第一印象には法則がある!好印象になるポイント7つ

なぜ第一印象は大切なのか?好印象になるポイント7つ 前向きな人生にする方法
「メラビアンの法則」や「初頭効果」はご存知ですか?人の印象は出会って数秒で決まります。第一印象は想像以上に人の記憶に残る大切なもの。第一印象の法則と好印象になるポイントを抑えて、あなたの魅力を最大限引き出しましょう!
「第一印象が大切というけど、それはどうして?」
「第一印象をうまく見せられる自信がない…どうすればいいんだろう?」

今回は、第一印象の大切さをあまり意識していなかった人や、第一印象に自信がない人に向けて、第一印象がなぜ大切なのかを、「初頭効果」と「メラビアンの法則」を交えながら説明します。

合わせて、すぐにできる第一印象をより良くするための7つのポイントも解説。ぜひ実践してみてくださいね。

メラビアンの法則と初頭効果

第一印象が及ぼす影響の大きさ

第一印象の大切さを物語る上で最も重要なものとして、「メラビアンの法則」と「初頭効果」を紹介します。

大事なのは見た目?メラビアンの法則

大事なのは見た目?メラビアンの法則

「メラビアンの法則」とは、なんらかの感情(好意や怒りなど)について語るとき、言語よりも非言語による情報によって伝わる部分が大きいというものです。

言語による情報とは話している言葉そのものです。

非言語による情報はその言葉を話すときの声の質や表情、身ぶり手ぶりといったボディランゲージを通じて得られる情報です。

たとえ、言葉では相手への好意を伝えていたとしても表情や声から嫌悪感が表れていた場合、相手はその表情や声による印象を持ちやすい、という実験の結果に基づいています。

伝わる割合を数値で表すと、

表情などの視覚情報が55%
声のトーンなどの聴覚情報が38%
言語による情報が7%

と、いかに視覚情報の影響が大きいかがわかるでしょう。

たとえば、「お会いできて嬉しいです!」と、嬉しい気持ちを言葉にしているのに怒っているような表情だったとすると、「うれしい」という言葉よりも「怒っている」表情の方が相手に伝わり、後者の印象を相手に持たれてしまう可能性があります。

言葉だけではなく、伝える際の表情や声にも注意しましょう。

出会って10秒が決め手?初頭効果とは

出会って10秒が決め手?初頭効果とは

初頭効果とは、はじめて出会ったときの一番最初の印象が特に残りやすく、その印象が今後のその人への評価に影響する、という心理効果です。

初頭効果は最初に出会って6秒から7秒、長くても10秒以内で相手から持たれる自分の印象であり、その後も長く影響します。

その効果は半年も持続するといわれています。

今後、仕事やプライベートで長くお付き合いする場合には、特に、最初に会うときの10秒以内の印象が大きくカギを握ります。

また、これは電話でも適用されます。

電話の場合は、最初の3秒で決まるともいわれています。

最初のひとことがしっかりできると、その後の会話が相手に良い印象を持たれた状態で話すことができます。

また、自分自身も話しやすい雰囲気で話せるようになります。

初頭効果の例

初頭効果の例

例えば、ある人が仕事を依頼する際に、その打ち合わせでAさんとBさん2人の人とはじめての顔合わせがあったとします。

Aさんは、清潔感のある身だしなみで話し声も聞き取りやすく、

「誠実できっちりと仕事ができそう」

という印象を受けました。

それに対しBさんは、しわが目立つ衣装にラフな着こなしでぼそぼそとした話し声で、

「不誠実でいいかげんな仕事をしそう」

という印象を受けました。

この2人に同じ仕事を依頼し、同じミスをしてしまった場合、依頼した人はAさんとBさんのそれぞれにどのような評価をするでしょうか。

Aさんには、

「まあ人間だからミスもあるし、仕方ない。誠実そうな人だから次は大丈夫だろうし。引き続き仕事をお願いしよう」

という評価になりました。

しかしBさんには、

「やっぱりそうか。いいかげんそうな感じの人だからそうなると思った。また同じミスをしそうだし、依頼はもう打ち切ろう」

と全く違う評価になりました。

同じ内容の結果に対しても、第一印象のフィルターを通すことで、このように真逆の評価になってしまうのです。

これが、初頭効果です。

(Aさんがミスをしても評価が落ちなかったのは、ミスをした際に連絡や謝罪を怠らなかったということもあります。これを怠ると、せっかくの良い初頭効果が台無しになってしまうので注意です。)

このように、第一印象は初頭効果の良し悪しを決める要因となり、その後の評価に大きな影響を及ぼすものとして重要なものになります。

第一印象を良くするポイント7つ

第一印象を良くするポイント7つ

このような初頭効果やメラビアンの法則をふまえて、第一印象を良くするために心がけるべき7つのポイントを紹介します。

①表情

表情

まずは「表情」です。

先ほど「出会って10秒で決まる」という初頭効果についてお話しました。

その大事な最初の数秒の間において、表情はかなり重要です。

初対面では、まず最初に相手の顔を見ますので、そのときの表情で今後の印象や付き合い方に影響を与えます。

怒ったような表情や何を考えているのかわからない表情をしていると、それを見た相手は、「この人は自分に敵意を持っているのかな?」と身構えてしまいます。

その後も、相手はどこかぎこちなくて様子を探るような態度になってしまうでしょう。
これでは自分も居心地が悪く感じますよね。

結果として、「なんだか怖い人だった」という第一印象が相手の中に残ってしまいます。

そうならないために、初対面の最初の一歩は「笑顔」で始めましょう。

まず笑顔を見せることで、相手側も「この人は敵ではない」と瞬時に認識し、安心して話ができるようになります。

こうした中で進められる話は友好的・肯定的な選択が多くなり、今後の印象も良いものとなります。

これが、笑顔が生み出す第一印象と初頭効果です。

②姿勢

表情と同じく、初対面のときに相手の目に入るのが「姿勢」です。

背筋を伸ばして猫背にならないようにしましょう。

猫背だと自信がなさそうに見えますし、手がもみ手のように動いていたりそわそわしていると、落ち着きのない印象を与えます。

また、腕組みをすると上から目線の印象を与えます。
これは、相手の意見を受け入れない姿勢だと思われてしまいますので要注意です。

そして、動作もゆったりと落ち着いてするように心がけましょう。

落ち着いた動作は、相手も自分もどっしりと構え、リラックスして話せる空間が演出できます。

反対に慌ただしい動作は、相手もそれにつられて落ち着きなく対応をさせられることになり、お互いに落ち着いて話せる場にはなりません。

③服装

表情や姿勢とともに、最初に視覚的に相手に印象を与えるのが「服装」です。

服装といっても、高価な服を購入したり、最先端のファッションを追求する必要はありません。

大事なのは、「清潔感」や「身だしなみが整っている」という印象を相手に与えることです。

自分に合ったサイズのものを選び、しわや黒ずみなどがないように気をつけましょう。

また、目立つアクセサリーなどは相手にインパクトは残せますが、ビジネスの場では適していません。

「赤いメガネの人」とか「金色の時計の人」といった、身に着けているもののイメージだけが先行してしまい、その人が話していた内容は記憶に残っていないということがあります。

④声・話し方

声・話し方

声や話し方も、第一印象に大きく影響を与えます。

小さい声でぼそぼそと話したり、語尾が小さく尻すぼみになってしまったりすると、相手に、「自信がないのかな?」「ちょっと頼りなさそう」という印象を与えます。

また、「○○だと思いますー」と語尾を伸ばすことも、子供っぽくてふざけているような印象を与え、反感を買いますので要注意です。

だらだらと長く話すのも、聞いていて疲れてしまいます。

そのような印象を持たれないように、

・話す声は大きく
・語尾まではっきりと短く切る
・伝えたいことを整理し、冗長にならない

といった点を心がけましょう。

地声がもともと小さかったり低かったりする場合は、無理に地声の大きい人や高い人の真似をしようとはせず、普段より少し大きめの、もしくは高めの声を意識して出すようにしてみましょう。

そのように意識をしながら声を出せば、語尾などの口調にも良い影響を与え、表情にも自信や笑顔が表れます。

⑤相手の話もしっかり聞く

また、話すだけではなく、相手の話を「聞く」というのも大事です。

相手の話に対して、うなずいたり適度なあいづちを打ちながら丁寧に聞く姿勢を見せることで、相手に「この人になら安心して話せる」という印象を持ってもらえます。

うなずきなどの反応もなく、あいづちが空返事のようになっていると、「この人は話を聞いてるのかな?」と不安になったり、怒りを感じます。

聞きながら相手から目線をそらしているときも同様です。

⑥相手のパーソナルスペースに注意する

相手のパーソナルスペースの注意する

第一印象を相手に与える場面として名刺交換がありますが、このように相手に近づく場面で注意しておきたいのが、パーソナルスペースです。

人間にはそれぞれのパーソナルスペースがあり、他者との間に心理的な縄張りのような空間が形成されています。

その領域に無断で踏み込まれると、相手は威圧感や落ち着かない感じがします。

ですので、たとえ話している内容や振る舞いが好意的であっても、パーソナルスペースを超えて近づきすぎると、相手から、「なれなれしい人だ」とか「無神経な人だ」といった悪い第一印象を持たれてしまいます。

逆に相手のパーソナルスペースを尊重して距離を保っていれば、相手からは「一緒に会話がしやすい人」という印象を持たれます。

⑦初対面はできるだけ直接会う

仕事で取引先の担当者にはじめての挨拶をする場合、メールで済ますことが多いですよね。

しかし、メールだけだと文面からその人がどのような人なのかがなかなか把握できません。

その内容によっては、メールを書いた本人の意図とは違う印象を持たれ、そのイメージが初頭効果として長く影響してしまう可能性があります。

ですので、初対面の場面はなるべく直接会って話をすることをおすすめします。

遠方で難しい場合は電話やweb会議でも構いません。

メールの文面では怖そうなイメージだったけど、直接会って話すと話しやすい人だった、という事例も多いもの。

このように、第一印象の良し悪しで、その後の相手からの接し方が変わります。

第一印象で「あ、この人とは話しやすいな」とか「この人は信用できそう」と思われると、その印象がベースとなり、その後の付き合いに良い影響をもたらすのです。

この7つのポイントをしっかりと押さえ、より良い第一印象を相手に与えましょう。

最後に:最も大切なこととは

最後に

ここまでは、第一印象の大切さとそれをより良く見せるためのポイントを紹介しましたが、初顔合わせは自分の第一印象を与えるだけの場ではなく、相手のことを知る場でもあります。

ですので、自分の第一印象のことばかりに気をとられないようにしましょう。

より良い印象を与えようと、相手の話や行動をさえぎってまで自分をアピールすれば、相手に悪い印象を与えてしまい、逆効果。

相手のことにも関心を持ち、相手の話にも耳を傾けるようにしてください。

その姿勢こそがお互いの理解を深め、より良い第一印象と今後の関係の形成につながります。