最近では好きなこと、やりたいことを仕事にする人も増え、やりたいことをすることは人生を楽しむための1つのテーマとも言えるでしょう。
やりたいことをやろう!好きなことをしよう!と言われても、自分のやりたいことがわからない…と言う人も多いのではないでしょうか?
そんなときに大切なのは、「何をやりたいか」を見つけるよりも、まず『自分はどうありたいか』を明確にすることです。
ここがブレていると、何かを始めたとしても、やっぱり違う…と感じたり、好きだと思って始めたことに違和感を感じたり…どんどん迷ってしまうことでしょう。
『どうありたいか』を明確にし、やりたいことに気づくにはどうしたら良いかをご紹介します。
『どうありたいか』は『今、どんな自分でいたいか』
SNSも普及し、他人の生活スタイルも知る機会が増えるようになりました。
そんな中で、人の生活の一部をみては羨ましく思ったり、「自分もこんなことをしてみたい!」と思うかもしれませんが、それだけだと、なかなか自分が没頭できること、望むあり方に近づくことは難しいでしょう。
それは他人の生き方であって、あなたの望む生き方ではないかもしれません。
特に趣味もなく得意なこともない…という人は何をしたいかがわからずに悩んでしまいますよね。
やりたいことを見つける前に、まず自分の理想を自分でしっかりと知ることが大切です。
『どうありたいか』というのは、『どんな自分でいたいか』ということです。
例えば、「ピアスを作って販売したい」は、やりたいことです。
どうありたいかというのは、
「周りに幸せな気持ちを与えたい」
という自分の在り方です。
自分の生きていく上での根本的な在り方を明確にすることで、やりたいことは見つけやすくなりますし、誰かを羨ましく思って人の夢を自分に重ねて失敗することもなくなるでしょう。
『どうありたいか』に気づく方法
自分が『どうありたいか』に気付くためには、自分をしっかりと知る必要があります。
自分のことは1番わかっているつもりで、実はわかっていないものです。
自分がどんなことに心が動くか、どんな時に心が動くか、すぐに答えられる人は少ないかもしれません。
まずは自分と向き合うことを習慣にしていきましょう!
自分のことを深掘りする
オススメは、自分のことをノートに書き出すことです。
・どんなことが嫌だったのか?
・どんなことに喜びを感じたのか?
頭で考えるだけでなく、ノートに書き出すことでさらに自分に落とし込むことができます。
日々自分を観察していると、自分の行動や選択の癖、共通点に気付き、自分がどんな人間なのか、どう生きたいと願っているのかが見えてくるはずです。
例えば、いつも人に合わせたり、我慢ばかりしている人も本当は自分らしくありたいと思っているかもしれません。
誰かを幸せにしたい
シンプルに生きたい…
など、人それぞれ様々なありたい姿があって、そのどれもが正解で間違えはありません。
ですので、こうあるべき!や、すごい人のようにこうありたい!と考えるのではなく、自分と向き合って自分が1番心地よいと思う在り方についてしっかりと考えることが大切です。
書き方のコツは、自分で制限をしすぎないことです。
制限しながら書き出すと、自分の本当の望みがわかりにくくなるからです。
言い訳の理由にしやすいお金、時間、環境。
一旦これらの言い訳は忘れて、自由に書き出してみてください!
人の目を気にしたり、誰かに生き方に文句を言われる筋合いもないのですから。
『どうありたいか』は自分の基準になる
人生に迷ったり、自分が何をしたいかがわからなかったり…それは自分の人生に基準となるものがないからです。
自分が『どうありたいか』が明確になれば、やりたいことがわかるだけではなく、生き方全てがシンプルになっていくはずです。
自分と向き合っていく作業は慣れないうちは面倒に感じるかもしれませんが、自分をしれば知るほど、強みになります。
何か問題が起こったとき、何か選択をしなければならない時も、自分の基準が明確であれば、迷うことなく自分にとって良い選択ができます。
ゴールが明確であれば、ナビを設定さえすれば必ずゴールに辿り着きます。
自分の基準(=ゴール)を明確にしよう
しかし、ゴールがあやふやであればその都度迷ってしまいますよね!
もちろん、『どうありたいか』もすぐに見つかるものではなく、修正しながら本当にありたい姿を考えていくことが大切です。
また、自分の人生の基準となる『どうありたいか』が明確になることで、自分がやりたいことも見つけやすくなると言えるでしょう。
なぜなら、とにかく色々やってみるわけではなくありたい姿に沿った行動をとるようになるからです。
自分に必要なこと、必要ないことを判断して行動できるので自分が今何をすべきかが明確になって行動するようになるでしょう。
その1つ1つの行動の先に、自分が理想とする自分の姿があるはずです。
経験が増えれば、『何をしたいか』が自然に見えてくる
自分のありたい姿に沿って、必要なことを選択して行動していけば、自分がやりたいことや、自分のありたい姿は見えてくる…と先に述べましたが、そのためにも沢山経験をする必要があります。
人はすぐに結果や答えを求めてしまいます。
しかし、うまくいっているように見える人も成功している人も、とにかく行動し、失敗を繰り返し経験値をあげている人がほとんどです。
やってみなければ、何も始まりません。
子どもが大好きだという人も、仕事にすれば遊ぶのは好きでも教えたりすることは苦手かもしれません。
経験することで「気づき」が増えることが大切
好きだと思うことを仕事にして、逆に嫌いになったという話もよくあることです。
ピアスを販売したいという人も、自分のために作っているのは楽しくても、販売するために…となると急に楽しくなくなってしまうかもしれません。
もしかすると、商品を販売するよりも作り方を教えるという方法で、誰かを笑顔にしたいのかもしれません。
これは頭で考えていても、いつまでたっても答えは出ません。
行動してみてやっと、
「こうありたかったんだ」
とわかることはたくさんあります。
人は経験することで、さらに自分という人間を深めることができるのです。
『自分がどうありたいか』を設定したら、あとはどんどん自分がすべきことを行動していきましょう!
行動し、経験していく中で新しい自分に気付いたり、もっと自分らしいあり方に気付いていくのです。
その都度、柔軟に取り入れて対応し自分らしさを追求していきましょう!
最後に
『何をしたいか』を探すには『自分がどうありたいか』を知ることが大切だという視点でお話ししましたが、『自分がどうありたいか』を考えることは、やりたいことを見つけたい人だけでなく、生きていく上でとても大切なことだと言えるでしょう。
生きていると、人間関係、恋愛、仕事…など様々な面で色々なことが起こります。
人生は選択の連続です。
そんな中で、常に自分が『どう生きたいか』という軸が決まっていれば自分の理想やこう生きたいと思う自分に近づくことの出来る選択が出来るでしょう。
皆自分の人生を生きているはずですが、人に流されやすかったり、人の目を気にしてしまう人は自分が『どうありたいか』よりも、他人に『どうみられたいか』で行動している人が多いです。
それではいつまでたっても他人軸です。
生きにくさを感じたり、本当の自分がわからなくなったり本当に生きたいように生きられていないような疑問を感じながら生きていくことになるかもしれません。
あなたの人生は誰のものでもない、あなたのもので、あなたがつくるものです。
『自分はどうありたいか』を明確にし、自分のやりたいことを思い切りし、自分らしい人生を生きることができれば良いですね。