想像力がない人とは?想像力豊かな自分に変わる方法

自分には想像力がない? 前向きな人生にする方法
想像力豊かな人は、人の気持ちがわかる、トラブルを回避できる、チャレンジングになれるなど、良いところがたくさん。今回は、「想像力がない」ことで困ることが多い人に向け、想像力豊かな自分へ変わる方法をご紹介します。

想像力とは、「先を見る力」「予測能力」といった意味合いで使われることが多い言葉。

想像力豊かな人は、仕事を進める力や、リスクヘッジに長けている人が多いです。

しかしそれだけでなく、コミュニケーションが上手にとれたり、やりたいことに挑戦できたり、毎日を楽しめたりと、とっても魅力的な力なのです。

今回の記事では、想像力がないことに悩んでいる人に向けて、想像力豊かにする方法をいくつかご紹介します。

想像力が豊かな人の特徴

夢を叶える人の共通点

冒頭で、想像力を『先を見る力』と述べましたが、さらに掘り下げて言えば、想像力は『考えを発展させる力』とも言えます。

「想像力が豊か」とは、目の前にある情報から、目の前にない情報を読み取ることができることです。

いずれにしても肝心なのは『自分で考える』ということです。

この『自分で考える』ことが『想像力を働かせる』ということであり、それができることが想像力豊かな人の特徴です。

想像力がない人の特徴

「想像力がない」とはどういう状態なのか

「想像力がない」とは、つまりは因果関係を考察する力がない状態のこと。

行動の先には、必ず結果があります。

「自分が何か行動を起こした時、その行動が最終的にどんな結果になるのか」

「思い描いた結果になるためには、どんな行動が必要か」

「目の前の結果が残るに至った、要因となる行動は何だったのか」

といった自分の行動と結果の因果関係を考えない。

これが想像力がない人の特徴と言えます。

今の想像力はどれくらい?『想像力チェックシート』

まずは、自分にどのくらい想像力があるのか確認してみましょう。

自分はいくつ当てはまるか、数えてみてください。

①よく「もっと周りを見よう」と言われる
②予想外の事態に頻繁に見舞われる
③失敗に気付くのが遅くなってしまう
④活字を読むのが苦手だ
⑤「冗談が通じない」と言われる
⑥怒っている人を見ても、なぜ怒っているのか分からないことが多い
⑦何気ないことで人を怒らせてしまうことが多い
⑧ドラマや映画を見ても、登場人物に感情移入できない
該当数0個

上に該当するものがなかった人は、十分に想像力を有しています。

それでも「自分に想像力がない」と思ってしまっているのなら、それは想像力の使い方に少し難があるせいかもしれません

ちょっとした工夫と努力で問題は改善できるはずです。

該当数1〜2個

該当したものが1〜2個の人も、一般的に見て想像力は十分に持ち合わせていると言えるでしょう。

恐らく問題は、意識的に想像力を働かせることができるか否かによるものではないでしょうか。

想像力を持つことも大事ですが、想像力のコントロールも非常に重要な要素です。
その方法を考えていきましょう。

該当数3〜5個

半数近くが該当した人は、想像力を張る分野に偏りがある可能性が高いです。

少なくとも自分が得意な分野で想像力を働かせることは出来ているはずなので、それを応用してより多くの方面で想像力を使えるように訓練していきましょう。

該当数6〜7個

大半の項目に該当した人は、日常生活で何かを想像する習慣がない人です。

想像力を得るために、まずは日頃から想像力を使って生活する習慣を身につける必要があります。

逆に言えば、訓練次第で想像力を身につけることは可能です。諦めるのはまだ時期尚早です。

該当数8個

全ての項目に該当した人というのは、目の前のタスクに追われてしまい、精神的に余裕が持てない結果、想像力の発揮が阻害されている可能性が高いです。

責任の重圧や、他者からの評価に対する恐怖など、理由は人により様々ですが、まずは想像力を得るために努力する前に、想像力が発揮できない原因を知ることが第一歩となります。

焦ってしまう局面でこそ、一旦呼吸をおいて冷静になれるように意識してみてください。

想像力が大切な理由とメリット

想像力が大切な理由

失敗やトラブルを未然に防ぐ

想像力を発揮できるようになれば、多くの失敗やトラブルを未然に防ぐことができます。

例えば、『何気ないことで人を怒らせてしまった』ケース。

これは、そんなつもりのない発言だったのに、何かが相手の琴線に触れて怒らせてしまった、という状況です。

自分の体型を気にしている人を慰めようと思った時、言葉の選択を誤ると、相手を怒らせてしまいますよね。

自分を太っていると思っている人に、「十分痩せてる」と声をかけたとしても、声をかけた人の方が明らかに痩せていた場合、受け取った側は嫌味にしか聞こえないかもしれません。

このような状況で、自分の発言が相手にどういった意味で捉えられるかを考える力も想像力の1つです。

相手の人柄や自分との関係性など、持てる情報からある程度の反応を推測することができます

これを上手く活用すれば、多くのトラブルを避けることが可能となります。

物事を成功に導く

想像力は、失敗やトラブルを回避する以外にも、物事を成功へ導く際に、大きな役割を担います。

先程、人が嫌な思いをする言葉について例を挙げましたが、言って欲しくない言葉の可能性に思い至ることができるなら、同様にその人が欲しがっている言葉についても考えを巡らせることができるはずです。

ただ前に歩くだけだと、その足跡は歪に残っていきますが、ある程度目指す場所が分かっていると、残った足跡は綺麗な直線を描きます。

自分が今どこに向かっているのかを明確にするためには、想像力が必要不可欠なのです。

想像力を豊かにする方法

想像力を豊かにする方法
それでは、ここからは想像力を豊かにしていくための具体的な方法と、より実際的な想像力の使い方についてご紹介してきます。

①間違い探しを解く

クイズ関係の書籍や雑誌のコーナーなどでよく目にする間違い探し。これは想像力を鍛えていくために非常に便利なコンテンツでもあります。

通常だと2つの絵を見比べて、そこにある違いを探していきますが、今回ご紹介するのは『設計者がどこに違いを配したのか』を想像することで問題を解いていく方法です。

簡単に言うと、間違いがありそうな場所にヤマを張って、そこに違いがあるかどうかを確認していきます

コツとしては、自分が問題を作るとしたら、どこに違いを持たせるのかを考えてみるといいでしょう。

これは、見ず知らずの設計者に対して感情移入することで、人の思考や機微に思いを巡らすための訓練です。

「この絵のこの部分が怪しい」や、「自分ならこの空白部分には違いを持たせたいな」といったように、問題を作る行程を想像しながら間違いを探してください。

実際に間違いがあるかは重要ではありません。

他者の思考をトレースしようという行為そのものが、対人関係における想像力を鍛えてくれます。

②小説を読む

小説を読む。
小説は想像力の基本であり、それ故に一番信頼できる訓練法です。

『活字』と言わず、あえて『小説』と表現したのには理由があります。

小説とは、自己啓発本などとは違い、物語が書いてある本のことです。話の筋だけではなく、風景や人の仕草などが全て文章で書いてある小説の方が、読むためにより多くの想像力が必要となります。

登場人物の台詞が多いものよりは、作者自身の言葉(地の文)が多く書かれている作品が望ましいです。

文字から五感を働かせられるようになれば、誰かの言葉や自分の置かれた状況から、より多くの情報を得られるようになります。

文章とは、見たり聞いたりする感覚を経て初めて生まれるものです。

つまり文章を読んで、そこから情景を思い浮かべるという行為は、言うなれば感覚の逆輸入です。

これは想像力がなければ大変な苦労を要します。

しかし、一日数ページでもいいので、物語を読むことを習慣づければ、想像力は必ず培われていきます。慣れるまで大変かもしれませんが、勇んで挑戦してみましょう。

③常にトラブルの可能性を1つは考える

常にトラブルの可能性を1つは考える。
「想像力が足りない」と言われてしまう時に最も有り得る状況は、自分の想像したビジョンと実際の結末に差異があった場合です。

この2つが食い違ってしまうと、実際の想像力の有無に関わらず「想像力が足りない」という評価を下されてしまうことがあります。

それを防ぐためには、タスクを進める上で、何かしらのトラブルが起こる可能性を最低でも1つは考えておくようにしましょう。

小売業などでよく起こるトラブルを例に挙げてみましょう。

新商品の発売に先駆けて、事前に予約を取っていた状況を想像してください。

荷物が届く日にちをお客様に伝えて、入荷したら取り置いておくように手配していたとします。

通常なら発売日には荷物が届くはずなのに、その時に限って配送のトラブルで着荷が遅れてしまいました。

当日になって荷物が遅れる旨をお客様に連絡をしてみると、非常にご立腹でクレームとなってしまいました。

この状況ですが、これは荷物の配送が遅れる可能性に思い至っていれば、何らかの対策が取れた案件です。

発売日があくまで予定であるということを念を押しておいたり、「何日~何日の間に入荷します」といったように、ある程度の余裕を持って発売日を伝えておいたりすることはできたはずです。

人は強く確信を持っている物事ほど、不測の事態に陥った時の対応が遅れてしまいます。

「普通起こらないだろう」と思考を止めてしまうことは、どんな状況においても良い姿勢だとは言えません。

99%成功する可能性があるということは、1%は失敗する可能性があるということです。

想像力は1点に集中させるだけではなく、広く発揮することでより上手く活用することができます

最後に

最後に

小学校での国語の授業でよくある、「この時作者は何を思っていたのか」という問いがあります。

授業なので、この問いには明確な正解が用意されていますが、想像力という観点のみに絞って見れば、不正解の回答を出すことにも大きな意味が存在します

自分の出した回答は、正誤に限らず想像力を働かせた結果です。

回答を導き出すことが想像力の有無ならば、その回答が正解かどうかを考え、発表するか否かの判断をすることが想像力の使い方です。

想像力を培い、その使い方を学ぶ手段は身の回りにありふれています。

見落としがちなその機会も、感性のアンテナを張り巡らせることで、今よりずっと多く手にすることができるはずです。

今回ご紹介した方法を習慣化することができれば、想像力は必ず得られます。
諦めずに継続していきましょう。