「マンダラチャート」の作り方と仕事での事例

やりたいことリストを書き出す やりたいことの叶え方
目標達成シートとして知られる「マンダラチャート」。このシートを作ることが、決してゴールではありません。途中でくじけそうになったり、モチベーションがなくなってしまわないような方法、その道しるべとなる「マンダラチャート」の作り方を、事例とともにご紹介します。

仕事や自己成長のため、目標設定は欠かせないものだと言われています。

目標はあるけれどなかなか達成できなかったり、目標設定の重要性を理解していても行動に移せず悩んでいる人が多いです。

そこで、今回は、目標を達成するために必要なことや目標設定する際の注意点、マンダラチャートを使った目標設定シートの作り方を、具体例を用いながらご紹介します。

目標設定シートを作る前に気をつけること

目標設定シートを作る前に気をつけること

いきなり目標設定シートを作り始めるのではなく、前提として知っておいてほしいことが3つあります。

目標と目的の違いを知る

目標と目的の違いを知る

「今年の目標」や「目標達成のためにやるべきこと」に使われている、「目標」と「目的」の違いを知っていますか?

目標とは目印のことです。

目的地に達する道筋に設定し、目的への道筋を見失わないようにするとともに、モチベーションを維持するために設定していきます。

目的とは、最も得たいもので最終的に狙う対象のこと。

つまり、「目的」というゴールに到達するまでの過程に立てるのが「目標」です。

目標の前に目的をまず考える

目的があって、目標を立てていくものです。

ここで、目的を持てない人の多くはこんなことを思っていませんか?

・どうせ目標なんて達成できない。
・いつも途中で諦めてしまっている。

これは、あなたがこれまでに挫折や失敗を恐れているからではないでしょうか。

または、仕事が忙しい、時間がない、お金がない、など自分に制限をかけてしまい、半ば諦めの気持ちがあるからかもしれません。

まずは、自分の目的をしっかり把握することから始めましょう。

どうして目標設定が必要なのか知っておく

どうして目標設定が必要なのかを知っておく

目標を持つことは、モチベーションを維持するために非常に大切なことです。

目標を持って行動した結果、何かを達成できたときの達成感や満足度も高くなり、次の目標へとステップアップできます。

目標がないと、途中で燃料切れを起こしてしまって、最終的に達成したいこと(目的)まで到達できずに終わってしまいます。

「マンダラチャート」の作り方

マンダラチャートの作り方

「マンダラチャート」を使うことにより、目標を可視化できます。

可視化することによってより、鮮明にゴールを描けるようになります。

やり方は人それぞれですが、今回はゴールから順番に考えていく作り方を見ていきましょう。

マンダラチャート

マンダラチャートは、1979年に株式会社クローバ経営研究所の松村寧雄氏によって開発されたものです。

9×9=81マスのシートの中央に、達成させたい目標や夢を書き込み、その周囲8マスには、中心の目標や夢を成し遂げるために必要な8要素を書き込みます。

さらに、それらの必要な8要素を周囲の3×3のエリアの中央にそれぞれ書き、成し遂げるために必要な8つの行動を書いていきます。

つまり、夢ややりたいことの達成に必要な8つの要素を叶えるために、それぞれ8つの行動(合計64)を整理できるシートになっています。

作り方
1.真ん中に最終ゴールを決定する。
2.ゴールを達成するための8つの要素を抽出する。
3.8つの要素それぞれを達成するための行動をそれぞれ8つ書く。

必要に応じて、この64つの行動を、さらにタスクとして期日を決めて取り組んでいくという形です。

このマンダラチャートを使ったことで知られているのがメジャーリーガーの大谷翔平選手です。

大谷翔平選手は花巻東高校野球部時代に、野球部監督からマンダラチャートを勧められて使っていたそうです。

マンダラチャート_大谷翔平

これを見ると、目標を可視化し明確で具体的な目標が書かれており、ゴールもしっかりとしています。

マンダラチャートの作り方の事例(仕事編)

マンダラチャートの事例(仕事編)

大谷翔平選手のマンダラチャートを参考に、自分の仕事における「最終ゴール」を書き込んでみてください。

例えば、仕事の事例で考えると、会社における目標を考えた際に

「営業成績No1になる」

と、真ん中に書いたとします。

「営業成績No1になる」と書いた周りに、そのゴールを達成するための8つの要素を抽出します。

今回の場合でいうと、

・ロジカルな考え方
・クロージングする力
・コミュニケーション能力

などが、でてくるかもしれません。

そして、その要素の周りに、それらを達成するための行動を書いていきます。

「コミュニケーション能力」なら

・第一印象をよくする
・ジェスチャーを多く取り入れる
・相手の話を途中で途切らせない

などが挙げられます。

このように、具体的に何をすれば「コミュニケーション能力」を高められるかがわかってきます。

とてもシンプルですが、実際やってみると今日からできることが想像以上に多くあることに気づき、行動が変わっていきます。

仕事だけに限らず、人生の目標を真ん中に書いても面白いですよ。

「マンダラチャート」を作るときのおすすめの考え方

マンダラチャートを作るときのおすすめの考え方

「マンダラチャート」を作るときに、とりあえずシートを埋めるために、思ってもいないことを書いてしまうことがあります。

シートの完成は1つの目標ですが、しっかり作っていないと結果的に目的が達成されず、シートを作った意味がなくなってしまいます。

そこで考え方として「SMARTの法則」を取り入れられると、より具体的になり叶いやすくなるので、普通に作ろうとしてつまずいた人は参考にしてみてください。

SMARTの法則を意識する

SMARTの法則を意識する

目標設定する際に使われるのが「SMARTの法則」です。

SMARTの法則とは、ジョージ・T・ドラン氏が1981年に発表し5つの頭文字をとってつけられた、主に経営コンサルタントが目標設定を行う際に使用するものです。

Specific:具体性

目標設定をする際に、重要なことは具体的に目標設定を行う必要があります。

漠然とした目標ではなく、明確で具体的な目標を設定することで、モチベーションの維持やパフォーマンスの向上につながります。

Measurable:計測可能・計量性

目標設定する際には、計測可能性、すなわち数値化が特に重要です。

文章だけでは明確で具体的な目標も見えづらく不透明です。

例えば契約数や売上高などがわかりやすいですね。

達成されたかどうかがわからないと、目標の検証ができませんので、必ず達成が確認できるように目標を立てましょう。

Assignable:割り当て

組織で動くときや、他人と協力して物事を行うときに重要なのが、割り当ての適切さです。

自分の得意なことや、他人の得意なことを認識して、適切な役割分担ができると目標達成確率が大きく上がります。

Realistic:現実的

目標設定は夢ではありません。

夢は、叶わなかったで終わってしまっても仕方がありませんが、目標は現実的内容でなくてはなりません。

しかし、いきなり目標を高く、大きくては大きなリスクを伴うこともあります。

目標は、高くなくても達成できるものは数多くあるので、目標を達成できる範囲を想定して設定することが重要です。

Time-related:期限の設定

目標設定には、期限を設定しましょう。

締め切り日を設けなければ、いつまで経っても前には進めず、行動すらできません。

現実的なことにもつながってきますが、その期限設定が適切であることも大切です。

より詳しい内容は、こちらの記事に載っています。

『SMARTの法則』による目標設定方法と例

『LIST』で目標を達成しよう!

マンダラチャートを使ってモチベーションをあげよう

目標達成シート(マンダラチャート)を作ってみると、これからの行動が具体的になり、モチベーションが向上していきます。

ここで、夢の達成により近づくために、マンダラチャートと掛け合わせて使ってほしいのが、公式アプリ『LIST』。

『LIST』は、やりたいことリストを作ることができるアプリです。

細かく洗い出した小さな夢、小さな目標を、スマホの中でいつでも持ち運び、管理することができます。

さらに、メモ機能やリマインダー機能、他の人の夢を参考にできる機能まで付いており、あなたの夢の達成を全力でサポート!

詳しくは、やりたいことリストを作るアプリ『LIST』を徹底解説!をご覧ください。

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