カフェや電車の中で、本を読んでいる人を見かけたとします。
そのとき、何を思いますか?
「読書ってそんなに面白いのかな?」
「あっ、あのタイトルの映画観たかも。」
感想は人それぞれ異なります。
読書習慣が定着している人もいれば、習慣までではないけれど読書自体には抵抗感がなく、時間に余裕があればしたいという人、読書=活字を読み続けることに抵抗感を持っている人など、性別や年齢に関わらず、「読書」という行動に持つイメージは様々です。
今回の記事では、読書を習慣化したいと考えている人に向けて、読書習慣を身につける方法をご紹介し、その上で読書することで得られるメリットをご紹介いたします。
読みたいけど時間がない人の場合
どんなに本を読むのが好きでも、読む時間が確保できなければ読書を習慣化することは難しいように思えます。
しかし、本当にそうでしょうか。
実は「読書」への考え方を少し変え、その上で少しの工夫を行うだけで、忙しくても効率的に読書をすることができるのです。
まずは、その方法を3つ解説します。
読書=短時間を積み重ねるものと認識する
そもそも、忙しさを理由に読書ができないと考えている人の場合、「読書=長時間かけてする」という認識があるので、できていない場合が多いのです。
1日30分、1週間の間で5日間読書をし続けた場合、合計時間は2時間30分となります。これを1か月続ければ、10時間となります。
1日30分だけだとしても、時間を確保することは難しいでしょうか?
きっと30分だけなら、少し意識すれば捻出できる時間ではないでしょうか。
隙間時間を利用する手法
意識を変えたところで、次は1日30分の読む時間を見つけ出しましょう。
一番手っ取り早いのは、隙間時間を読書に充てること。
ここでは、多くの人に共通する隙間時間を紹介します。
・お風呂の時間
・寝る直前の時間
・テレビCMの間の時間
・電車やバスなどでの移動時間
・人との待ち合わせ時の待ち時間
・電車やバスが来るまでの待ち時間
これからの隙間時間を読書に費やすことができれば、1日30分は容易に達成です。
レビュー等を先に調べて概要を掴んでから読み始める手法
効率的に読むためには、レビューを先に読んでから読み始めるのも、実はオススメの方法ということを知っていますか?
一般的には、レビューを先に読んでしまうと、「本を読んでも面白くないのでは」と考える人が多いと思います。
しかし、実はレビューを先に読むことで、ある程度の概要を掴むことができ、それから読み始めることで理解度は各段に変わるのです。
自己啓発本やビジネス本などの場合は書いてある内容が難しい場合もあるため、特にオススメの手法となります。
また、映画化されていたけれど観てはいない小説を読む場合は、映画の予告編だけを観てから読み始めてみてください。
すると、物語に登場する人物が、全員映画に出演している俳優の顔で想像できるため、イメージしやすくなり、より話に集中できます。
このように、どんな本であれ、少しの情報を先に認識するだけで読書の質は変わってくるので、ぜひ試してみてください。
読むのがめんどくさい人の場合
本を読みたいと思いつつも、何となく「めんどくさい」と思ってしまい、携帯を触ったり、テレビを観てしまう人にオススメの方法をご紹介していきます。
詳細なルール化をする手法
めんどくささが読書欲に勝ってしまうのは、自分自身の中で読書をすることをコミットしていないからと言えます。
自分の気分を意識的に読書へ向けるためには、事前に読書をするタイミングを決め、手帳などに記すことで自分の気分をコントロールしつつ、読書を予定の1つとして考え、こなしてみてください。
もしくは、日常生活の中で読書する時間を固定化するのも良い方法です。
電車やバスなどの移動時間と、寝る30分前の時間は固定化しやすいので、ぜひ実践してみてください。
読書に付加価値をつける手法
家にいると、ソファーやベッドにダラッと座り、携帯電話を触りながらテレビを観続けてはいませんか?
このリラックス感が、読書を習慣化することを阻害しているのです。
そこで、スターバックスコーヒーなどのカフェに本だけを持って行きましょう。
そして、コーヒーを飲みながら本を読んでいる自分の姿を想像してみてください。
男性であれ女性であれ、少しかっこよさそうに思えませんか?
付加価値というと少し大袈裟のように感じるかもしれませんが、お洒落なお店でコーヒーを飲みながら読書をすることは、本の内容だけでなく、精神的な満足感も得られるのです。
自分を追い込んで読ませる手法
強制的に自分に本を読ませるためには、本を数冊同時に購入し、経済的負担を自分に強いる方法があります。
自己啓発やビジネス本であれば、1冊1,000円から2,000円ほどします。
小説であれば、1冊600円ほど。
これらを3,000円から4,000円分になるように、同時に購入しましょう。
すると、それなりのお金をかけたからこそ「読まないともったいない」という気持ちになり、読み始めようと思えるきっかけになります。
電子書籍の利用により、手間を省く手法
どんなときでも、本をカバンからとり出して読み始めることは「めんどくさい」と思っても、携帯電話をポケットからとり出して触ることを、「めんどくさい」と思ったことは少ないと思います。
それならば、携帯電話やタブレットで電子書籍としていつでも読むことができる状態にすれば、より手軽に読める環境を作り出すことができます。
また携帯端末の場合、「本を持ち運ぶ」「本屋に行って本を選ぶ」といった手間を省略することもできるため、ちょっとした隙間時間を読書に充てやすくなります。
読みたい本がわからない人、すぐ飽きてしまう人の場合
読書の習慣化を阻害する要因には、そもそもどんな本を読めばいいかわからなくて読書を始められない人や、読み始めてみるものの、すぐに飽きてしまい読まなくなってしまう人がいます。
ここでは、それぞれの人に向けてオススメの手法をご紹介します。
本の選び方
まずは、読みたい本がわからない人にオススメの手法から。
最近の本屋さんは、小説にしろ、ビジネス本にしろ、ランキング形式で陳列されています。
ランキングは、売上ベースで構成されているお店が大半を占めるため、必然的に上位の本は面白いから売れていると考えられるため、ランキング上位の本を買うのもシンプルでわかりやすい選び方です。
他には、中を少し読んでみると、字の大きさ、イラストや図の使用有無によって読みやすさは異なってくるため、気になった本の中を少しだけ読んでみて、「読みやすい」と感じるものを選ぶことも大切です。
最初から読もうとせず、気になったところから読む
小説を読む場合は使うのが難しい手法ですが、ビジネス本や自己啓発本であれば、目次を見て気になるページから先に読んでしまいましょう。
そうすることで、「残りのページにはどんなことが書いてあるのかが気になり、結果的に全てのページを読んでしまう」といったおまけ効果が得られることも。
もしこの手法を実践する中で、興味が全く湧かない項目があったときは、「その項目は一切読まない」と決断することも必要となります。
一語一句全部読もうとしない
全てのページを一回読んで理解しようとすると、ハードルが高くなってしまいます。
特に、専門的な内容の本の場合は、途中で読むことを諦めてしまうかもしれません。
そこで、一回目は流し読み程度の気持ちで、読んでみてください。
気になるページがあれば、戻って読み直してもいいですし、読み直さなくても大丈夫です。
まずは、一通り読み切ることを目標に、ページを進めてみてください。。
読書はいいことだらけ!読書のメリット
読書を習慣化することで得られる効果やメリットを最後にご紹介します。
ここで紹介する効果やメリットを意識しながら読書をすることで、自分に起きた変化を自覚することができれば、「もっと色々な本を読んでみよう」と思えるようになるでしょう。
価値観が広がる
過去の偉人や多くの著名人が、自身の価値観や経験談を本の中で語っています。
多くの人の価値観や考え方を知ることで、自分はどんな価値観を持っているのかを見つめ直し、肯定するときもあれば、否定せざる得ないときもでてくるでしょう。
また、自分では全く考えもしなかった考え方に触れるときもあります。
この否定の瞬間や新たなる出会いの瞬間こそが価値観を大きく広げるきっかけとなり、価値観が広がることで人生がより豊かなります。
疑似体験により、日々の行動が変わる
小説を読む際、自分を主人公に置き換えることで疑似体験ができます。
そして、疑似体験をすることで、あなたの感情は動き、日々の行動を見つめ直すきっかけに。
恋愛系の小説であれば、恋愛がしたくなったり、恋人をもっと大切にしようと思えます。
また、サクセスストーリーであれば、自分ももっともっと頑張ろうと思えるでしょう。
話題が豊富になる
人は、共通な話題があったり、自分の知らない話ができる人に、親近感や尊敬の念を抱きます。
様々なジャンルの本を読むことで、話題が豊富になり、プライベートやビジネスの場において、円滑なコミュニケーションに繋がるでしょう。
語彙力が向上する
どんな本でも読み続けることで、語彙力や文章力は向上します。
そして、語彙力や文章力が向上すれば、表現力も向上するため、ビジネスの場などにおいて成果をあげられるようになります。
仕事をする上で、一定の実績を目指すのであれば、ぜひ様々なジャンルの本を読んでみてください。