ストレス社会とも言われる現在。
誰しも、仕事や人間関係で何かしらの悩みや心配を抱えていたりするので、心が疲れたりストレスがたまる…という経験をしたことがあるでしょう。
心が疲れている、ストレスが溜まっている、と自覚があるなら、対処ができるのでまだ良い方かもしれません。
怖いのは、自覚がなく、気づいたときには心が疲れ切っていたり、ストレスで身体を壊したりすること。
「最近の自分は何か変だな…」などと感じていたら、要注意。
自分の心の疲れに早く自分で気づき、回復させてあげる力が必要になってきます。
心の疲れを診断する<ストレスチェックリスト>
どんなときにストレスを感じたり、身体ではなく心が疲れている…と感じますか?
心やストレスは、目に見えるものではないので、怪我をした、熱がある、などのようにわかりやすいものでも、人に気づいてもらえるものでもありません。
しかし、実は人の身体はあらゆる方法で心の疲れを教えてくれているのです。
では、以下の点をチェックしてみてください。
①身体に少しも異変がないか
「身体に何か異変がありませんか?健康ですか?」と聞かれると、多くの人は「はい」と答えるのではないでしょうか?
何か病気で病院に通っていたり治療をしている人は別ですが、実は身体の異変があるのに当たり前になりすぎて気づいていないことがあります。
例えば、頭痛や肩こり。
頭痛が起こりやすかったり肩こりが慢性的な人は、身体に異変があるという自覚はないでしょう。
しかし、頭痛や肩こりも理由があります。心の疲れやストレスからくることがほとんどなのです。
心と身体は切り離せない存在なのです。
例えば、失恋をしたとき。傷つくのは心ですよね。
ですが、悩みすぎて心が疲れ、気づけば夜も十分に眠れない、眠れないから、肌荒れに繋がる、肌荒れにまた心が悩む…という風に悪循環になります。
ですので、心だけが疲れているわけではないのかもしれません。
些細なことでも、身体に異変があるのであれば、心が疲れていたりストレスが溜まっている証拠です。
今一度、自分が本当に健康なのかどうかチェックしてみてください。
②食べ物に変化が現れる
「なぜか最近、ジャンクフードばかり食べたくなる」
と、食の好みが偏ったり、変化が現れるときも心が疲れている証拠かもしれません。
また、「甘いものが無性に食べたい」も同じく、甘いもので疲れを紛らわせたかったり麻痺させたいだけであったりします。
お肉を食べたいときは、疲れている場合だけでなく、やる気に満ち溢れているときでもあるので一概には言えませんが、食に変化があるときは自分の心にも何か変化があることを覚えておきましょう。
ここ1週間くらいで食べたものをリストアップしてみてもわかりやすいかもしれませんね!
③マイナス思考になりやすい
いつもは何も思わないことが、イライラしたり悲しくなったりする。
いつもは前向きに捉えられることが、悪い方にしか考えられない…と、心が疲れているときはマイナス思考になりがち。
もちろん、常にプラス思考でいることは難しいですが、なんでも悪い方に考えてしまったり、最近ずっと悩んでいるな、落ち込んでいるな…と感じるときも心が疲れ切っている証拠です。
心の疲れは何から?原因4つ
人によって心の疲れや精神的なストレスを感じる原因は様々ですが、多くの人にありがちな原因を4つご紹介します。
①良質な睡眠がとれていない
人の三大欲求の1つと言われている睡眠欲。
ぐっすり眠れないことで身体は疲れ、心まで疲れる原因になりやすいです。
良質な睡眠がとれると、身体も休まり疲れもとれるので、翌日も元気でやる気が起こりやすいのです。
子供が眠くて機嫌が悪くなるように、睡眠は人の心の健康には欠かせないものの一つ。
忙しい現代人にとって、十分な睡眠時間が確保できない人が多いことも問題です。
②時間の余裕がない
常にやることに追われている、時間が足りない、やりたいこともできていない、、、となると、ストレスがたまりますよね。
時間の余裕のないこともストレスの原因の一つです。
仕事が忙しく、家に帰ると家事もしなければならない、なかなか趣味の時間やゆっくりする時間がとれない…となると、精神的にもいっぱいいっぱいになりやすいです。
また、子育てをしている方であれば、家にいても自分の時間がなかなかとれないことが多く、知らず知らずのうちにストレスが積み重なっていることもあります。
③仕事のプレッシャー
好きなことを仕事にしている人もいますが、好きではない仕事を生活のために、お金のためにとしている人も多いかと思います。
そんな中で、期限がある仕事であったりノルマがあったり、お客様の対応で気を遣ったりすることで、様々なプレッシャーを感じ精神的に疲れてしまうこともよくあることです。
④人間関係、失恋など
仕事の人間関係、ママ友とに人間関係、恋人との関係。
様々な人間関係があり、人間関係に悩みは付き物です。
育った環境や価値観も全く違う中で関係を進めていくと、衝突することも理解できないことも多くあります。
上手に付き合いができず、悩みすぎてしまうことも少なくないでしょう。
心の疲れにおすすめの回復方法
心が疲れたりストレスを感じたとき、疲れ切って体を壊したり長引く治療が必要になる前に、早めに対処することが大切です。
おすすめの5つの回復方法をご紹介します。
①1人でゆっくりする時間を作る
休みの日に友達と出かけたり何か予定を入れることもストレス発散につながりますが、心が疲れ切っているときは、何の予定も入れずに1人でゆっくり過ごす時間を作りましょう。
好きな映画を観たり音楽を聞いて、リラックスして過ごすのもいいですね。
そして、自分の心の声に耳を傾けることも大切です。
忙しい毎日では自分の心を無視していることが多いはず。
気持ちの整理をし、時間の余裕を持つことで、心にも余裕が生まれやすくなのです。
②適度な運動をする
悩みがあるときは、1時間のウォーキングをすることが良いと言われています。
ウォーキングには脳を活性化させる働きがあるのです。
また基本的に人間は一つのことしか考えられない生き物です。
ウォーキングをしながら悩み続けたりモヤモヤし続けることは不可能です。
1時間歩き終わった後にはスッキリしていることでしょう。
良いアイデアが思い浮かばないときにも、ウォーキングは効果的だと言われています。
③アロママッサージにいく
アロマには、人の気持ちを和らげてくれたり、精神を落ち着かせてくれる効果があります。
また、全身のリンパを流してもらうことで身体の滞りがなくなり、心までスッキリしやすいので心の疲れにもおすすめ。
肩こりや身体の懲りも精神的なストレスの原因になりやすいので、自分の体を定期的にケアしてあげることも大切です。
④スマートフォンから離れる
今では財布よりスマートフォンを忘れる方が困る…というくらい便利なスマートフォンですが、便利な反面、SNSの普及により人に惑わされたり情報が多すぎるというマイナスな点もあります。
疲れているとき、友人の楽しそうなSNSを見て自分と比べてしまって、さらに落ち込むこともあるでしょう。
たまには、「見ない」という選択肢も大切です。
ネットでの世界との繋がりをお休みして自分の時間に費やしましょう!
寝る前のスマホチェックも睡眠に支障をもたらすと言われています。
特に寝る1時間前はスマホから離れ過ごすようにしましょう。
⑤自分を否定しない
ダメな自分を否定することで余計に落ち込んでしまいます。
後ろ向きに感じる自分も否定しなくて良いのです。
好きなだけマイナス思考になることを許可しましょう!
ここで覚えておいてほしいのは、決してマイナス思考が悪いわけではないということ。
「そんな自分もいい」と受け止めてあげることが大切です。
最後に
心の疲れには本当に様々な原因があります。そしてそれを感じずに、避けて生きていくことはできないでしょう。
生きているといろんなことがありますから。
ですので、自分で心の疲れを癒す、回復させる方法を色々知っておく必要があるのです。
いつも幸せそうに見える人やうまくいっているように見える人は、ストレスを感じにくいわけではなく、実は、自分の心の状態をコントロールすることが上手な人が多いのです。
自分の心はどんなことでストレスを感じるのか、またどんなことで癒されるかを知っていると、心や身体の疲れの悪循環に陥ることなく、疲れやストレスともうまく付き合っていけるでしょう。
心の疲れやストレスも、「これくらい仕方ない」と、放っておくと取り返しがつかないことになってしまう可能性もあります。
そうなる前に。自分との付き合いかたを今一度見直してみましょう。
自分を癒してあげられるのは自分しかいません。
疲れやストレスとうまく付き合い、楽しい人生を過ごせたら良いですね!