夢を諦める前に見直したい3つのこと

夢を諦める前に見直したい3つのこと やりたいことの叶え方
いつまで夢を追い続けるべきか…と悩んで、夢を諦めるべきかどうか迷っている方は少なくありません。ところが、夢を続けるか諦めるかの判断は何を基準にしたらよいのか分からないという方はたくさんいます。今回は、夢を諦める前にもう一度、本当に諦めるべきなのかどうかを見直すための方法をご紹介します。また、夢を諦めるかどうかを判断する基準の持ち方についてもご紹介します。

夢に向かって努力をしている人は少なくないのではないでしょうか。しかし、中には将来のことやさまざまなことを考えて、夢を追い続けるか、諦めるべきか決断しなければならないという人もいるかと思います。

今回は、夢を諦めるかどうか迷っている方に、夢を諦める前にもう一度自分の思考を見直すために考えてみてほしいことを3つご紹介します!

あなたの夢は本当に諦める必要があるのかどうかを判断する軸を持つきっかけにしてみてください。

①諦める必要が「あること」と「ないこと」の違いを認識しているか

諦める必要が「あること」と「ないこと」の違いを認識しているか。

これまで時間も労力も費やして追いかけてきた夢を簡単に諦められる人は少ないでしょう。

それでも夢を諦めるかどうか選択しなければならないこともあります。せっかくここまでやってきたのですからよく考えずに諦めてしまうことは大変もったいないのではないでしょうか。

実は、夢を諦める必要が「あること」と「ないこと」は、ある程度自分で区別をつけることができるのです。

早々に夢を諦めてしまう前に、まずは、この区別をつけてみることをおすすめします。

では、どのような場合に夢を諦める必要があるのか、また、ないのかをご紹介します。

①自分がコントロールできないもの

夢を諦めなければならないものは、外部要因が大きく関わるものが多いです。外部要因とは自分でコントロールできないものということです。

例えば、身体的な制限や条件がある場合です。消防士や白バイ隊員、客室乗務員などの職業は身長制限があります。

また、航空自衛隊のパイロットになるには視力の制限があります。身長や視力などはもちろん自分ではコントロールできないので、条件を満たしていなければ夢を諦めざるを得ないといえます。

その他にもプロボクサーなど、受験資格に年齢制限があるものもあります。

また、目標の達成に自分以外の他者が関わる場合も、コントロールすることは難しいです。

イチロー選手は現役時代、首位打者のタイトルを気にしたことはないそうです。

なぜならば、打率の順位は他の選手次第で左右され、自分ではコントロールできないものだからです。

②自分がコントロールできるもの

一方、自分でコントロールできるものは夢を諦める必要はない可能性が高いです。

イチロー選手の例でいえば、首位打者になるかどうかは自分だけでなく、他の選手も関わることです。

首位打者になれるか分からない中でも可能性、確率を上げることはできる、とバットのコントロール強化やトレーニング法の見直しなどに力を入れたそうです。

こうして、自分でコントロールできるものはコントロールをする努力をしたのです。

大事なことは、自分がコントロールできるものは、自分だけであるということ。

自分の夢は、自分でコントロールできるものかどうか、もう一度考えてみましょう。

また、自分ではコントロールできないと思っていも、その中で自分でコントロールできる部分がないか探してみてください。少しでも夢を叶えられる確率が上がるかもしれません。

自分が全くコントロールできないものでないのであれば、夢を諦める必要はないのではないでしょうか。

②一度原点に立ち返ったか

一度原点に立ち返ったか

多くの人は何かに取り組んでいるうちに、目の前のことしか見えなくなってしまいます。人によっては、夢を叶えるための行動が、単なる「作業」のように感じてしまう人もいます。

そうしているうちに、夢を追うことが次第につらくなってしまうこともあるでしょう。つらいことを続けることは難しいので、結局道半ばで諦めてしまうという人も少なくありません。

まずは、なぜ自分がその夢を持ったのかを思い出してみましょう。
次に、夢を叶えたい目的は何なのかをもう一度考えてみるといいでしょう。

やり方は、紙とペンを用意してマインドマップをつくるだけです。

思考を整理したいときに、マインドマップは非常に役立ちます。考えたいことのテーマを書いて、思いつくままに書いてみましょう。

目的や、初心を思い出すことで、やる気にエンジンがかかり、モチベーションが上がることもありますよ。

また、今までのやり方を見直すきっかけにもなるでしょう。

③悪い思い込みはないか

悪い思い込みはないか

人は自分だけの「認知のメガネ」をかけて世界を見ています。同じ事実でも、人によって物事のとらえ方が全く違うことがあるのはそのためです。

ここでは、人が夢を諦めるときに理由に挙げるものを6つご紹介します。
また、その理由があなたの認知のメガネ=物事のとらえ方によって、悪い思い込みをしていないかどうかをみていきましょう。

見方が変われば、夢を諦める必要がないと気づくこともあるかもしれません。

①周囲に反対されている

夢を叶えたいと思っていても、家族や、恋人、友人など周囲の人に反対されることが多々あります。反対されるとつい尻込みしてしまうこともありますよね。

ただ、その周囲の意見は本当に聞くべき意見なのかどうかはきちんと判断をしなくてはなりません。

そうでなければ、何をするにも他人の意見に左右され、自分の人生なのに他人にコントロールされてしまうからです。

周囲の意見を聞こうが、周囲の反対を押し切ろうが、何かあったときに責任を取るのは自分自身。
「自分の責任は自分で取る」という覚悟があるかどうかで、答えを決めてもいいのではないでしょうか。

人は自分の経験などで主観的に意見を言いがちです。しかし、他人とあなたは違う人間。
あなたにもその意見が当てはまるとは限りません。

②リスクを取るのが怖い

夢を追い続けるということは、ある種リスクをはらんでいると言えます。

例えば家族を養っているという人は、自分だけの人生ではないため、リスクを取ることを恐れてしまうことがあるのではないでしょうか。

まずは、夢を追うことでどんなリスクがあるのかを具体的にリストアップしてみましょう。

不安な気持ちは、実際に紙などに書いて可視化することで和らぐことことがあります。また、可視化することで具体的に何をしたらよいのかを考えやすくなります。

夢を追うことでどんな最悪な事態に陥るかを想定しておけば、それに対してあらかじめ予防線をはることもできます。

夢を諦めてしまう前に、リスクに対してどんなリスクヘッジがとれるのかを考えてみましょう。

また、いかなることも大なり小なりリスクはあるものです。夢を叶えている人は、リスクを覚悟し、リスクをとったからこそ夢を叶えられたともいえることを忘れないでください。

③成果が出ない

夢を追い続けていてもなかなか成果が出ないと、モチベーションが下がってしまうこともあります。

しかし、成果はすぐにはでるものではありません。成果を出すためには、行動量が必要になります。

まずは大量に行動をしていくことで、ある時点で少しずつ成果につながっていくようになります。また大量に行動をすると質も安定してくるようになります。

そして、PDCAサイクルを意識して、行動だけでなく行動の改善も同時に行いましょう。

成果とは、試行錯誤して継続した努力によって作られます。

今一度、成果が出ない原因を考え、改善し行動してみてから夢を諦めるかどうか考えても遅くはないのではないでしょうか。

④お金がない

夢は持っているけれど、貯金がないから夢を諦めるか迷っているという人もいるでしょう。

例えば起業をするという夢を持っていたとしたら、働いて貯めた自分の貯金だけで事業を軌道に乗せることは難しいことが多いです。その場合、起業支援として銀行や国からお金を借りられることがあります。

また、最近ではクラウドファンディングでお金を集める方法などもあります。お金がないと諦める前に、自分の貯金以外に、お金を集める方法がないか調べてみるといいでしょう。

⑤時間がない

時間がないから夢を諦めるという人も多いです。

しかし世の中を見てみると、仕事をしながら資格取得に励む一方でプライベートも楽しんでいるような人もいます。

また、家庭を持ち社会人をしながら、仕事が終わってから大学院に通うような人もいます。

彼らは、決して暇なのではなく、時間を非常に上手に使っているのです。つまりタイムマネジメントが上手であるということです。

「時間がない」という人の中には、よく見てみると無駄なことをして時間を無駄にしているという人も少なくありません。

何気なく見るSNSも一日に何回も見ていれば、それなりに時間を費やしてしまっています。

まずは、手帳などに自分の一日の行動記録を詳細につけてみることをおすすめします。

そうすれば、改めて自分の一日を俯瞰することができます。そこからどの時間を無駄にしていて、どの時間を有効に使うことができそうかを検討することができるでしょう。

まずは「時間を作り出すことはできないか」と考えてみて行動してみましょう。

⑥自信がない

そもそも夢を叶えられるかどうか自信がないと悩んでしまう人も少なくありません。
しかし、最初から自信があることに取り組める人はそういないのではないのでしょうか。

自信は初めからあるものではなく、行動した結果生まれるものです。
まずはやってみるということが、自信を持つ最初のステップになります。

最初から自信があるかどうかは、夢を叶えるための重要な要素ではありません。
やってみて、さまざまな経験をして、失敗したり成功したりするなかで、後から自信はつけていけばいいのです。

さいごに:夢を諦めることは悪いことではない

夢を諦めることは悪いことではない

ここまでで、夢を諦める前に今一度見直したいことをご紹介してきました。

もう一度見直してみることで、夢を諦めないと決めた人がいるかもしれません。その一方で、やはり夢を諦めるという決断をした人もいるかもしれません。

ただ、夢を諦めることは決して悪いことではありません。

大事なのは、諦めるにしても、せっかく持った夢を中途半端に終わらせないことです。

自分自身で「できるだけのことはやり尽くした」と思えるところまでやり切ると、前を向いて夢を諦めることができるのです。その時は自分を誇らしく思い、すがすがしささえ感じるでしょう。

なかには、夢を諦めたことで、新たに別の夢を持つ人もたくさんいます。

今まで夢に向かって頑張ってきたことは、自分次第で決して無駄にはなりません。夢を追いかける過程で得たさまざまな経験、思い、考えのすべてはあなた次第で次のステップに生かすことができるのではないでしょうか。

夢を追い、また夢を諦めたことで何を得ることができたのかを振り返ってみてもいいかもしれません。