生きていれば、思い通りにならないことばかり。
その度にどん底まで落ち込んだり、将来が不安になったり、なかなか「人生なんとかなる」なんて思えませんよね。
しかし、案外思ったよりも「なんとかなる」のも人生です。
実は、成功者には楽観的な人がとても多いと言われています。
ポジティブに捉えることができるだけで、自然と何事もうまくいく…!
それは決して、能天気なわけでも、ネガティブな視点が全くないわけでもないのです。
「人生なんとかなる」タイプの人の特徴
まずはじめに誤解しないでいただきたいのは、「なんとかなる」とは、何の努力もなしに勝手に物事がうまく進むということではないということ。
自分で何も考えず、いつも誰かに依存し流されていては、物事がいい結果になるとは思えませんよね。
つまり、自分が目指すもののために努力を尽くした結果、「なんとかなる」「きっとうまくいく」と思えることです。
そして、この前提の上で、「人生なんとかなる」と楽観的に考えられる人は、自分なりの幸せの定義を自然と持ち合わせているのです。
①自分なりの幸せの定義を持っている
「人生なんとかなる」と思える人は、自分なりの幸せの定義を持っています。
幸せの定義とは、
・家族や友人が毎日笑顔なら幸せだ
・日々美味しいものを食べられるなら幸せだ
など、「自分はどんな状態ならば、幸せなのか」という基準のことです。
もちろんそれは、人それぞれ。
「自分の幸せの基準が満たされていれば、何があっても大したことではない。」
そんな風に割り切ることができるのが、「人生なんとかなる」人の特徴です。
②細かいことを気にしすぎない
「人生どうにかなる」と、楽観的な人は細かいことを気にしないという特徴があります。
細かいことに気を取られすぎると、様々な困難や障害が多く立ちはだかっているように思えてしまいます。
そうすると、本来の目的や、物事の本質を見失いがちに。
逆に悲観的な人は、細かいことにまで目がいくため、トラブルを予期して考えすぎてしまいます。
トラブルが起こる前から気にしすぎると物事が前に進みません。
③「今」に集中することができる
「人生なんとかなる」と考えられる人ほど、「今」に集中することができ、たとえトラブルが起きたとしてもドンと構えています。
悲観的な人だと、どうしても将来のことがなんとなく不安になったり、過去のことを気にしすぎてしまったり、起きた出来事に対して悪い未来を結びつけ、どんどんネガティブになってしまうこともあるでしょう。
しかし、「今」に集中することができれば、マイナスな出来事が起きても、余計な不安がないため気分を落としすぎることなく解決に力を注ぐことができます。
結果として「人生なんとかなる」のです。
④根拠のない自信を持っている
「人生どうにかなる」と考えている人は、根拠のない自信を持っているという特徴もあります。
最善の努力を尽くした上で、楽観的な人は、「結果がどうであれその後はどうにでもなるし、どうにでもすることができる」という自信があります。
このような人は、例えば資格試験で、「自分はやれるだけのことをやった」と言えるくらいの努力を重ねた後は、何も不安に思うことなくただ前向きに結果を待つべきだ、と考えているのです。
もし、最大の努力をした結果が不合格だったとしても、納得して受け入れられるのが楽観的な人の特徴です。
「人生なんとかなる」と楽観的に生きる方法
「人生なんとかなる」と楽観的に考えるタイプの人は、自分なりの幸せの定義を持っていて、非常にスムーズに人生を生きているように見えますよね。
では、一体なぜ彼らは自分なりの幸せの定義を身につけているのでしょうか?
それは、「人生なんとかなる」と楽観的に生きる人の考え方に起因します。
楽観的に生きたい、もっと気楽になりたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
①他人と比較しない
楽観的な人は、他人と自分を比較しません。
なぜなら、能力も考え方もなにもかも違う他人と自分とは比較できないと分かっているからです。
他人と比較しても、相手の方が優秀に見え、「なぜ自分はできないんだ」と落ち込むか、「自分の方が相手より勝っている」と優越感に浸るだけ。
「人は人、自分は自分」と考えれば、余計なことに気を取られず、いつでもおおらかでいられます。
②失敗を恐れない
悲観的な性格の人は、挑戦する前から様々なリスクを考えてしまい、結局行動に移せないということが度々あります。
また、悲観的な人は失敗することを恐れ、慎重に物事を進めるため失敗することがあまりありません。
逆に、楽観的で「人生どうにかなる」と考える人はどんどん挑戦をしようとします。
そのため、自然と失敗の経験も多くなります。
失敗が多いということは、ネガティブなことと思われるかもしれません。
しかし、人はたくさん失敗して成長していくものです。
例えば、新入社員のころは失敗続きで周囲からも差をつけられていた営業マンが、失敗をバネにしながら試行錯誤を繰り返して営業成績トップをとって大活躍しているというケースもあります。
楽観的な人でも、人間なので失敗して落ち込むこともちろんもあります。
ところが、いつまでも落ち込んでいるわけではありません。
「失敗をしたということは、次からは同じことをしても無駄だというデータを手にすることができた」と考えます。
そして失敗を次にどう生かすかを考え、一度は落ち込んだとしても立ち直りが非常に早いのです。
失敗を恐れず挑戦し、もし失敗してもその経験を生かしてまた挑戦をするので加速度的に成長していくことができます。
③ネガティブに思えることをポジティブに捉える
楽観的な人は、物事を捉える思考のフレームもポジティブ。
他の人にとってネガティブに思えることでもポジティブな面を見つけ出し、そこに注目することができます。
一見すると不利な状況から良い部分を見つけ出すことができるので、停滞してしまっていた状況が良い方向に転じるということが起こることもあります。
④考えてもどうしようもないときは考えるのをやめる
つい考えこんでしまい、悪い想像が膨らんで不安になってしまったことが皆さんもあるのではないでしょうか?
考え込む性格の人は、自然と自分の内側を見つめ、内省(ないせい)する性質があります。
悩んでいるときなどネガティブな気持ちのときに、自分の内側に考えが深く及びすぎてしまうと、自分を責めてしまうことも。
「人生なんとかなる」と楽観的な人は、必要以上に考えてもどうにもできないことがあれば、「考え込んでもしょうがない」と割り切ることができます。
そして割り切った上で、とにかく行動を起こそうとします。
ここで大事なのは、決して考えることをやめたわけではないということ。
つまり、彼らは「動きながら考える」ということをするのです。
途中で問題が発生したとしても、それを動きながら軌道修正をしていくのです。
動きながら考えるということを意識し習慣にしていると、インプットとアウトプットの時間差が少ないので目標を達成するスピードも格段に速くなります。
気楽になれる名言
「人生どうにかなる」と楽観的な人が持つ、幸せの定義を表現したことばをご紹介します。
明石家さんま「生きてるだけで丸儲け」
これはお笑い芸人の明石家さんま氏のことばです。
彼を見ていると、まさに「人生どうにかなる」と楽観的に生きているということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
彼の楽観さがわかる、こんなエピソードがあります。
さんま氏の当時10代だった娘が人間関係で思い悩み彼に相談したところ、大笑いしながら「何泣いとんねん。笑え笑え!」と答えたそうです。
「生きてるだけで丸儲け」というスケールの大きな幸せの定義を持つさんま氏らしい答えです。
彼は、「娘の悩みは一時のことで、いつか必ずどうにかなる」と考えていたのかもしれませんね。
このように、「生きていることそれ自体が幸せである」といった定義を持てることは、人生を非常に大きな視点で捉えていることを意味します。
人生を大きな視点で捉えた上で幸せを定義できれば、生きていく中で起こる様々なことはたいてい些細なことである、と考えられそうですね。
「人生なんとかなる」人になれる名言
悲観的であるがゆえに、様々な場面で悔しい思いをしたり、後悔したことがある方は少なくないのではないのでしょうか。
「そんな悲観的な自分を変えたい」と思うのはおかしいことではありません。
しかし、「変わりたい」と願っているのになかなか変わることができない自分を責めてしまってはいませんか?
悲観的な視点を持つことも大切
実は人間にとって、時には悲観的になることも大事なこと。
悲観的な人でも、そのネガティブな性質を生かせるポイントを押さえ、楽観的になれたとき、まさに「人生なんとかなる」タイプの人になれるのです。
何事もうまくいくための大事な視点が詰まった名言をご紹介します。
稲盛和夫「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」
これは、京セラの創業者である 稲盛和夫氏のことばです。
つまり、最初から制限や壁を作っていては新しいことや大きな夢を描くことはできないということ。
構想は自由なのです。
この段階では、楽観的に、ワクワクするような目標を設定するといいでしょう。
悲観的に計画する
構想を練ることができたら、実現化のための計画を立てます。
この計画の段階では、目標の現実化のためにさまざまなリスク、障害を考えつくし、どのように対処しいていくのかを熟考して慎重になることが大切。
悲観的な人は、リスクや障害が見えやすいので計画段階において才能を発揮することができます。
例えば受験勉強中の学生が、今の学力では志望校の合格ラインぎりぎりである、と自覚しているとします。
「このままでは受験に失敗するかもしれない」とある意味悲観的に考えることで、さらに学力をつけようと、自分に足りない分野の勉強を強化するなどの行動をとることができます。
これが悲観的に計画をするということです。
逆に、計画段階においても楽観的であると「今のままの学力でも合格できるだろう」と考えてしまうこともあり、受験に失敗する可能性が高まってしまいます。
このように楽観的な人は、時に、状況を過大に楽観視してしまうこともあります。
悲観的な人はそういったことがほとんどないので、手堅く準備をして、それが結果につながるということもあるのです。
つまり、具体的な道筋や方法を決める際に悲観的に考えることで、目標に対してどのような行動をとればいいのかが具体的に考えやすくなるのです。
悲観的で心配であるからこそ、準備をしっかりする点が悲観的な人の長所でもあります。
楽観的に実行する
そして、目標に向けての行動計画を練ることができたら最後の実行段階。
自身の努力を信じて「やるだけのことはやる」と心配しすぎず楽観的に取り組むことがポイント。
実行段階において悲観的になってしまうと「本当にできるのだろうか」などと、実現化への行動を妨げてしまうからです。
このように楽観的に考えることで得られるメリットもあれば、悲観的に考えることで得られるメリットもあります。
何かに取り組む際は、今どちらの考え方をしたら良いのかを見極めて、両方の考え方のメリットを取り入れることを意識しましょう。
最後に
「人生なんとかなる」と楽観的に生きることは、人生を送る上でたくさんのメリットがあります。
楽観的な考え方を取り入れずに、何事にもただ悲観的であるとしたら、仕事、出会い、環境などに対して新たに挑戦することがなかなかできません。
自分では「現状維持」しているつもりでも、それが繰り返されれば、時代や周囲の環境の変化などにより「緩やかな下降」をたどることになるのです。
悲観的な自分を変えて楽観的になりたいという方は多いです。
しかし、悲観的であることは決して悪いことではなく、その特性を生かすことも人生を生きる上では大切。
楽観的に考える部分と悲観的に考える部分を上手に使い分けて、どちらもバランス良く取り入れることが理想や成功につながる大きなポイントとなります。
今、悲観的であるということに悩んでいる人は、その悲観的な思考も上手に生かしながら、楽観的な人の思考を取り入れ人生を楽しむことを意識してみましょう。