「やらないことリスト」を作ると、毎日が変わり、時間と心に余裕ができる

「やらないことリスト」を作ると、毎日が変わり、時間と心に余裕ができる 前向きな人生にする方法
やりたいことや、やらなければいけないことがあるのに、なかなか手がつけられず、時間にも心にも余裕がない人に向け、効果のある「Todoリスト」の作成に繋がるように、どのように「やらないことリスト」を作成するべきかをご紹介します。

これまでの人生の中で、誕生日や年が変わるタイミングで、「今年は○○に挑戦しよう」とか「今年の目標リスト」を作成し、自身の行動基準にしようとした経験は、誰しも一度はあると思います。

そして、リストを作ってみるも、その達成率や実現率が100%だったということは少ないのではないでしょうか?

「Todoリスト」や「タスクリスト」「やりたいことリスト」は、自分の現状を整理したり、やり忘れを防止する上では、とても有効な方法です。

しかし、多くの場合は、リスト化することにこだわりすぎてしまったり、リスト化したことで満足してしまい、本来の意味を成していないことがほとんど。

今回の記事では、「To doリスト」や「タスクリスト」だけを作成するのではなく、「やらないことリスト」を作成し、しないことを可視化することにどんな効果があるのか、そして、どのように作成するべきかを解説します。

やらないことリストの役割

やらないことリストの役割

「やらないことリスト」と言われると、何かを諦めているように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「やらないことリスト」とは、何かを諦めたり、禁止したり、制限するためだけのリストではありません。

「Todoリスト」や「やりたいことリスト」を作成しても、気分が乗らなかったり、他に気になることができてしまい、そちらに時間をとられてしまったことで、せっかく作成した「やりたいことリスト」が作っただけのものになってしまうことに焦点をあてて考えられたのが、「やらないことリスト」です。

では、「やらないことリスト」を作成する理由は何なのでしょうか。

その理由を2つご紹介します。

理由①:やりたいことを達成・実現するため

理由①

「Todoリスト」や「タスクリスト」を作成し、失敗してしまう人の考え方を、「非エッセンシャル思考」と言います。

非エッセンシャル思考とは、

「どれも大切」
「全部できる」
「やらなくてはいけない」

と考えてしまうこと。

非エッセンシャル思考の人は、作成した「Todoリスト」の内容が細かすぎたり、こだわりすぎてしまい本当の目的まで達しないという失敗を繰り返してしまいます。

この考えに反する考え方を、「エッセンシャル思考」と言います。

このエッセンシャル思考とは、

「やらなくては、ではなく、やると決める」
「全てが大切なのではなく、大切なものは滅多にない」
「全部できる、ではなく、何でもできるが全部はやらない」

と考えること。

やらないことを決めることで、自分が本当にやりたいと思っていることは何なのかを明確に自覚し、本当の目的を達成・実現することに力を注ぐことができる人は、エッセンシャル思考の人だと言えるでしょう。

理由②:限られた時間を有効に使うため

理由②

「時は金なり」と言われるように、時間は無限ではなく、有限なもの。

無限ではないにも関わらず、人はついついやらなくてもいいことに時間を使ってしまいます。

そして、それが原因で、本来のやりたいことに時間を使うことができなくなるので、作成した「Todoリスト」はいつまで経っても100%の達成率になりません。

やらないことを自覚し行動から除外することで、時間に余裕がうまれ、やりたいことに時間が使えるようになります。

「やらないことリスト」とは、「やりたいことリスト」を100%実現するために必要な考え方・行動基準を定めることなのです。

やらないことリストの作り方とポイント

やらないことリストの作り方とポイント

ここからは、「やらないことリスト」の作り方とポイントを解説していきます。

手順①:原因を自覚する

原因を自覚する

「やらないことリスト」を作成するにあたり、これまでの自分の行動や自分の習慣を可視化する必要があります。

なぜなら、可視化することで、これまでのあなたの目標が、なぜ達成・実現できなかったのか、その原因を自覚することに繋がるからです。

1週間単位でも、1か月単位でも、1年単位でも構いません。

まずは、これまでの自身の行動を振り返ってみてください。

手順②:意識への印象づけ

原因がわかったところで、この原因をさっそく「やらないことリスト」へ入れていきます。

「やらないことリスト」へ入れていくことで、自分自身へ宣誓することができ、改めてあなたの意識に印象づけることに繋がります。

また可能ならば、仕事とプライベート、恋人と友人というように、自分なりのカテゴリー別にリスト化できると、強く印象づけられるでしょう。

やらないことリストの例

やらないことリストの例

ここでは「やらないことリスト」を、<考え方・意識編>と<行動編>のカテゴリー別にご紹介いたします。

考え方・意識編

・受け身にならない
・先延ばしにしない
・人に期待しすぎない
・他人のせいにしない
・噂話に左右されない
・他人を優先しすぎない
・全てを自分で抱え込まない
・人の意見や評判ばかりを気にしない
・過去の失敗を必要以上に引きずらない

行動編

・夜更かしをしない
・同じやり方を続けない
・セールで買い物をしない
・だらだらとテレビを観ない
・クレジットカードを持たない
・スマホやSNSに依存しすぎない

今回は、考え方と行動のカテゴリーの例ですが、どのようなカテゴリーでも構いません。

あなたなりのカテゴリーで「やらないことリスト」を一度作ってみてください。

「やらないこと」をひっくり返して「やること」も書いておこう

「やらないこと」をひっくり返して「やること」も書いておこう

前述の「やらないことリスト」の作り方とポイントにおいて、手順②まで解説しましたが、よりあなたの行動の実現力を高め、目標達成に繋げる手順③と④をご紹介します。

手順③:行動に制限を設ける

行動に制限を設ける

手順②で「やらないことリスト」へ入れることで、まずは自分自身へ意識づけを行うことができました。

ただし、ここからすぐに行動に反映されるかと言えば、答えはノーです。

その理由は、単に「やらない」と考えただけなので、行動に具体性がないからです。

リストを作ったばかりのときは常に意識できますが、時間が経つにつれ、拘束力は薄れていくでしょう。

そこで、リストへ入れた後に、

「●●しない」を「■■のときは●●をしない→□□のときは●●をする」

というように、否定だけで終わらせず、自分の行動に一定の制限を設けて肯定の行動にして、リストを書き換えましょう。

例えば、

「平日は掃除をしない→土日は掃除をする」

といった具合です。

一定の制限を設けて肯定の行動にすることで、時間と心に余裕ができ、同時に次の行動がイメージしやすくなるため、本来のやりたいこと、やらなければいけないことを叶えられる可能性が高くなるのです。

手順④:行動の具体化

行動の具体化

そして、一定の制限を設けて肯定で終わるのではなく、そこからさらに、「何をどうしたら達成・実現できるのか」と、あなたの思考や行動をもっと具体化できるように進めましょう。

これまで漠然と考えていた行動に、「5W1H」という

「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」

という具体性を加えることができれば、より実効性のある「やらないことリスト」を作ることができるでしょう。

「平日は掃除をしない→土日は、朝8:00に起きて、1時間掃除をする。1週目はリビングとお風呂、2週目は寝室とトイレ」

という具合です。

そうすれば、ただ「Todoリスト」を作成するよりも、「やらないことリスト」を作成したことで、より達成・実現可能で効果がある「Todoリスト」の作成へと繋がっていくのです。

最後に

最後に

いかがでしたでしょうか。

「やりたい」という意志があっても、時間や心に余裕がなければ、行動に移すことはできません。

やりたいことをするためには、「やらないこと」を決めることはとても大切なことなのです。

時間が有限であるということは、あなたの人生や今この瞬間の時間も永遠に続くものではないということ。

限られた時間だからこそ、「やらないこと」を決めて、あなたの「やりたいこと」を1つでも多く実現し、毎日を充実したものにしていきましょう!