いつも同じものを食べていると飽きてしまうように、同じような仕事、同じような毎日だと鬱々としてきて飽きてしまいますよね。
毎日に飽きてしまうと、何をするにも億劫になり元気がなくなってしまいます。
そんなとき、効率的に前向きな気分に切り替えてくれるのが「気分転換」。
気分転換とは、気分を変えることです。
毎日の生活に行き詰まったら、少しだけ息抜きをして気分を変え、心と体をリフレッシュして元気にしてあげるのです。
今回は、気分転換が必要なときと気分転換の効果、そしてメリットをお伝えしながら、厳選したおすすめの気分転換の方法をご紹介します。
仕事やプライベートを満ち足りたものにするためには息抜きも必要です。
気分転換でリフレッシュして心も体も元気になりましょう。
気分転換を取り入れたい理由・メリット
何度考えても答えが出ないのに、環境を変えたら急にいい案が浮かんだ、という経験は誰にでもあるはずです。
これは、気分転換をすることで「ディストラクション効果」という心理効果が働き、脳がリラックスして良い案が浮かんだからなのです。
ディストラクション(distraction)とは、「気を散らす」ということ。
人の脳は、集中し続けると緊張して凝り固まってしまいます。
ディストラクション効果とは、緊張した脳を意識的にそらすことで、脳をリラックスさせて脳のストレスを和らげることです。
ですから、緊張とストレスで凝り固まった脳をほぐすためにも、気分転換はとても大切なのです。
仕事中に気分転換となると、「仕事をさぼっているようで気が進まない」という人も多いでしょう。
いつまでも悩んだり落ち込んだままで、息抜きさえ思いつかない状況になることもありますよね。
でも、もし息抜きもせずに仕事を続けたなら、脳は柔軟性を失ってしまいます。
そうなると視野が狭くなり効率よく仕事ができないばかりか、ストレスが溜まって体を壊しかねません。
ですから、いつまでも落ち込んだままになってしまう人、気分転換が苦手な人ほど、意識して気分転換することが必要なのです。
ここでは気分転換のメリットを3つご紹介します。
気分転換のメリットを知れば、息抜きがどんなに必要不可欠なことであるかがよくわかるでしょう。
やる気がでる
「辛い」「無理だ」と思い続けながら物事をし続けると、脳がネガティブなまま固まってしまい、「どうせ無理だから」とやる気がなくなってしまいます。
そこで、気分転換をするとディストラクション効果が働き、脳が柔軟になります。
凝り固まった脳を和らげてあげることで、今まで悩んだり無理だと思っていたことが、実は簡単に片づくものだと気づいたり、「もう少しやれる」とやる気がでてきます。
集中力を維持できる
人が集中できる時間はどれくらいかご存知でしょうか。
小学校の授業時間は45分に設定されています。つまり、小学生なら45分は集中できる能力があるということです。
そして、大学では授業が90分あります。成人では90分ぐらいが集中できる時間ということですね。
映画やコンサートなども2時間前後で構成されていますし、長いショーなどは1時間から1時間半で休憩時間があります。
以上からわかるように、人が集中できる時間は2時間前後が標準ということになります。
だとしたら、朝から夕方遅くまで集中して仕事をするのは、とても難しいことです。
しかし、ここで2時間おきにちょっとした気分転換をすると、そこから脳がリセットされてまた2時間は集中できるようになるのです。
こうして、丸1日かかる仕事も、集中力を維持しながらこなすことができるのです。
ストレスを減らせる
同じ作業をし続けているときや、プレッシャーの中で物事をするときに、人はストレスを感じます。
それは、1つの物事や考えにこだわってしまっているため、視野が狭くなっているから。
そこで気分転換をすると、ディストラクション効果が働き、周りや他のことに目が行きやすくなり、視野が広がって溜まっていたストレスを軽減することができます。
おすすめの気分転換10選
世の中にはたくさんの楽しみ方があるように、気分転換の方法も無限にあります。
あまりにも多すぎて、気分転換と言っても何をしていいか、わからなくなりますよね。
そんなあなたに、すぐに実行できるおすすめの気分転換を10コ厳選しました。
簡単にできるものばかりですので、ぜひ実行してみてください。
運動をする
特にデスクワークなどが多い人には、気分転換に運動をおすすめします。
仕事などの合間にストレッチなどをしてもいいですし、ジムに行ったりランニングをするのも息抜きになります。
運動して汗をかくと、体の中から発散されて、とても良い気分転換になりますよ。
美味しいものを食べる
美味しいものを食べているときは、幸せで嫌なことも忘れてしまいますよね。
食事の間のひとときでも幸せを感じることができれば、それは最高の気分転換になります。
少し奮発して高いレストランに行ってもいいですし、コンビニのスイーツでもいいですね。
美味しいものを食べているときも気分転換になりますが、選ぶ楽しみもまた気分転換になるでしょう。
髪型を変える
髪型を変えると自分が生まれ変わったように見えて、明るい気持ちになりますよね。
気持ちが明るくなれば、また頑張ろうと思えてきます。
髪型を変えるのは、何もカットをするだけではありません。
カラーをする。普段ストレートの髪を巻いてみる。スタイリングを変える。
たくさんの方法がありますので、気分転換のついでに色々なスタイルを楽しんでみましょう。
コンサートに行く
好きな音楽を生で聞く。体全体で音楽を楽しむ。
コンサートに行くのは、気分転換にもなりますし、ストレス発散にもなります。
心を落ち着かせたいときはクラシックコンサート、発散させたいときはロックなど、気分によって行くコンサートを変えてみるのもいいですね。
小旅行に行く
海外旅行など大がかりな旅行は、準備や有休をとることでストレスになることもありますので、気分転換には小旅行がおすすめです。
・電車で数時間先の温泉に行く
・自転車で少し遠くの町まで行ってみる
例を挙げればキリがないぐらい、小旅行できそうなところはたくさんあります。
休日は家でダラダラしがちですが、思い切って外に出てみましょう。
ショッピングに行く
ショッピングは、買うだけではなく見てまわるだけでも楽しいもの。
たくさんお店をまわって新しいものや可愛いもの、センスのあるものを見ていると視野も広がりますし、気分もすっきりとしてきます。
毎日頑張っている自分への御褒美に小さな小物を買ってみてもいいですし、前から欲しかったものを思い切って買ってみるのもいいですね。
水分をとる
水を飲む。コーヒーを飲む。
忙しい合間に手軽に気分転換ができるのは、水分をとることです。
仕事に疲れて眠くなったときも、水分をとるとすっきりしますよね。
仕事が終わったら、美味しいお酒で気分転換するのもおすすめです。
おしゃべりをする
子供やお年寄りは、気分が滅入ったら本能的におしゃべりをたくさんするそうです。
楽しいことも嫌なことも、吐き出してしまえば発散できると本能でわかっているのでしょう。
黙って仕事に打ち込んでいたり、言いたいことを我慢して1日を過ごした日などは、友人や家族とたくさんおしゃべりをしましょう。
翌日にはすっきりとして1日を始めることができるでしょう。
笑える本や動画を見る
つまらなそうにしているグループによく笑う人が加わると、グループの空気が明るくなるように、笑いは気分を明るく変えてくれます。
気分転換をしたいと思ったら、笑える本や動画などを見て、たくさん笑いましょう。
暗かった気分や疲れを吹き飛ばしてくれます。
すぐに気分転換ができるように、笑える本や動画のリストを作っておくと、悩まず笑える方法が見つかるので便利ですよ。
睡眠をとる
眠りは脳と体をリセットしてくれます。
寝る前に悩んでいたことが、朝起きたらどうでもいいと思えることに変わっていたことがきっとあるはずです。
作業をし続けて飽きてしまったり、思考回路が鈍ってきたら、睡眠をとってみましょう。
10-15分程度の仮眠が一番良いとされていますが、職場などではなかなか仮眠はとれませんので、いつもより早めに就寝してみましょう。
その際に、眠りがさらに心地よいものになるように、アロマを焚いたり、リラックスした音楽を聴きながら眠りにつくと効果が上がります。
最後に
人は疲れたりストレスが溜まったら、息抜きや気分転換をします。
しかし、実は無意識のうちに「気分転換のために頑張っている」人が多いのです。
「これさえ頑張って終わらせたら友達と食事に行ける」
何かの作業を終わらせたら楽しみがあると思って頑張った経験は、意識的に「息抜きをしよう」と思うときよりも多いはずです。
それは、人の脳や体がバランスをとるようにできているからです。
もしあなたが何かに行き詰まり、気分転換が必要だと模索中なら、「自分の楽しみは何か」「好きなことは何か」と考えてみるといいでしょう。
気分転換をする楽しみが先にあれば、息抜きの前は楽しみで、息抜きをした後はリフレッシュしてと、常にやる気を持って仕事などに打ち込むことができますよね。
「自分だけの楽しみ」をとり入れながら気分転換をして、元気に毎日を過ごしましょう。