい夢を語れ」という名言を遺しています。
大切なのは、自分の心と向き合い、本当にやりたいことは何かを見つけ、自らすすんで実践することです。
すぐには見つからないかもしれないし、時間がかかるかもしれません。
しかし、あなたには無限の可能性が秘められており、心の中には光るダイヤモンドが隠されています。
自分のやりたいことをメモしたり、他の人のやりたいことを見ることができます。
ぜひ『LIST』と一緒に、やりたいことを見つけて、叶えていきましょう。