世の中には、思い通りにいかないこと、理不尽なこと、嫌なことが溢れています。
日々、ニュースから流れてくる情報も、マイナスな内容のものが多くあります。
そして、自分の身に何か一つでも良くないことが起こったとき、なぜか良くないことは重なり、負の連鎖として立て続けに起こるケースもあります。
どんなに活力に溢れている人でも、何かがきっかけとなり、全てに対してやる気を失い、ネガティブな思考にとり憑かれてしまうことはあるのです。
この思考になってしまえば、負のループに陥り、なかなか抜け出せなくなってしまいます。
生きるのがめんどくさい人の特徴
まず、生きるのがめんどくさいと考えてしまう人の特徴を考えてみましょう。
当てはまるものがいくつあるか、数えながら読んでみてください。
・何の楽しみもない
・生きる気力がない
・片想いが実らなかった
・何もかもがめんどくさい
・生きる意味が見出せない
・大好きな恋人と失恋をした
・生きている実感が湧かない
・何ごとにもやる気が起きない
・自分の存在価値が感じられない
・何に対しても何も感情が湧かない
・取り返しのつかない失敗をしてしまった
当てはまるものはありましたか?
特徴として例を12個あげましたが、どれも視点が “未来” に対しては置かれてはおらず、”過去や現在”で止まっている点が共通しているということにお気づきでしょうか。
つまり、「生きるのがめんどくさい」と考えてしまう人は、これまでの過去の出来事に囚われてしまい、未来をみることができない状態にあるのです。
生きるのがめんどくさくなる様々な原因
ここからは、人が「生きるのがめんどくさい」と考えてしまう原因を、カテゴリーに分けてみていきましょう。
①性格による要因
性格が原因で「生きるのがめんどくさい」と思う人が最も多いのではないでしょうか。
しかし、性格といっても、性格は生まれ持ったものではなく、育ってきた環境やそれまでの経験で作られてきたものであるため、性格が原因としても、どんな性格が原因かを考えてみましょう。
例えば、幼いときから褒められることが少なかったり、できる人に囲まれて育ち、劣等感を持ってしまった場合、その人は自己肯定感が極端に低くなり、どんなこともネガティブに考えるようになってしまいます。
もしくは完璧主義であったり、自分に自信を持っていた人は、何か一つの失敗や出来事が引き金となり、全く真逆の性格に変わってしまうこともあります。
このように、一言で性格といっても、どんな性格から「生きるのがめんどくさい」と思ってしまうかは多種多様であることから、最も多い要因と言われるのでしょう。
②目標がないことによる要因
前述の中で「生きるのがめんどくさいときは、視点が未来に置かれていない」という話をしましたが、目標がないということは、未来を考えられないということ。
これは性格に次いで、二番目に大きい要因といえるでしょう。
多くの人は、幼いとき、自分の未来に対して希望しか持っていませんでした。
しかし、学校教育という集団生活の中で、必ず順位づけは行われ、現実の自分の立ち位置を否が応でも認識させられます。
それらが繰り返されることで、人は自分の未来に対して、希望を抱くことを諦め、目標を持てなくなってしまいます。
そして、「毎日がつまらない」と思うようになり、気力を失っていくのではないでしょうか。
また、人は自分が過ごす環境に対して、選択肢がある場合とない場合が必ず存在します。
例えば、生まれてくる国や文化、場所、家族について、本人に選択肢はありません。
環境によっては、現実的に未来をみることを許されない場合も存在し、そのような場合は、今を生きることで精一杯になってしまうでしょう。
③疲れによる要因
生命活動を続ける限り、ロボットと違い、人は必ず肉体的な疲れを感じます。
さらに、人は精神的な疲れも感じてしまう生き物です。
あなたが所属するコミュニティの中での人間関係や、周囲からの評価、恋愛における別れ、仕事でのプレッシャーなど、今の世の中には精神的に疲れてしまうことで溢れています。
肉体的な疲れに対しては、体からストップサインがでるため、防げる可能性は高いですが、精神的な場合、気づかれにくく、自分でも気づかないこともあるため、注意が必要です。
④生活習慣による要因
最後の要因は、周囲の環境ではなく、あなた自身の行動が招く要因といえます。
例えば、飲酒やゲーム、パチンコなどのギャンブルへの依存により、通常の生活に支障をきたしてしまったり、ひどいときには大きな病気にかかってしまったり、犯罪に巻き込まれてしまうこともあるかもしれません。
次の章では、様々な原因に対して包括的に効果を発揮する対処法を紹介していきます。
手軽にできる!生きるのがめんどくさい時のおすすめの対処法
①休息日をつくる
肉体的な意味だけではなく、精神的にも休息は必要。
なぜなら、今の世の中では、普通に生きていくだけでも、必ず心にかかるプレッシャーが存在するからです。
何も予定を入れず、睡眠を十分に取ったり、何も考えないように趣味に時間を費やしてリフレッシュしたり、一日誰とも会わずに心を休ませるなど、セルフメンタルケアできる日をつくってみてはいかがでしょうか。
②自分にご褒美を用意する
休みなく働いたり、何かに耐え忍ぶ生活を続けるのであれば、自分が喜ぶご褒美を用意してあげましょう。
「海外旅行に出かける」
「美味しいものを食べに行く」
など、ご褒美は何でも良いです。
女性ならば、ケーキバイキングで何も気にせず食べ続けるなど、少しの罪悪感が生まれてしまうようなご褒美を用意し、自分で自分の心を整える機会を作りましょう。
③ありがとう日記をつける
どんなことでも、誰に対してでもいいので、「感謝」する心や視点を持てるように、記録をつけるのも良い方法です。
具体的には、日記やブログを書く中で、「ありがとう」という言葉を必ず使うことをルール化してみたり、誰かがアップした綺麗な風景写真に対してお礼のコメントをするなど、どんな形でもいいので、プラスの行動をすることです。
そのような行動を無理なく続けることで、少しずつ性格や考え方はプラスの方向に変えていくことができます。
④生活習慣を正す
実は、規則正しい生活は、自律神経の乱れを防いでくれたり、気持ちの安定にも効果があります。
「何もかもめんどくさい」と思ったときに、あれこれ新しく手をつけたくないのであれば、生活を整えてみてください。
「今やるべきことは生活を整えること」と、それだけに集中し、淡々と過ごしていても、明らかに以前と違った心の状態になっています。
心に余裕ができるのです。
すると、「今日は、ずっとやってみたかった釣りに挑戦してみようかな」などと、気づけば自然に意欲が湧いてきますよ。
生活習慣を正すには、自分に厳しく、どこまで徹底的に継続できるかが大きな課題となります。
⑤やりたいことリストをつくる
人は、目標や目的ができると、未来に対して希望を持ち、自然と視点や思考がプラスに転じる生き物です。
プラスに転じれば、そこからプラスの行動が生まれます。
はじめは、どんな内容でもいいのです。
目標と大きく考える必要はなく、あなた自身が “やってみたいこと” の興味レベルのものを書き出してみてください。
最後に
あなたは、今、「生きるのがめんどくさい」と思っていますか?
これまで、「生きるのがめんどくさい」と思ってしまう人の特徴や原因、その対処法を解説してきました。
しかし、最も大切なことをまだ伝えていません。
それは、「生きるのがめんどくさい」と人が考えてしまうことは、実は「もっと自分の人生を楽しいものにしたい」という欲求の現れだということです。
人が「つまらない」と思うのは、「楽しい」を期待していない限り、思うことはありません。
「つまらない」と初めから思っていれば、恐らく何も感情は起きません。
筆者は、どんなことも、自分の捉え方、考え方次第だと思っています。
何かに取り組む際、「意味がない」と思って取り組めば、絶対に意味のないものになってしまいますが、「必ず意味がある」「意味のあるものにする」と考え、何かを得ようと思って取り組めば、必ず得るものはあり、意味のあるものになります。
これは、「プラシーボ効果」という人間の思い込みの力の話の一部ですが、「生きるのがめんどくさい」と思ってしまったときは、まずは自分の心が何を望んでいたのかを考えてみてください。
自分と向き合いながら、ご紹介した対処法を実践してみてください。そうすると、あなたの視界は広がり、きっと「生きていくこと」の見方が少し変わってきます。
あなたの人生は、まだまだこれから。
あなたの考え方次第で、あなたの行動は変わり、人生は素晴らしいものになります。
ぜひ、一緒に素晴らしい人生を送っていきましょう。