どのような人生を生きるかは、どのような習慣を身につけているかで大きく変わるといっても過言ではありません。そのくらい習慣というものは人生を左右する大きなポイントです。
しかし習慣は自分が思ってる以上に無意識なものであって、今まで何十年も積み重ねてきた習慣を変えることは難しいことです。「習慣化させようとして失敗したり三日坊主になってしまった…」という経験がある方も少なくないのではないでしょうか?
それはあなたが継続力がないわけではなく、ほとんどの人がそうなのです。人の脳は現状維持を好む傾向にあります。
しかしうまく習慣化させることによって、自分の理想に近づけたり、夢を叶えることができます。
今回は、習慣をうまく利用し、成功を手に入れてきた偉人たちの名言から、習慣化の方法についてまとめていきます。
目次
習慣、習慣化に関する名言
習慣や習慣化に関する偉人たちの名言をご存知でしょうか?8人の偉人たちの名言をご紹介していきます。
マザー・テレサ(修道女)
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
ジョン・デューイ(哲学者)
人間は理性の生き物でもなければ本能の生き物でもない。
人間は習慣の生き物である。
アリストテレス(哲学者)
人は習慣によってつくられる。
優れた結果は一時的な行動ではなく習慣から生まれる。
ウォーレン・バフェット(投資家・実業家)
習慣とは非常に軽いものであり、普段はその存在にさえ気付かない。
だが一度意識すると、非常に重く断ち難いものであることがわかる。
ピエロ・フェルッチ(心理学者)
習慣を断ち切りなさい。不安に感じることを何かやってみなさい。
W・A・ピーターソン(作家・コラムニスト)
心が変われば習慣が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
変化するには、古い習慣を新しい習慣に置きかえねばならない。
ウィリアム・ジェームズ(哲学者・心理学者)
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
ジョン・ドライデン(詩人・劇作家)
はじめは人が習慣を作り、それから習慣が人をつくる。
習慣が生きていく上でどれだけ大切か人生を左右するものであるかが、偉人たちの名言によって理解いただけたかと思います。
まさにどんなことを習慣にするかによって、人生が決まるといっても過言ではありません。そして成功している方たちはそのことを知り、習慣をとても大切にしているのです。
名言から学ぶ習慣化の方法
小さなことを積み重ねる
習慣化の方法としてまず、「できるだけ小さな行動を習慣にしていくこと」があります。
プロ野球選手のイチロー選手による名言に、このような言葉があります。
彼は多くの習慣を続けていることでも有名ですよね。
習慣をつくる時には、小さなことから始めることがオススメです。習慣とは大きなことではなく小さなことの積み重ねです。
コツコツと積み重ねていくことによっていつの間にかできるようになっているのです。そしてその習慣化の先にあるものを明確にし、楽しみながら取り組んでいくことも大切です。
モチベーションの源泉を知る
高橋俊介さん(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任教授)の名言にこのような言葉があります。
習慣化させるものを自分の目的にあったものに設定することが継続させるためには必要です。なのでまずは自分のことを知ることが大切です。
自分と向き合うことで自分の人生に何が必要かを明確にしていきましょう!
また、最初は今までの習慣を変えることは簡単なことではありません。人間は変化を嫌う生き物です。どうしても今までと同じ行動をしたくなるのです。
習慣化されるまではその先にある理想の姿をイメージし、モチベーションに変え強い意志を持って続けていくことが大切です。
決めたことを習慣化した先にどんなあなたがいますか?どんな未来を手に入れることができますか?
しんどくなった時には理想の姿を思い出しながら続けていけるように工夫してみましょう。
他には、環境の変化とともに習慣を変えてみることもオススメです。
例えば、職場をかえることを機に、結婚を機に、出産を機に、新しいことを始める時など、環境が変わるときは新しい習慣を取り入れやすいときです。
気持ちも新たに、新鮮な気持ちで取り組むことができるでしょう。
注意点
モチベーションを保つ工夫をする
習慣化する際に最も大切なことは、モチベーションを保つことです。
習慣化には大きな負担がかかりますので、簡単にモチベーションが下がってしまいます。そこで、習慣化したい時の注意点として、とにかくまずは簡単なことから始めることがポイントです。
1度にたくさんのことを習慣にしようとしたり、大きなことをしようとするとモチベーションを保つことが難しく失敗につながります。少し頑張れば達成可能な簡単なことから始めましょう!「こんな簡単なこと…」と思うようなことからで大丈夫なのです!
しかし、そんな簡単だと思うことでも、日々続けていくことができない方が多いのが事実です。大切なのは、大きいことをすることではなく、小さいことでいいので確実に習慣にすることです。
そしてそれが習慣化されたら、徐々に大きいことにも挑戦していきましょう!
自分のことをよく知る
高橋俊介さんの言葉にもあった通り、自分のことをよく知っておくこともコツの1つです。
習慣化した先にある自分の姿が曖昧であれば、3日坊主になってしまったり苦しいだけで続けていくことは難しいでしょう。
習慣化させる対象を自分に合ったものに設定しましょう。もちろん合ったというのは自分が叶えたい未来の姿に合ったもので合って、今と同じようなことを設定することではありません。
そのためにはまず、自分のことをよく知っておくことが大切です。自分のことがよくわかっていない目標の設定の仕方は失敗の元です。
「誰かみたいになりたいから」や、「憧れのあの人が習慣にしているから自分もなんとなく…」では継続していくことは難しいです。
その先の欲しい未来はどんな自分ですか?
どのような目的で、習慣にしたいと思いましたか?
その習慣が自分の人生にとってどれだけ大切か。それがはっきりしていればしんどい時もその先を楽しみになんとか乗り越えて、習慣化させることができます。
自分がどんな未来を望んでいるかをきちんと把握しておきましょう。
期間を決めて取り組む
期間を決めてみることも、自分に自信が持てたりやる気につながるポイントです。
「まずはこの日まで続けてみよう!そしてここまでできたら自分にご褒美を…」なんて考えてみるのもいいかもしれません。うまく自分のモチベーションや、やる気を保ってあげましょう。
達成感を感じることはとても大切なことです。達成感を感じると、次につながりやすいですし、また前向きな気持ちで進んでいくことができます。
方法にとらわれすぎない
最初に決めた方法に執着しないことも大切です。真面目な人ほど、1度決めたことだからとしんどくなっても続けようとしたり、できない自分を責めたりしてしまいがちです。
そうすると自分に自信がなくなってしまうだけです。1度失敗し、自信を失ってしまうと次に目標を持つことが難しくなってしまいます。
実際に行ってみることで自分には合わなかったり望みとは違うことが出てくるかもしれません。そんな時は執着せず柔軟性を持って改善していくことが大切です。
もちろん簡単に諦めたり、甘えから逃げてしまうことは避けましょう。
最後に
習慣というものは一度習慣化してしまえば、続けることができますし習慣が変われば必ず人生も変化します。習慣化さえしてしまえば、「こっちのもの!」なのです。
「自分は継続力がないから、習慣化させるなんて無理じゃないか…」と思うのは間違いです。なぜならすでに、今あなたの毎日はほとんどが習慣ででき上がっているからです。
例えば、朝起きて歯磨きをすることは頑張ってすることでもなんでもありませんよね。当たり前の習慣なので、しないほうが気持ち悪く感じるし、例えそれが体調不良であったり気持ちが落ち込んでいる時でも当たり前に行います。
これを習慣と感じていないだけです。習慣とはそういうもので、一切努力したり強い意思を持たなくても自然に行なっていることなのです。
習慣化さえしていれば、どんな時でも歯磨きと同じです。やらなくては気持ち悪い、心地悪いものになるのです。
今と同じことを習慣にしていても、1年後、数年後、何か変化することはないでしょう。地道にコツコツと続けることで、いつの間にかあなたの当たり前や習慣は変わります。自分の理想の姿に必要な習慣を身につけ、より素晴らしい人生を歩んでいきましょう!