博士
目標達成シートを作ることは決してゴールではないぞ。
途中でくじけそうになったり、モチベーションがなくなってしまわないような、道しるべとなる目標達成シートの作り方を紹介しよう。
目標達成シートを作ってみたけれど、なかなか達成出来ないし、そもそも行動にも移せないな…
相談者(28歳眞下さん)
博士
目標設定は正しくできておるかのう?
目標設定がうまくいっていないと、目標達成は難しくなるぞ。
たしかに、シートを作って満足して、そもそも自分自身の目標って意識できていないかも。
眞下さん
博士
ビジネスや自己成長のために、目標設定は欠かせないものじゃ。
今回は、目標設定シートをうまく活用するコツと、そもそもの目標設定について解説していくぞ。
目次
目標設定シートを作る前に気をつけること
いきなり目標設定シートを作り始めるのではなく、前提として知っておいてほしいことが3つあります。
①目標と目的の違いを知る
今年の目標とか目標達成のためにやるべきごとに使われている「目標」と「目的」の違いを知っていますか?
目標とは目印のことです。
目的地に達する道筋に設定し、目的への道筋を見失わないようにするとともに、モチベーションを維持するために設定していきます。
目的とは最も得たいもので、最終的に狙う対象ですよね。
つまり、目的と言うゴールに到達するまでの過程に立てられるのが目標のことです。
②目標の前に目的をまず考える
目的があって、目標を立てていくものです。
ここで、目的を持てない(無い)人の多くはこんなこと思っていませんか?
どうせ目標なんて達成できない。
いつも途中で諦めてしまっている。
これはあなたがこれまでに挫折や失敗を恐れているからではないでしょうか。
また仕事が忙しい、時間が無い、お金が無いなど自分に制限をかけてしまっていて、半ばあきらめの気持ちがあるからかもしれません。
まずは、自分の目的をしっかり把握することから始めましょう。
③どうして目標設定が必要なのか知っておく
目標を持つことは、モチベーションを維持するために非常に大切なことです。
目標を持って行動した結果、何かを達成出来たときの達成感や目標が明確であれば満足度も高くなり次の目標へとステップアップが出来ます。
目標がないと、途中で燃料切れを起こしてしまって、最終的に達成したいこと(目的)まで到達できずに終わってしまいます。
博士
いきなり目標設定シートを作り始めると失敗するぞ。
この3つは、目標設定シートを作る前に必ず確認しておくのじゃ。
目標達成するためのシートの作り方
目標設定シートを使うことにより目標を可視化することが出来ます。
可視化することによってより鮮明にゴールを描けるようになることです。
やり方は人それぞれなのですが、今回はゴールから順番に考えていく作り方を考えます。
マンダラチャート
マンダラチャートは1979年に株式会社クローバ経営研究所の松村寧雄氏によって開発されたものです。
9×9=81マスのシートの中央に、達成させたい目標や夢を書き込み、その周囲8マスにはその中心の目標や夢を成し遂げるために必要な8要素を書き込みます。
更にそれらの必要な8要素を周囲の3×3のエリアの中央にそれぞれ書き、成し遂げるために必要な8つの行動を書いていきます。
つまり、夢ややりたいことの達成に必要な8つの要素を叶えるために、それぞれ8つの行動(合計64)を整理できるシートになっています。
1.真ん中に最終ゴールを決定する。
2.ゴールを達成するための8つの要素を抽出する。
3.8つの要素それぞれを達成するための行動をそれぞれ8つ書く
必要に応じて、この64つの行動を、さらにタスクとして、期日を決めて取り組んでいくという形です。
このマンダラチャートを使ったことで知られているのがメジャーリーガーの大谷翔平選手です。大谷翔平選手は花巻東高校野球部時代に野球部監督からマンダラチャートを勧められて使っていたそうです。
これを見ると目標を可視化し明確で具体的な目標が書かれて、ゴールもしっかりとしていますね。
博士
目標が明確なだけでなく、やらなければいけない行動も明確なのがポイントじゃ。
目標設定シートを作るときの注意点
目標設定シートを作るときには、とりあえずシートを埋めようと、思ってもいないことを書いてしまうことがあります。
シートの完成は1つの目標ですが、しっかり作っていないと、結果的に目的が達成されず、シートを作った意味がなくなってしまいます。
SMARTの法則を意識する
目標設定する際に使われるのがSMARTの法則です。
SMARTの法則とはジョージ・T・ドラン氏が1981年に発表した5つの頭文字をとってつけられた、主に経営コンサルタントが目標設定を行う際に使用するものです。
Specific:具体性
目標設定をする際に重要なことは具体的に目標設定を行う必要があります。
漠然とした目標ではなく、明確で具体的な目標を設定することでモチベーションの維持やパフォーマンスの向上につながります。
Measurable:計測可能・計量性
目標設定する際に、計測可能性、すなわち数値化が特に重要です。
文章だけでは明確で具体的な目標も見えづらく不透明です。例えば契約数や売上高などがわかりやすいですね。
達成されたかどうかがわからないと、目標の検証ができませんので、必ず達成が確認できるように目標を立てましょう。
Assignable:割り当て
組織で動くときや、他人と協力して物事を行うときに重要なのが、割り当ての適切さです。
自分の得意なことや、他人の得意なことを認識して、適切な役割分担ができると目標達成確率が大きく上がります。
Realistic:現実的
目標設定は夢ではありません。
夢は叶わなかったで終わってしまっても仕方がありませんが目標は現実的内容でなくてはなりません。
しかし、いきなり目標を高く、大きくては大きなリスクを伴うこともあります。目標は高くなくても、大きくなくても達成できるものは数多くあるので目標を達成出来る範囲を想定して設定することが重要です。
Time-related:期限の設定
目標設定には期限を設定しましょう。締め切り日を設けなければいつまで経っても前には進めず、行動すらできません。
現実的なことにもつながってきますが、その期限設定が適切であることも大切です。
より詳しい内容は、こちらの記事に載っています。
目標設定が必要な人とは?目標設定方法『SMARTの法則』
最後に
マンダラチャートを意識して、改めて目標設定シートを作ってみました。
眞下さん
博士
その目標達成シートを作ってみて、モチベーションが向上したかの?
もし、ゴールまでのイメージがわかず、モチベーションが向上していなければ、シートを見直す必要があるかもしれん。
今回はばっちりです!
さらに日々の行動にまで落とし込んで、TODOリストを作成してもよさそうですね。
眞下さん
博士
そうじゃの。日々の習慣を継続させるためのアプリを利用してみるのもよいぞ。
実際に行動に移してからが勝負だということを忘れずに、目標を達成していくのじゃ。