「頑張りたい気持ちはあるのに頑張れない」
なぜか頑張れないとき、あなたは「逃げている」わけではありませんし、自己嫌悪する必要もありません。
一度立ち止まって、頑張りたいのに頑張れない原因を見直し、自然と頑張れる方法を取り入れていきましょう。
頑張れないときは、必ず原因がある
例えば、
・資格勉強などにおいて、試験の日が迫っていて焦ってはいるけれど、なかなか勉強が手につかない
など、頑張れないときというのは、いろんな状況があるでしょう。
ここで、「自分はだめな人間だ」と自分を責めてしまう人がいます。
また、「頑張れていない自分」に比べて周囲の人は頑張っているように見えてしまうもの。
そして、自分だけ頑張れないのは自分が怠けているからではないかと思ったり、甘えているのではないかと感じてしまうのです。
しかし、頑張れないのは、決して自分がダメだからではありません。
頑張れないのには、頑張れない他の理由が必ずあるはず。
なぜ頑張れないのか原因がわからないまま自分を責め続ければ、どんどん頑張る気力を失ってしまいます。
自暴自棄になってしまう前に、「頑張れない原因」を探っていきましょう。
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では、頑張りたいという気持ちはあるのに、頑張れないというときは一体何が起きているのでしょうか。
頑張れない原因になり得る3つのポイントをご紹介します。
①頑張ることが目的になっていないか
人間誰しも、頑張り続けていると、知らず知らずのうちに辛くなったり疲れてしまいますよね。
例えば
と必死にもがいているうちに、
と本来の目的がわからなくなる…。
これは、「頑張ること」自体が目的にすり替わってしまっているパターンです。
ある日、突然頑張れなくなる原因になります。
頑張ることが目的になると、モチベーションが下がる
自分の取り組みを頑張ることがゴールになってしまえば、モチベーションを維持するのは難しいです。
例えば、資格試験に合格するために、
という目標と計画を立てたとします。
しかし、残業続きだったり、仕事の付き合いの飲み会があったりして帰宅時間が遅くなることもあります。
疲れ切っていたり、酔っていたりするにもかかわらず、「テキストを10ページ進める」ことを無理やり頑張り続けたら…無理やり進めた部分が全く頭に入っていないかもしれません。
また、10ページもテキストを進めることができず、後日、後回しした分を「消化するだけ」になってしまうこともあるでしょう。
本来であれば、「資格試験に合格すること」が目的で勉強をし始めたはずなのに、いつしか、「頑張ってテキストを10ページ進めること」が目的になってしまえば、「ちゃんと覚えて、試験で問題が解けるようになるための勉強」ができていない可能性があるのです。
これが続けば、だんだん勉強すること自体が苦痛になったり、モチベーションが下がり、「頑張れない」状態になります。
②目標と頑張っている方向が一致しているか
目標に対して、努力する方向を間違えてしまうと、「頑張っているのに目標に近づけず、結果が出ない」という状態に陥ってしまいます。
いつまでも結果が出ないと、頑張り続けることが辛くなってしまい、最後には頑張ることができなくなってしまいます。
例えば、「偏差値70の大学に行きたい」と思っているのに、偏差値45の大学の問題集で勉強しているようなものです。
行きたい大学に合った問題集を使わなければ、問題の傾向も、難易度も、重点的に勉強するべき範囲も違います。
つまり、ゴールに対して、頑張る方向性や手段が間違っているのです。
このように、せっかく努力しているにもかかわらず、目標と頑張っている方向が一致していないと、結果も出ない上に、時間も労力も無駄になってしまいます。
「頑張れない」と悩んでいるのであれば、目標に対しての行動や方向性が正しいかどうか、ぜひ検討し直してみてください。
方向性が一致すると、すぐにではなくとも結果が出るようになるでしょう。
③頑張る量を他人と比較していないか
と、頑張る量を他人と比較することは、頑張れなくなる原因になります。
自分はもうすでに十分頑張っているのに、「もっと頑張らなきゃ」と追い込みすぎたり、やりすぎて限界を越え、心身共に壊れてしまうことがあるからです。
しかし、人はそれぞれ違う存在であるため、得意なことや苦手なことによって「結果が出てくるまでに必要な行動量」=「頑張る量」は、変わります。
つまり「頑張る量」は比較できないのです。
そもそも、自分と他人を比較しすぎているときは、劣等感が働いているときです。
劣等感が働いているとき、自分のマイナスな部分と他人のプラスの部分を比較することになるので、どう頑張っても自分の方が劣っているように見えてしまいます。
他人の頑張る姿を見て刺激になり、自分も頑張ることができるというのであれば、それは素晴らしいことです。
しかし、逆に自分の不十分さを感じて落ち込んでしまうくらいならば、他人を気にせず自分のペースで進んでみることを意識してみてください。
自然と頑張れる工夫をしよう
必要なことは、目標に向かって自然に頑張ることができる工夫をすること。
「上手に頑張る」というのは、楽しめるように工夫して、自分に合った方法で頑張ること。
自分らしく楽しんで取り組める工夫や、モチベーションの上げ方などをご紹介します。
①本来の目的を見直して、自然と頑張れる計画を立てる
頑張りたいのに頑張れないと悩む人は、まず、元々は何のために頑張ろうとしていたのか、本来の目的を見直してみることをおすすめします。
本来の目的を常に意識することで、正しい行動が見えるようになるでしょう。
例えば、仕事が忙しい中、「資格試験に合格する」という目標を達成するためには、合格するための勉強の計画の立て方や、時間の作り方を日々工夫することが重要なはず。
試験に合格するという目標に対して、「毎日テキストを10ページ進める」と決めても、続けられなかったという時点で間違っていたといえます。
ただがむしゃらに頑張るのではなく、「本来のゴールを叶えるために、日々取り組み方を更新すること」が上手な頑張り方になるのです。
②自分のペースでやってみる
がむしゃらに頑張ることを目的化してしまったり、頑張りを他人と比べてしまう人は、「自分のペースでやってみる」ということを意識してみましょう。
資格勉強ならば、「どれくらいのペースでやれば、目標も達成でき、自分の負担になりすぎないか?」を探してみましょう。
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③時間を区切ってみる
だらだらと仕事や勉強をしてしまうと、ついだらけてしまい、別のことに気を取られてしまったことがありませんか?
メリハリをつけたいときには、ポモドーロ・テクニックと呼ばれるタイムマネジメント法を活用することをおすすめします。
やり方はとても簡単。
タイマーで測って、25分の作業と5分の休憩を繰り返すだけです。
人の集中力はいつまでも続くわけではありません。
この方法で一旦時間を区切ることを繰り返して、断続的に集中する時間を長く確保して、効果的に作業をすることができるのです。
④とりあえず手を付けてみる
モチベーションが上がらないからと、やるべきことを後回しにしてしまった経験は誰にでもあると思います。
しかし、いつまでも後回しにするわけにはいかないときはどうしたらよいのでしょうか。
例えば勉強をしなければならないのなら、とりあえず机に向かってテキストを開いてみてください。
不思議と勉強に手を付けることができるでしょう。
これは作業興奮といって、やる気がでなくてもとりあえず始めてみると後からやる気が起きるという心理現象です。
また、目標は大きすぎると億劫に感じてしまうので、「テキストを開く」といった簡単にできることにまで細分化することで、着手しやすくなります。
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⑤お気に入りのものを使う
頑張れない勉強や仕事の際に、お気に入りのものを使うとやる気が上がります。
例えば文房具。
おろしたてのボールペンなどは、つい使いたくなってしまいませんか?
また、書きやすかったり、おしゃれなものも、「書きたい」「使いたい」という欲求につながります。
特に勉強を頑張りたいときには、自分がワクワクする文房具にこだわってみてください。
また手帳も、適当に選ぶのではなく、つい「開きたい」と思えるお気に入りのものを使うことをおすすめします。
最近は、手帳をスケージュール管理だけでなく、モチベーションアップや、目標を叶えるための道具として使用する人も多くいます。
さらに、いつも持ち歩く手帳に、「頑張れないときに見直したい3つのポイント」を書いておけば、手帳を開くたびに目に入ります。
その都度目的や方向性の確認をするなど、工夫してみてくださいね!
最後に
いかがでしたか?
頑張りたいのに頑張れないのは、「やる気が足りない」などといった精神論ではありません。
その裏側には原因があることがお分かりいただけたかと思います。
頑張れない自分を責めるのは終わりにして、まずは落ち着いて原因を振り返ってみることが大切。
また、頑張るときにも注意が必要です。
何かに向かって頑張るということは素晴らしいこと。
しかし、目的も方向性も見えていない状態で、ただがむしゃらに頑張ることは非常にナンセンス。
まるで大海原に地図がない状態で進む船のようです。これだと、目的地にはたどり着けませんよね。
なぜ頑張りたいのか、その目的が何なのかを明確にし、結果につながる正しい方向性を見極めることが肝心です。
頑張れないと悩む人は、今回ご紹介したポイントを参考に原因を探り、適切に対処することを意識しましょう。
そして自分のペースで、一歩ずつ歩んでいってくださいね。