目標を立てる時に大切な事と目標設定方法

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理想を叶えるために必要なのは目標設定です。そして、目標を立てるときに大切なのは、自分の理想を明確にすること。今回は、自分のなりたい像を明確にして目標を立てる方法をご紹介します。具体的な次の一歩を見つけて、高いモチベーションで理想に向けて歩き出してくださいね。

「こんな自分になりたい」という理想や憧れはなんとなくある。

しかし、理想像がはっきりしていないし、特に行動もしていない。

理想と現実が遠く離れてしまったまま、具体的な目標もなく、ただ目の前の毎日を過ごしてしまうことってありますよね。

今回は、理想を叶えるために、自分の理想を明確にして目標を立てる方法をご紹介します。

理想の自分やそれに向けての目標が明確になると、理想を叶えるための次の一歩がおのずと見えて、行動へのモチベーションにもつながりますよ。

なぜ目標を立てるのか?

まずは理想を明確に(具体的に)する

「こういう自分になりたい」や「こんなことがしたい」という理想がみなさんの中にあると思います。

そしてそれに向かってすでに何か行動している人もいるでしょう。

だだし、それがふわっとした曖昧な理想ですと、その実現に向けた出発・行動もふわっとしたまま進み、結局目的の達成には至らず、曖昧なままで終わってしまいます。

自分の理想を実現することを目的だとすると、その目的を達成するための手段が目標を立てることになります。

目標を立てることが、曖昧になったまま諦めないことに繋がります。

そして、目標を立てるためには、自分の理想のイメージを明確に持つことが大切です。

理想のイメージ、なりたい像を明確にすることで、必要な行動がわかるだけでなく、モチベーションも保ちやすくなります。

つまり、理想を叶えるためには目標設定が必要ですし、目標を立てるためには、理想を明確にする必要があるのです。

目標を立てるメリット

1979年ハーバード大学で行われた調査では、卒業生のうち「明確な目標と、それに向けての具体的な計画を立て、紙に書いて残した」生徒の10年後の収入は、「目標の設定をしていない」もしくは「目標は設定したが紙に書いて残していない」生徒の10倍になっていたという結果が出ています。
(参照:伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い/集英社)

明確な理想や目標、そのための具体的な計画は、より良い未来への道標になっているのです。

目標を立てる前に「自分の理想」を明確にする

好奇心とは生まれつき誰もが持っているもの

目標を立てる前に重要なこと、それは、ぼんやりとした自分の憧れの姿、理想の姿を明確にすることです。

具体的には、5W1Hや数値を用いて、はっきりと「なりたい姿」を言語化していく必要があります。

①理想の姿を具体的にイメージする

まずは、理想の姿を具体的にイメージします。

有効な方法は、5W1Hや数値を用いることです。

「1年後に、アメリカの〇〇州で就職試験を受けている」

などと言語化すると、理想とする内容がより具体化され、目標設定がしやすくなります。

②理想を叶えた自分をイメージする

また、理想の姿をイメージするときはという前提でイメージします。

それにより、理想が実現できそうで手に届くものだと感じられるようになります。

たとえば、「セミナーの講師になりたい」という理想を例にしてイメージしてみると、

「2019年の秋の平日。今、わたしはセミナー会場にいる。1時間半のセミナーで、会場の貸会議室には参加者が10名ほど。夜7時前ということで会社帰りの参加者がほとんどで、話し声が聞こえる。今日のセミナーの内容についてだろうか。まもなくセミナーが始まる。少し緊張もあるが、とても楽しみだ。さあ、始めるぞ!」

といった内容になります。

日時や場所だけではなく、今その場面にいる自分の気持ちもイメージすると、より理想が叶っている自分になった気持ちが味わえます。

③理想を叶えている人のイメージを借りる

理想のイメージをさらに明確で強固なものにするために、その理想を実現している人のイメージを借りることもおすすめです。

理想を実現している人の言動に普段から注目しておき、実際にどんな場面でどんな対応を取っているのか、自分の中に取り入れましょう。

実際に理想を実現している人の観察をすることは、理想のイメージをより強いものにするだけではなく、それを真似て実践することで今後の自分の成長にもつながります。

これは心理学ではモデリングといいます。

このように、その場の状況や目や耳に入ってくるもの、そのときの自分の気持ちなどを具体的に、ときには数字を交えながらイメージしていきます。

すると、本当に自分が今その場所に立っている気分になりますよね。

また、理想を叶えている人のイメージを借りることで、さらに理想のイメージが明確なものになります。

そしてそれが理想を叶えるという目標に向けて動き出すモチベーションにもなるのです。

【ステップごとに解説】目標を立てる方法

理想を叶えるために必要なことを考える

理想のイメージが明確になったら、それらを叶えるために、いよいよ目標を立てます。

大切なことは、理想を叶えるために必要な情報を見つけ出し、具体的に自分ができそうな行動まで掘り下げることです。

そして、実際のスケジュールに組み込んでいきます。

それでは、ステップごとに目標設定に取り組んでみましょう。

STEP①理想を叶えるために「今、始められること」を書き出す

まずは理想を叶えるために、具体的に必要なことを想像し、言語化し、明確にします。

理想を叶えるために「今、始められること」はなにかを、思いつくだけ書き出していきます。

「セミナーの講師になりたい」という理想の場合、そのために始められることは何でしょうか。

「セミナーの講師になるための必要条件をネットで検索する」
「セミナーの分野に関する勉強会に参加する」
「有名な講師のセミナーに参加して、その雰囲気を知る」

など、なるべく小さな要素まで分解して書き出してみます。

STEP②理想を叶えるために「やめる(減らす)こと」を書き出す

<h2>目標を立てる前に「自分の理想」を明確にする</h2>
次に、理想を叶えるために「やめる(減らす)こと」はなにかを、思いつくだけ書き出していきます。

「セミナーの講師になりたい」という理想の場合、そのためにやめられること・減らせられることは何でしょうか。

「食後にだらだらとスマホでゲームをするのをやめる(その分を勉強時間にあてる)」
「勉強のための資金を確保するため、外食を減らす(その分をセミナーの参加費用にあてる)」
「休日の朝に何もしない時間を減らす」

このとき、「やめる」と言い切るのはハードルが高いと感じるケースが多いので、「減らす」にすると思いつくものが増えるでしょう。

外食をやめるのはかなり難易度が高いですが、外食を減らすならできそうに感じられますよね。

大切なのは「できそうかどうか」です。

外食そのものにも有意義な要素(美味しいものを食べて気分転換になる、友人との交流の場になる、など)がありますので、無理なくできる方法をおすすめします。

STEP③理想を叶えるために「続ける(増やす)こと」を書き出す

3つめは、理想を叶えるために今までおこなっていたことを「続ける(増やす)こと」を、思いつくだけ書き出していきます。

「セミナーの講師になりたい」という理想がある場合、そのために継続して続けたいことや増やしたいことは何でしょうか。

「通勤時にセミナーの分野の本を読むことを続ける」
「セミナーに参加する回数を月1回から2回以上に増やす」
「同じ志を持った人との交流をもっと増やす」

などが挙げられます。

今の時点でおこなっているもので、「これはいい!」と実感しているものはこれからも続け、増やしていきましょう

STEP④優先順位をつける

優先順位をつける

自分が書き出した「今、始められること」「やめる(減らす)こと」「続ける(増やす)こと」の中で、優先順位をつけていきます。

どれから手をつけていいのかわからなくなり、先に進めなくなってしまうことを減らすためです。

おすすめは、優先度が高いものを上から3つ程選び、それらを軸にして目標を立てていく方法です。

STEP⑤具体的な目標に落とし込む

理想をイメージしながら目標を設定する

理想を叶えるためには目標の設定が必要です。

その目標設定で重要なものは「具体化」です。

目標を達成するために目標設定に用いられる「SMARTの法則」でも、具体性(Specific)は重要な要素の一つとして挙げています。

目標設定を具体化することで、今行うべきことが明確になりモチベーションやパフォーマンスの向上が図られるということです。

理想と同様に、曖昧な目標設定では次になにを取り組んでよいのかわからないので、モチベーションが向上しませんし、その先の結果も得られないのです。

現状を把握する

理想のイメージは先ほど具体化しましたが、そのイメージは現在の自分とどれほどの差があるでしょうか。

今の自分は、何ができていて、何ができていなくて、何に時間をどれくらい割いているのか、言語化できるものを全て書き出してみます。

+1の状態をイメージする

次に、その現在の自分+1の状態とはどのような状態かを、イメージしてみましょう。

+1の状態の自分は、

「勉強会に参加してその分野の初級コースを修了した」
「同じ目標を持つ人20人と仲間になる」

などかもしれません。

次にその現在の数値+1の状態になるために必要なことや方法を挙げていきます。

「始められること」「やめる(減らす)こと」「続ける(増やす)こと」の中で優先順位が高いものから選んでみましょう。

「金曜日の外食を減らして、月2回セミナーの分野に関する勉強会に参加する」
「同じ志を持った人との交流をSNS上で20人増やす」

など、いつ、何のツールで、どんな風に時間をつくって今の自分+1の状態になれるのか、言語化していきます。

そのようにして言語化していったものが、理想を叶えるために必要な具体的な行動であり、日々の小さな目標になるのです。

STEP⑥一週間のスケジュールに組み込む

次の一歩を見つける

自分がつくったすぐにできる具体的な行動目標をスケジュールに組み込んでいきます。

おすすめは、1週間以内に実行すること。

実行までにそれ以上の期間が開いてしまうと、モチベーションが低下して実行に移せなくなることが多いからです。

「次の週末までにどのような勉強会があるかを自宅でインターネットで調べ、リストアップする」というように、5W1Hで具体的に示してください。

そうすることで、迷いなくスムーズに行動に移ることができます。

このように、現在から理想までの距離を把握し、それに向かって今すぐできる優先順位が高い行動を目標に設定しましょう。

サクサクと取り組める小さな目標を用意することで、高いモチベーションを保つことができます。

【関連】
人生の目標設定シートの作り方とコツ

最後に

最後に

このように、理想の姿を明確にイメージし,具体的な目標設定と今からできる行動計画を立てることで、迷うことなく高いモチベーションで次の一歩を踏み出すことができます。

その一歩の積み重ねの結果、理想が叶えられたあなたを手に入れることができます。

「具体的に」を意識して、理想を叶えるための目標を立てて進んでいきましょう。