人生の生きがいになる趣味の見つけ方

人生の生きがいになる趣味の見つけ方 やりたいことの見つけ方
無趣味の人や、打ち込める趣味がない人に向け、人生の生きがいとなるような趣味の見つけ方をご紹介します。本当に自分が楽しいと感じられることを探し出すために、生きがいとなる趣味を見つける際の注意点にも触れています。

「自分は、一体なんのために働いているのだろう?」

そんな疑問を抱いたことはありますか?

くたくたになるまで働いて、帰宅して休んで、起きればまた働いて。

そんな決まったサイクルで生きていると、自分の生活が何のために存在しているか分からなくなってしまうことは、不思議ではありません。

自分の人生で明確な生きがいを得るためにも、やりたいことや、趣味を見つけることは大切なことなのです。

生きがいとなる趣味がない原因

<h2>生きがいとなる趣味がない原因</h2>

生きがいの選択肢が多すぎる時代

昔は、インターネットも普及していなければ、仕事の選択肢の少なく、今のように簡単に変えることもできず、生きがいは目の前の仕事を頑張ることや、家族を支えること等が多数であったかもしれません。

もちろんそれらは、現在においても素晴らしい生きがい。

しかし、選択肢が少なかったからこそ、「これが生きがいであるべきだ」と思い込んでいた人もいるでしょう。

反対に、現在は仕事も趣味も選択肢が増え、様々な自分の生きがいを持てる時代になりました。

つまり、「生きがいとはこういうものだ」と具体的なロールモデルはなくなり、多様な選択肢の中から自分の生きがいを探す必要があるのです。

そこで、より主体的に行動する必要があったり、生きがいを探すには少し労力がかかることが、生きがいとなる趣味がない原因につながっています。

生きがいは「他人軸」では見つかりにくい

また、生きがいの選択肢が増えたからこそ、周りの人に流されるままではなかなか見つかりません。

仲良い友人の生きがいが、自分の生きがいにもなるかといえば、そうではないでしょう。

人の生きがいは参考になりますし、真似して試してみる価値もあるでしょう。

しかし、最終的には、自分は何が好きなのか、自分に合った選択は何なのか、自分のことをよくわかっていないと、本当の生きがいは見つかりません。

生きがいは他人軸ではなく、自分軸で見つけるもので、自分と向き合う習慣がないとなかなか見つからなくなってしまうのです。

生きがいがあることのメリット

生きがいとは?本当に必要?

国際機関経済協力開発機構(OECD)によると、日本における2017年の労働者の平均年間労働時間は1,710時間ということです。

週休二日とした場合、一日の平均労働時間は約7時間、1日のうちの約3分の1を働くことに費やしています。

そこに睡眠や通勤、食事などが加わり、自由に使える時間はどんどん削られていきます。

結果、残された時間は10時間にすら満たない、労働時間とほぼ同程度の時間のみ。

また平均時間より長く働いている場合、好きに使える時間はさらに短くなっていきます。

この僅かな時間をいかに使っていくかによって、日々の活力は驚くほど変わっていくのです。

自分の趣味や趣向にその時間を充てれば、無味乾燥とした毎日は、明確な目的を持った生きがいのある日々となります。

仕事が「生きるため」の手段だとすれば、「生きること」は一体なんの為なのか。生きる目的を得るためにも、人生における生きがいの有無は非常に重要なことです。

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生きがいになる趣味の見つけ方

生きがいになる趣味の見つけ方

趣味の見つけ方には、大きく分けて二つの方法があります。

①既に持っている特技や興味を趣味にする

「昔ギターを触ったことがある。これを機にまた弾いてみよう」という様なケースのことです。

この場合は、ある程度の知識や経験を既に持っているため、手を付けやすい点が強みです。

「子供の頃にカメラで写真を撮った時、すごく楽しかった」みたいなきっかけでも全然構いません。大事なのは、「今から打ち込む」ということです。

②新しいことに挑戦する

これは、自分が全く経験していないことを趣味として始めるケースです。

「音楽なんて全然興味がなかったけど、ギターを弾いてみよう」というような場合です。

これは、趣味を探そうと思い立ってから、新たに物事に対するアンテナを一層強く張らなければいけないので、少し時間が掛かってしまいます。

しかし、今まで知らない世界を知るということは、非常に刺激的で、生活の中に大きな変化をもたらします。

きっかけは様々です。友人の趣味が気になったり、街で目にした広告に興味を持ったり、多くの可能性が存在します。

その可能性の数が、即ち生きがいの可能性の数なのです。

趣味を見つけるときの大切なポイント

大切なポイントは2つ。

・自分本意であること
・生産性を求めないこと。

周りの視線や一般論に流されて始めた趣味は、もはや趣味とは言えません。

そういうきっかけもあるかもしれませんが、往々にして、そうして始めた趣味は最終的に負担になってしまいます。

「それって意味あるの?」なんて周りの声も同様です。趣味はお金を増やす手段ではありません。

趣味が持つ意味とは、それを続けている人自信が自ら定義するものです。周りからどう思われようとも、自分がそこに意味を見出したのならば、それは間違いなく「意味のあるモノ」です。

自信を持って、自分が本当に楽しめる趣味を見つけましょう。

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趣味を見つけるときの注意点

趣味を見つけるときの注意点

では、実際に趣味を見つける上で、注意すべきことについて考えてみましょう。

心に余裕を持つ

「物事に対するアンテナ」を張り巡らせていれば、自分の興味を引くファクターというのは思いの外多く見付かるものです。

しかし、現在の自分に趣味がないことに焦ってしまうと、このアンテナは酷く鈍感になってしまいます。急がば回れという言葉が示すように、趣味を見つける際にも、自分の心に余裕を持つことは非常に重要です。

焦ったままで手を出した趣味を始めたとしても、始めてみてから自分に合わないことに気付き、気付いた時には色々と出費を重ねてしまっていた、なんてことになってしまいます。

そうなると、次の趣味を見つけるための意欲も削がれてしまい、物事に対するアンテナは益々鈍くなる一方です。

自分に合った趣味を見つけるためにも、心に余裕を持つことを心掛けましょう。

自分が楽しいと思えるものだけを選ぶ

自分が楽しいと思えるものだけを選ぶ

趣味に対して、生産性を求めないことも非常に重要です。

昨今はインターネットも普及し、個人の活動が多くの人々の目に入るようになりました。そうした結果、趣味でやっていたことが仕事になるケースも増えてきました。YouTuberという存在が職業として認知されつつあるのが良い例です。

ある種、趣味が高じた結果と言えますが、あくまでもこれは狭き門であり、一般的というには余りにもハードルが高いのが現実です。世間に対して成功することを前提とした場合、その趣味には楽しむこと以上に、スキルやプロモーション等に必死で取り組む必要があります。

お金や視聴者数などの、目に見える数字だけを求める行為は、最早趣味ではなく、単なる仕事と同義です。そういう形の趣味の楽しみ方があることを否定する訳ではありませんが、趣味を見つける段階で「成功」を前提とするのは、あまりオススメできません

それはつまり、趣味の楽しさが「成功する」ことに直結しているからです。言い換えれば、成功していなければ楽しくないという意味にもなります。趣味とは本来、それだけで楽しいと思えるべきであり、「成功」はあくまでも後からついてくるものだと考えましょう。

周りの意見に流されることなく、ひたすら自分の嗜好に傾倒したものを突き詰めることが、趣味を見つけるための近道でもあります。

他者の承認が得られないことは、時として大きな不安を生みますが、たとえ100人が無意味と断じたとしても、自分1人が楽しいと思えたことならば、それは無条件に意味のあることです。

なので、一から趣味を見つける際には、不特定多数に発信して受けが良いかどうかではなく、本当に自分自身が楽しめるのかどうか見極めることが必要です。

継続することが重要

継続することが重要

実際に興味が持てるものが見つかったならば、次に注意する点は、それをいかにして継続していくのかということです。

「見られる」ことで継続させる

ここまで読んで頂くと、不特定多数に自分の趣味を発信することはダメなんだと感じてしまうかもしれませんが、決してそういう訳ではありません。

創作物を作る趣味を持った時などは顕著ですが、第三者からのフィードバックというものは、自分のモチベーションを上げるための大切な要素の一つです。

誰かに褒められるのは幾つ歳を重ねても嬉しいことですし、自分と違う発想や意見を目にする機会は、これから趣味を突き詰めていく上でも貴重な機会です。

あまり重く捉えるのも返って逆効果となりますが、肯定的な意見も否定的な意見も、多種多様に飛び交うという前提でのことならば、動画サイトやSNSを利用した趣味の発信は、趣味を続ける上で非常に良い効果を生み出します。

自分の生活リズムに合わせる

また、趣味を継続するコツとしては、自分の生活のリズムに合うかどうかも非常に重要です。

・自分が自由に使える時間はどれだけあるのか
・自分が自由に使える時間はどこまで増やせるの

この2点をしっかりと吟味して、今の自分でも無理なく取り組めるのかどうか考えてみてください。

手軽に取り組めない趣味を始めてしまうと、一度取り組んでから、次に取り組むまでに時間が空いてしまう場合があります。

そうすると、その空いていた時間の中で、趣味に対する情熱や意欲が冷めてしまうことがあります。

そうならないためにも、自分の生活に趣味を取り入れた場合の生活のリズムを、一旦客観的に見直してみましょう。

「生きがいになる趣味」は難しく考えなくていい

最後に

生きがいとなる趣味を得るきっかけというものは、私たちの驚くほど近くにありふれています。

仕事に全てを懸けるという人生も、確かに立派な志だと思いますが、全ての人がそういう姿勢でいられるわけではありませんし、そういう志を持てる職に就いているわけでもありません。しかし、そういう中で自分の時間を有意義に使うことが出来ず、悩んでいる人が数多く存在しているのも事実です。

筆者は、会社に勤めながら、十代に始めた音楽活動を未だに続けています。長い間その趣味を飽きもせず続けることが出来たのは、一重に私自身がそれを楽しいと感じているからです。損得に囚われることなくことなく、ただ自分がそうしたいと思ったからと、心のままに続けてきました。

そうしてやってきたことは、今では私を形成する掛け替えのないものであり、その他の時間に対しても、良い影響を与え続けてくれました。辛いときや苦しいとき、自分が続けてきた音楽という趣味に救われたことは、一度や二度ではありません。

「楽しい」と感じる心は、誰もが持っている普遍的なものです。そして、その心こそが、人が生きていく上での一番に重要な要素なのではないでしょうか。だからこそ、趣味を持つことが重要な意味を帯びてくるのです。

今回の記事が、最後までお読み下さった貴方にとって、僅かでも趣味を得るための手助けになれたならば、これ以上に嬉しいことはありません。