「夢を叶える」と聞いて、どんな印象を持ちますか?
夢を実現させることは、人によって挑戦する前から遠い目標だと感じてしまったり、そもそも現実的ではないと思っている場合が多くあります。
確かに、自分の夢を現実のものへとするためには、少なくない努力が必要です。
簡単に実現できないからこそ、「夢」と表現されます。
しかし、夢を叶えることは決して無理なことではありません。
少なくとも、実現に向けて確実に近づいていく方法は確かに存在します。
どんな夢なら実現するのか
そもそも、どんな夢であれば、叶いやすいのでしょうか?
叶いやすい夢とはどんな夢であるのか、その共通点をご紹介します。
①「なぜその夢を叶えたいのか」が言語化されている夢
なぜその夢を叶えたいのか、夢を叶えるための理由や目的がしっかりと言語化されている夢は叶いやすくなります。
「自分はこの夢を叶えることで何を成し遂げたいのか」が分かっていないと、途中で何のために頑張っているのかわからなくなったり、モチベーションが保てなくなってしまいます。
まずは、その夢を叶えたいと思う理由がハッキリしているかどうか考えてみてください。
ただ漠然と叶えたいと思っているだけだったり、「夢」という言葉に酔っているだけでは、夢の実現は文字通り夢のままで終わってしまうでしょう。
わざわざ言葉にする必要なんて…と感じる方もいるでしょうが、自分の思いを言語化することは、非常に重要なことです。
言語化する過程で、それまで自分でも気付けなかった思いに気付くことがあったり、改めて自分の夢を叶えたいという願望を認識することで、実現に向けた意思を更に強めたりすることができます。
その中で新たな「叶えたい理由」ができることもあるでしょう。
変に格好付けた理由を並べる必要はありません。
シンプルに、かつ率直に、自分の夢が自分にとってどんな意味を持つのかを言葉にしてください。
②周りの人も幸せにする夢
自分がその夢を達成することで、周りに良い影響を与えられる夢は叶いやすくなるでしょう。
周りへの影響とは、例えば、「自分が作ったメニューで、食べてくれた人を笑顔にしたい」など、どんなことでも良いのです。
夢が叶った結果、周りにどんな変化が起こるのか想像してみてください。
しかし、「周りの人も幸せにする夢」というのは、周りの幸せを基準に夢を選ぶということではありません。
あくまで今自分が抱いている夢が、どういった形で人を幸せにするのかを想定するという意味です。
そうすることで、夢を叶えることに対する意義をしっかりと持つことができます。
自分の夢を叶える意義が見つかれば、努力を続けるモチベーションになることに繋がります。
また、誰かを幸せにする夢であれば、自然と周りが応援してくれるようになります。
「それなら一緒にその夢を叶えたい」と仲間になってくれる人や、助けてくれる人が現れたりして、結果として叶いやすくなります。
「自分の夢を叶える」という自分本位な行為も、誰かのためになる可能性を思えば、実行することに躊躇うこともなくなるでしょう。
夢を叶える9つの行動と心がけ
ここからは、夢の実現へ向けて実際に行動していく上で、助けとなる9つのポイントをご紹介します。
①先人の失敗に学ぶ
夢を叶える上で、その道のパイオニアから学ぶことは基本ですよね。
ただ、成功への道のりから学ぼうとはしてみても、「失敗から何かを得よう」という発想には中々思い至らないものです。
なぜ、成功法ではなく失敗例なのでしょう。
それは、「失敗しないためにはどうすればいいか」を自分で考える機会ができるからです。
「こうすれば成功する」という事例は、実践しようとすると、ただ知識をなぞるだけになります。
それに対して、失敗例から学び取ろうとした場合、思考は「こうならないためにはどうしよう」という所からスタートするので、実際にどう行動するかは自分で決める必要があります。
そういった先人たちの失敗は、多くの書籍から知ることができます。
その道の先人が著した書籍があれば、ぜひとも一度読んでみましょう。
②迷ったら勇気のいる方を選択する
「人生は選択の繰り返しである」という考え方があります。
同じように、夢を叶える道のりの中でも、多くの選択肢に悩まされる局面があることでしょう。
そういった状況に陥った時には、勇気が必要な選択を取るようにしてみてください。
なんとなくみんな直感的にわかっていることですが、おそらく夢に近づくのは、勇気がいる方の選択肢です。
考えようによっては一つ一つの選択がとても重いものに感じてしまうかもしれませんが、そこで毎回楽な方を選んでしまう癖がついてしまうと、その度に夢の実現は遠のいていきます。
常にいばらの道を突き進む必要はありませんが、いつかここぞという選択を取らなければならない時が来ることを、常に念頭に置いていてください。
③夢を叶えた人の努力の仕方を真似る
夢を叶える上で、努力は切り離すことができません。
一口に努力と言っても、その方法やノウハウは、良いもの悪いもの含めて多種多様。
上手な努力の仕方を身につけることは、夢の実現のための近道です。
そのために、夢を叶えた人の努力の方法を真似ることは、非常に有用です。
先人の成功法に倣うことは、他者の夢をなぞることになると前述しましたが、努力の方法を真似ることは意味が異なります。
この場合、真似るのは、あくまで努力の方法。
夢を叶えた人の歩いた道を追うのではなく、歩き方を身につけるのです。
練習の方法、壁に立ちふさがれた時の心構え、日々の心がけなど、全く違う土壌の成功者でも、夢の実現に至るまでの努力の方法は、あらゆるジャンルで活用することができます。
④人に断言する
自分の夢を吹聴することに抵抗がある人は多いかと思います。
自分の胸に秘めて、ひたむきに努力することに美学を感じる人もいるでしょう。
しかし、誰かに自分の夢を話すことは、メリットがないわけではありません。
人は、目標を人に断言するだけで自然と「叶えよう」と思うようになります。
さらに、誰かに自分の夢を断言すると、叶うか否かはともかく、叶えるために何かしらの行動や努力を行っていることを示さないと、ただのほら吹きだと思われてしまいます。
これによって、夢のために努力しないという選択にリスクが生まれるのです。
そのリスクが背中を押してくれることがあります。
何より、無理やり自分の夢や叶えたい理由を言語化することにつながることがポイント。
人に話す、すなわちアウトプットは、考えや思いを明確にする上で非常に大切なことです。
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⑤夢を叶えた人に会いに行く
夢を叶えた人には、独特のオーラがあります。
それはテレビや書籍からだけでは感じることのできない要素です。
自分の夢を叶えたという事実は、人生における自信に繋がり、それが立ち振る舞いやその人の空気にも現れるのです。
そういった人たちと実際に対面することは、非常に刺激となります。
他では聞けない生の意見を聞くことができ、アドバイスを乞うこうのも良いでしょう。
探してみると案外近くにいることままあります。
予想だにしない出会いから、対面が叶う可能性だってあります。
周りに夢を叶えた人がいるならば、臆せず会いに行ってみましょう。
⑥良きメンターを見つける
メンターとは、指導者や、助言者のことです。
自分の夢を理解してくれて、適切な助言をしてくれる人は、あらゆる局面で心の支えとなります。
ここで気を付けたいのは、良きメンターとは、甘やかしてくれる人のことではありません。
時には厳しい意見を言ってくれる、本当の意味で自分の夢を大切に思ってくれる人を見つけるようにしましょう。
⑦毎日ほんの少しでも行動する
生きていくためには働く必要があり、人生の時間の大半は仕事をしています。
そんな中で夢を叶えるためには、少ない時間を駆使して意識レベルで自分の人生の中心に夢を据える必要があります。
そのための最低限できることとして、、毎日ほんの少しでも良いので、夢のために行動する時間を必ず確保するようにしましょう。
その行動が習慣として根付けば、一日の比重は自然と夢の方へと傾くことでしょう。
⑧継続するための工夫をする
なにごとも継続は難しいことです。
それは夢のためでも変わりません。
実現に向けた努力を継続するために工夫を凝らしましょう。
おすすめは、スマホのアプリを利用したスケジュール管理です。
「この曜日のこの時間は必ず夢のために行動する時間を取る」や、「毎日この時間からこの時間までは夢のために行動する」といった予定をあらかじめ設定しておき、アプリの通知やアラームを利用して習慣化させる方法です。
他にも、To Doリストを作ったり、常に目に入るところにスケジュールを掲示したり、方法は数多くあるので、自分に合った工夫を実行しましょう。
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⑨あえて心良い環境を抜け出す
環境とはとっても大切な要素です。
しかし、「今の自分を変えたいけど、今の環境は居心地が良くて楽だから変えたくない」という思いを抱いている方もいるでしょう。
ここで、あえて、その心地よさから抜けてみて、今までと違った環境に飛び込んでみると、案外それが人生の転機となることは多いもの。
ぜひ、自分の夢に少しでも近づける環境や、「今より少し難しいことが多そう」なレベルの環境へ身を置いてみれください。
また、追い詰められないと頑張れないという人がいます。
おおよそズボラな印象を持たれることが多いかと思いますが、実際追い詰められることで初めて本気が出せるようになることは、珍しいことではありません。
あえて逃げ道をなくし、辛い環境へ身を投じることで、夢に対して本気を出せるようになるかもしれません。
ただ、これは諸刃の剣で、同時に辛さに負けて自分も夢も潰されてしまう危険が考えられます。
自分の耐えられる臨界点をしっかりと認識してから実行に移しましょう。
⑩努力して向かっている方向がゴール(=夢)と合っているか確認する
せっかくの努力も、方向性を間違っていれば無駄になってしまいます。
そうならないためにも、定期的に自分の努力の方向が合っているのかを確認する必要があります。
努力を継続していく内に、手段と目的が入れ替わってしまうことがあります。
そんな状況に陥らないための方法が、はじめにお話しした、夢を叶えたい理由を言語化することです。
なぜ夢を叶えたいのか、自分が何のために努力しているのか、それを見失わないようにしましょう。
初心忘れるべからずです。
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最後に
「夢」は人生を豊かにする薬になれば、時として人を酔わせる毒ともなります。
はじめてその夢を抱いた時の、純粋な気持ちを忘れないようにすれば、自ずと自分の夢は薬となり、結果が伴います。
その結果が、夢の実現だとは限りませんが、自分にとって意味のあるものであることは疑いようもありません。
夢を追う中で、時に折れそうになったり、諦めたくなったりすることがあるでしょう。それでも負けずに、叶えたいという一心で歩き続けるための方法が、今回ご紹介した9つのポイントです。
この記事をご覧になったということは、夢を追うか追わないかという選択肢から、追うという選択肢を選び取った方なのでしょう。
その選択を無為にしないためにも、できる限りの努力に取り組んでいきましょう。